------------------------- 2002年1月2日 20時40分44秒 やぁ、新年。 明けまして、めでたいね〜。 知り合い&仕事関係の方々、年賀状ドーンとありがとうございます。 この場を借りて、ご挨拶。 (すんません、毎度の事ながらアタシまだ年賀状作ってません。まぁ1月中にゃ出せるかと。) とゆーワケで、実家の長崎から帰ってまいりました。 長崎で何をしてたかというと、雑煮食べたり、茶壺と諏訪神社の石段イッキにかけ登ったり (なまはげの999段の石段に比べれば・・)、 志村けんのモノ真似で証明写真(左の写真)撮ってみたり。 まぁ、ダラダラと過ごした2日間でしたわ。 んでもって、今から早速イラスト11枚の仕事。 年明け早々せちがらいねぇ〜と思うけど、 漫画が職業として成り立っている日本はありがたいとも思う。漫画が読めない国だって、 世界にはたくさんあるんだ。 自分が作ったオリジナルの作品を読んでくれる人がいるのは、本当に嬉しくて幸せな事だ。 魂込めて描かんと、罰が当たるね。 ------------------------- 2002年1月4日 19時20分18秒 人型・茶壺。 昨日、今日と二日続けてカラーイラストの仕事。 隣では、Macデザイナーでギター弾きの人型・茶壺(茶壺と毛の色が同じだから)が、 ペン入れ終わったイラストにパソコンでせっせと色付けしている。 柴田『なんで正月三が日から仕事なんじゃ〜!イラスト描くのもう飽きた。 バーゲン行くから、温かい目で見守っておくれ。』 茶壺(人) 『先生、いいから早く色指定お願いします。この男の子の肌の色、どうしますか?』 柴田『肝臓悪くした色。』 茶壺(人) 『それは近い将来のアナタです。そんな不吉な肌色した、少年漫画の主人公はおらんわッ。』 柴田『あ〜、お腹空いた。ケーキ食べる?』 茶壺(人) 『えッ、こんなにいっぱいいいんですか!美味しいですね。たまには優しいんですね。』 柴田『賞味期限過ぎてるから、急いで食べてね。もったいないから、残さないでよ。』 茶壺(人) 『賞味期限いつですか?』 柴田『去年の12月21日。』 茶壺(人) 『クリスマス前かい・・。バンドマン虐待反対・・・。』 *人型・茶壺はMacの色付けの他に、『あやかし天馬』で霊符のマークデザインもしてくれている。 でも、本業はギタリスト。世に出たら、温かい目で応援してあげよう。 色塗り失敗したら、温かい目で蹴り。 ------------------------- 2002年1月5日 20時54分58秒 バンドマン虐待反対運動。 トレカのイラストの仕事が終わったので、本日は月ジャンのネーム。 横では相変わらず人型・茶壺がパソコンの作業をしている。 柴田『5日ともなると、世の中働いてる人も多くなって楽しいわよね〜!』 茶壺(人) 『ハイ。僕が仕事場来たらバーゲンの袋山積みで、ホント働いてるって感じですよね。 ところで、この妖怪のマークどんな感じにしますか?』 柴田『もっとグワーっと口裂いて。地獄の鬼みたいに怖い顔にしてよ。』 茶壺(人) 『すんません、そのまま顔こっち向けといてくれますか。参考にしますから。』 ドゴッツ。ズシャア〜〜〜ッ。 茶壺(人) 『椅子ごと蹴らないでッ。新春早々、全力でスライディングしちゃったじゃないですか。 バンドマン虐待反対運動!』 柴田『変な運動してんじゃないわよ。 今日は高級ケーキあげるから、感謝してせっせと働きなさい。』 茶壺(人) 『わーい、美味しいなぁ・・って、コレ、俺が年始の挨拶に持って来たケーキです。』 柴田『ダイエットしてんだからケーキ持ってくんじゃねーよッ!』 ドゴっ。ズシャアアア〜〜〜〜。 茶壺(人) 『アナタ無茶苦茶ですわぁ!』 ------------------------- 2002年1月6日 22時42分55秒 打つべし! 今日は講談社の女性誌one more kissの取材で、 台東区の国際ボクシングジムに行って来ました。 三河(担当) 『さぁ〜、柴田さん!今回のテーマは、”エクセサイズで美しくなろう”ですわよぉ〜。』 柴田『あ、あの・・。フツー女性誌だったら、フィットネスクラブに行くんじゃないですか?    ここ、本格的に男臭いボクシングジムなんですけど。』 三河『甘い。フィットネスクラブなんかで美しくなろうなんて、都合が良すぎますわよ。    アタクシ達は、美しく強くなって男にモテるのです!』 柴田『アタシもアナタも、これ以上強くなったら男にモテません。    つーか、漫画家がボクシングする必要ないわぁ!』 三河『お馬鹿ッ。男ブン殴って、気絶したとこ連れて行けばいいのよ。    ホラ、脇しめて内角えぐりこむよーに、打つべし打つべし!』 柴田『ンがぁ、新年1発目からハード過ぎる取材だわぁ〜!』 とゆーワケで、縄跳びとシャドーボクシングとサンドバックとスパークリングを、 た〜んとやらされて帰って来ました。 これから、筋肉痛と闘いながら月ジャンのネームの続きやりますわ。 美しくなるかは不明だが強くはなれそうやね・・。 ------------------------ 2002年1月8日 3時12分30秒 全馬スタート! 本日は世の中的に会社始めの日なので、 取り立て屋(担当)さん達から一斉に電話がかかってきたよ。みんな、今年もよろしくねん。 昨夜、筋肉痛のため月ジャンのネームがコマ割りしかできなかったので、 午前中からラフ絵を入れる作業。 午後にネームが出来上がると、月ジャン担当のクッシーと速攻で打ち合わせ。 前回はしっくりと力強い話にしたので、今回はもぉド迫力で動く動く。 こーゆー破天荒なテンポで突っ走る話も、描いてて楽しいわ。 月ジャンの打ち合わせが終わるとすぐに、某社の担当さんが、トレカのイラストを取りに来る。 イラスト9点が入ったMOを渡し、大急ぎで六本木へ向かう。 アマンドでone morekissの担当三河ッちと合流し、カンフーアクションの体験取材へ。 パンチとキックの連続技の練習やナイフの受け止め方、 敵の腕のひねり方の実戦等で90分間汗を流す。 いやもぉホント、深夜のお笑い芸人みたいな仕事させられるわなぁと思いながらも、 やはり体を動かすのは気持いいと実感しましたわ。 取材を終えて、夜11時頃に帰宅。ひと風呂浴びてから、ファミ通担当オザワくんと打ち合わせ。 今回は『バーチャ4』ネタ。いつも通り、2時間半の打ち合わせで全部のコマの台詞まで決める。 これで明日から下描きにはいれるわ。 とゆー感じで、本日の仕事も無事終了したんで、晩酌しながら日記書いてます。 いやぁ〜、全馬(出版社)足並みそろえて今年も原稿スタートしましたぁ!って、感じですわ。 また慌ただしい日々が始まったね。でも、呑んでるお酒が美味しいのは、楽しいって証拠よ。 *ご意見箱にたくさんのメールありがとうございます。 ひとりひとりにお返事を出できませんが、全部楽しく読ませていただいてます。感謝! ------------------------ 2002年1月9日 2時32分53秒 じゃんけんタ〜イ! 今日は事務のおねえさんが来るので、日中は資料代・呑み代等、請求書の処理。 ンがぁ〜、漫画以外の仕事はたりぃのぉ〜。 んでもって、夕方からは、『おごってジャンケン隊・単行本スペシャル』で、 西麻布のリストランテに集合ざんす。 集まったメンバーは、ジャンケン隊の作者、現代洋子さんに担当の八巻さん、 スピリッツ『青空』でお馴染みの原秀則さんに、サンデー『からくりサーカス』の藤田和日郎さん、 そしてアタシの計5名ですわ。 現代さんは二人目のお子さんオメデタで母の貫禄ですし、 原さんは無精ヒゲの自画像とは裏腹にイケメン風ですし、 藤田さんは漫画どーりの熱血ですし、八巻さんは八巻さんですし、 とにかくモー盛り上がるわ呑むわで楽しい6時間でした。 んでもって、恒例のジャンケンた〜いむ!ス ピリッツの読者にはおなじみですが、これは今まで散々呑み喰いした代金を、 ジャンケンで負けた奴が領収書を切らずに自腹で払うという、恐ろしい行事ざんす。 八巻さんの、『今回、かなり呑み喰いしたんでワイン1本分の代金だけを賭けましょう。』 という、優しい提案に、 『何をおっしゃるの!このメンツが集まってるんだから、全額賭けるのが粋ってもんよ。』 と愚かな発言をするアタシ。 この愚かな発言が、自分の寿命を縮めるとは、この時点では思いもしませんでしたわ。 かくして、6桁の金額を賭けた新春大博打ジャンケンほいっ! つーワケで、読者の期待を裏切る事なく、藤田さんとアタシが負け組で残るんですなぁ〜。 うがぁー、カンベンしてよ。笑えねぇ金額だッつーの! ヤバイよ、今日財布の中身、万札10枚しか入れてないよ〜〜〜〜〜〜〜〜、 ジャンケンぽーん! 結果は、左図の写真を御覧あれ。うッひゃひゃひゃ、ジャンケンの神はアタシの味方だったね。 全員集合写真は次回に回すとして、とりあえず勝利のポーズざんす。 みなさん、今度は割りカンで熱く語り合いましょーね! ------------------------ 2002年1月10日 3時0分22秒 血のめぐり快調。 昨日ワインをしこたま呑んだせいか、 今朝起きたらボクシングとカンフーの筋肉痛が嘘のよーに取れていた。 血のめぐりがよくなったからかしらね。おかげで今日も、仕事快調! さて、昨日は漫画家揃って豪快に漫画談義をしたワケですが (アタシが同業者相手に、仕事の話を自分からこんだけしゃべったのは初めてでしたわ)、 自信を持った頑固者はいい!こーゆー人達は大好きですわ。 アタシが好かんのは、卑屈にずうずうしい奴。 例えば、『ひとりでも自分の作品を認めてくれる人がいれば〜』とか言うてプロ目指す奴。 アホか、雑誌作るのにどれだけの人と金が動いてると思ってるんじゃ! 会社に赤字出させて、健気な職人気取りできるほど図太い神経持ってるんだったら、 自分でコピー本作れッ。 『人気とか名声じゃなくて、本当に自分の描きたいものを〜』とか言うて、 わざわざ大手出版社に持ち込みくる奴もそーじゃ。 こんだけ色んなジャンルの出版社があるんだから、 人気と名声いらずに描きたいモノ描きたいんならもっとコアなとこ持ち込めッ。 控え目なふりして言ってる事は、誰でも簡単に作れるペペロンチーノで 『アタシ料理得意なんですぅ』と言える女と同じふてぶてしさやんけ。 『おっす、オラ最強の漫画家になりたいから地球で一番売れてる出版社に持ち込み来ただ』 と言うてくれた方が、かなりすがすがしいわッ! 卑屈な態度で、あわよくばヒット飛ばそうなんて思っても無理だよ。 売れてる連中は、売れようと思ってじゃなくて、これは売れるよとしか思ってないわい。 あと、『一生懸命』だの『精一杯』やったのに〜とか言い訳するのも卑屈だ。 一生懸命と精一杯って当たり前の心掛けやろーが。 そんな基礎体力みたいなことを最大値みたいに言われて、同情するか? 死ぬか生きるかがプロでしょうが。 アタシはやってる場所が高みでなくとも、信念もって好きな事をやってる人は尊敬する。 ただ、井戸の底から高い空を上目づかいに見ながらグワァーグワァー言っとる奴は、 いつまでもソコにおれやと思う。 *なんか今日は血のめぐりいいから、語るぞぉーと思って書いたら、 知り合いもHPの日記でなんやおおいに語っておった。(まぁ、全然ジャンルの違う方だが) やっぱ新年やからかねぇ。 ------------------------- 2002年1月11日 2時34分20秒 カプコ〜ン。 本日はゲームウェーブDVDの撮影。 午前中はメイクのおねーさん達と美容談義で盛り上がり、 撮影の待ち時間中はファミ通担当オザワくんと次のネームの打ち合わせ。 んでもって、14時過ぎから撮影開始。 今日のお相手は、カプコン『鬼武者』シリーズのプロデューサー、稲船敬二さん。 『鬼武者』は大好きなゲームなんで、お話しててメチャメチャ楽しかったです。 『鬼武者2』、かなり期待ですわよ〜!それにしても、 カプコンの連中とはホント気兼ねなくしゃべれるわぁ。アタシ、大阪の人と相性いいのかね。 うちに来てる年賀状も、毎年ダントツ枚数がカプコンからですわ。 性格きっつい奴等だけど、なんか律儀で義理人情に厚いんだよね。ちと、誉めすぎか。 んでもって撮影終わって帰り際に、広報の萩原さんから声がかかる。 『センセ〜、三並がいつ呑むて言うてましたよ。』 三並はアタシの漫画にもよく登場する カプコン武闘派プロデューサー(顔はブラピ似、性格は安岡力也)だ。 えらいね、三並!よく律儀に呑む約束を憶えていてくれた。 そんな律儀なアナタが、ゲーム大賞の時にアタシと公約してくれた事をここでも書かせてもらうよ。 『三並達也は、プロデュースソフト”バイオハザード0”が ミリオン(100万本)いったら、柴田亜美にエルメスのバーキンを買ってくれます。』 うはははは、この日記見てくれてる人も証人に加わったわよ、三並! (ちなみに、この公約はDVDでも放映してます。) なぜアタシが執拗にこの公約をダメ押しするかというとー・・、 バーキンは80万円するバッグだからじゃあ!!! アタシは『バイオハザード0』が100万本売れてくれと、日本で一番願ってる女に違いない。 みんな買ってくれぇ、『バイオ0』! -------------------------- 2002年1月12日 13時20分16秒 再会。 今日から、月ジャン『あやかし天馬』の仕事。なので、ちょっとの間、日記の更新が止まりますわ。 今日発売のガンガンで、巻頭ポスターに3月からのアタシの連載予告が載ってますわ。 タイトルはまだ伏せてますが、ほとんどファイナルアンサーじゃないか、あのシルエットは。 昔から付き合ってくださってるファン、新しく加わってくださったファン。 とらえ方は、きっと様々だろう。昔と比較されんのは、もーしゃあないわと思う。 アタシだって、先輩漫画家達がやってるリバイバルものにはいろいろ言いながら、 結局読んどるもんなぁ〜。 まぁ、幸いな事に忙しすぎて悩むヒマもなく、 すでに宣伝やグッズ等で懐かしのキャラ達のイラストを描いたわけですがー・・、 描いてる間ずっとニコニコしてたよ。ひとりひとりに、『やぁ、元気。』って話しかけてましたわ。 描く前に、いちいちめんどクサい心構えせんでも、そーゆーモンだ。 と、いうワケで連載再開です。天馬、昔の兄貴達が暴れ出すよ。こっちも負けずに暴れよう! ------------------------ 2002年1月18日 14時4分0秒 餓えてます。 月ジャンの原稿終わったぁ!今回も気持良く描いたー! つーか、頭の中はもう、来月号のネームでいっぱいざんす。早く描きたいねぇ。 『殴って地べたに叩き付けるだけが少年漫画じゃないだろう!』と思うから、 もっともっと魂こもった話を描きたいですわ。 少しでも心を伝えるためには、どう言わせればいいの?どういう表情を描けばいいの? と、毎秒毎秒ウガウガしっぱなしよ。 んでも最近、尊敬する画家のひとりである葛飾北斎が死ぬ間際に、 『ああ、俺は描きたい絵がとうとう1枚も描けなかったなぁ。』とつぶやいて、 息を引き取ったという話を聞いた。 あれだけ数多くの名画を残した巨匠が、なんて”餓え”てたんだろう! 北斎ですらそうなんだから、自分ごときは呼吸してる間じゅうウガウガ問答してて当ー然だわ。 作品を発表する場が商業誌であろうとも、メジャーであろうとも、 たえず立ってるその場所で本能に餓え続けよう。 とりあえず仮眠してから、ガンガンの打ち合わせとone more kissの原稿描きに突入しますわ。 餓え続行中。 ------------------------- 2002年1月20日 4時36分25秒 日記に書こう。 クリーチャーのデザインをやってくれてる、幡野くんが沖縄土産をくれた。(左写真) 何か激しく意図を感じるけど、ありがたく受け取らせてもらうわ。 先日、月ジャンの原稿を上げた後に、ガンガンの編集長と担当が、 連載開始の4月号表紙の打ち合わせにやって来た。 中野(ガンガン担当) 『どーですか、先生!業界初の表紙にチャレンジしてみましたッ。』 柴田『可愛いいねぇ〜。つーか、すでに紙じゃないね・・。』 中野『でしょ〜!それで、実は先生お忙しかったから言い出しにくかったんですけど、 表紙凝った作りにしちゃったもんでぇ〜・・、 〆きり早くなっちゃったから、月曜日に表紙の原稿くださいッ!!』 柴田『貴様らぁ〜・・、なんで編集長も一緒に来るのかと思ったら、そーゆー事かぁ! 言い出しにくくても、そんな大切な事はとっとと言ってしまえーッツ!!』 中野『ごめんなさいッ!あ、あと予告の見開きイラストは水曜日にくださいね。』 1時間後、KISSの担当三河ッちと打ち合わせ。 三河『うふふ〜、月ジャンの原稿上がるのお待ちしてましたわよ〜。 うちの原稿、水曜日がギリッギリだと、印刷所から念を押されましたわぁ〜・・・!』 柴田『あの・・、それが突然ガンガンの・・』 三河『えぇ〜、ぬわぁんですッてぇ〜・・!』 柴田『いえ、ドモホルンリンクルって本当に30代から効くんでしょうか。』 結論、口で言えん事は日記に書こう。 *ご意見箱にたくさんのメールありがとうございます。 お返事書けず申し訳ないのですが、すべて読ませていただいてます。感謝! ------------------------ 2002年1月22日 4時4分33秒 矢文。 ガンガン担当の中野くんが、浮かれながら表紙のイラストを持って行ったわい。 おかげで、Kiss増刊誌の原稿はかなり遅れ気味・・・。 前回の日記を読んだ知人から、『仕事の話は日記じゃなくて、ちゃんと言いましょう。』 と指摘を受けて48時間ぶりに目からウロコを落としてみたので、 今日は素直にKiss担当の三河ッちに告白する事にしましたわ。 チャラリララ〜(着信音) 三河『うふふふ〜、柴田さぁん調子はいかがですかぁ?』 柴田『あッ、あの・・、三河さんッ!』 三河『アタシ今日は柴田さんのネームが来るまで、いつまででも待ちますわぁ〜。 朝まででも待ちますわぁあ〜・・・!』 柴田『あッ、あの実はッツ。』 三河『なにッツ!!??』 柴田『ユンケルはお湯で割ると、早く効くそうです。じゃッ。』 結論。明日があるさ。いざとなったら、矢文。 ------------------------ 2002年1月23日 3時51分42秒 メッセージ。 この日記を読んでる、とっくに原稿もらった担当やら、〆きりがまだ先の担当連中から 『大変ですねぇ〜。』と、他人事の激励をいただく。『明日は我が身』って言葉、知ってますか。 昨日まで恋人のように『どうしてる?』って電話をかけてきたone more kiss担当の三河さんが、 今日は1本も電話をかけて来ません。 多分、今日の早朝に台詞だけしか書かれてない、 真っ白な20枚の原稿をファックスで送ったからでしょう。 そんなに『〆きり延ばしてくれ。』と告げられたくないんか。 この日記ここ数日はアナタに向けての、金田一少年もビックリのダイニングメッセージです。 じっちゃんの名に賭けて、〆きり延ばしてくれ、講談社。 いやもぉ、正直に言うとアタシは今回の原稿、木曜日の夜出しにするつもりだったわよ。 それを水曜日に出せと言うのならば、中を取って木曜日の昼に出しましょう。 スーパーテレビで、浪速のカリスマ主婦もそーやってお肉値切ってたからさ。 じゃ、仕事続けます・・。 -------------------------- 2002年1月24日 23時52分23秒 天然くん。 女前のいい三河ッちが、木曜日中に出すんだったら許してあげようと言ってくれたんで、 one more kissの原稿、20時半まで描かせてもらいましたわ。 いろいろ凝った遊びもいれられたんで、楽しい仕上がりになったよ。 ホントに感謝!三河ッち。 つーワケで、原稿上げてからひとっ風呂浴びて、 22時からガンガン担当の中野くんと打ち合わせ。 one more kissの原稿と同時進行でやってた、書店用ポップのイラストを渡す。 3月から毎月1册ずつ(3月のみ、1・2巻同時発売)、 『南国少年パプワくん・全7巻』のリニューアル本が発行されるので、表紙のデザインを話し合う。 柴田『はぁ〜、やる事たくさんあるねぇ。今日も、まだ寝れないわ。』 中野『これから仕事ですか、大変ですねぇ。まだどこかの仕事が、残ってるんですか?』 柴田『・・・ああ、これから君んトコの、単行本2册分の表紙イラストと、    兄貴・少年・ナマモノ勢ぞろいの見開き予告イラストの仕事をやるよぉ〜〜〜〜〜!!!』 中野『わーい、嬉しいなぁ!うちの仕事やってくれるんだぁ!!』 中野くんて、天然なのかなぁ。まぁ、いいや。とにかく仕事するべ。 ------------------------ 2002年1月26日 1時49分0秒 新川さん、めでたい! 今日は、夜からTKマン初代担当・新川ッちと『昂』の曽田先生の結婚お祝いパーティーなので、 なんとか夕方までにイラストの仕事を上げ出かける。 自分が女の幸薄い分、他人の幸せゴトには這ってでも行くわよ。 会場に着くと、『からくりサーカス』の藤田先生が! 『こないだは、ワイン御馳走さまでした〜!』と挨拶し、しばし漫画談。 アタシは同業者とは仕事の話をしない主義なのだが、藤田先生に関してはその主義が壊れつつある。 良い意味で、真の漫画バカな方だ。素直に敬服します。 その後パーティーの出し物で、 旧担当の星野くんと現担当の小田ッちが白のブリーフ1枚でモー娘を踊った。 ストレートな意味で、馬鹿だ。素直に立腹とおり越して呆れます。 でもって、パーティーは1次会で失礼させていただき帰宅。 そーいや、出がけにファミ通小澤くんから悲痛な声の電話がかかってきてたのを思い出す。 仏心でファミ通編集部にかけてあげたら、 急遽23時からネームの打ち合わせ。かけるんやなかった・・・。 よーやくンガぁ〜と一息ついて、日記を書いてるワケですが、改めてー、 新川さん、曽田さんおめでとうございます!お幸せにね!! ------------------------- 2002年1月28日 1時57分28秒 ふえるワカメ。 昨日、風邪をひいたが『忙しいのに、ナニ悠長に風邪ひいとんじゃーッ!』と、 自分に腹を立てながら仕事してたら、今日治りました。 でもって、朝から見開き予告のイラストを描く。 こりゃまた、いろんな反応が出そうな面子(キャラ)だわ。来月12日のガンガンに載るざんす。 夕方からは、打ち合わせ。 途中抜け出して、清水まなぶ君の新年会&お誕生会に10分程、顔を出す。 前回の日記にも書いたけど、自分が呪われてる分、他人の祝い事は這ってでも行く。 清水くんや、清水くんを応援してくれてるみんなの笑顔を見れて、満足して打ち合わせにもどる。 打ち合わせ終了後、HMVに寄る。SNAIL RAMPの新譜を買おうかどーか迷ってたら、 初回限定で”ぐい呑み”が付くというので購入。 そーかぁ、初回限定のグッズって『いりまへんわ。』ってモンが多かったけど、 生活(酒)に密着してると効くのね。 アタシの単行本にも、”ふえるワカメ”もしくは”洗濯バサミ”でも付けよーかね。 中途ハンパに生活くさいだけだが。 22時前に帰宅して、再び仕事続行。 ふえるワカメは付かないけど、『南国少年パプワくん・リニューアル本』1・2巻の表紙は、 なかなか賑やかで元気のいいイラストに仕上がりましたわ。 3月に、これまた描き下ろしイラストのポップと共に、書店に並ぶことでしょう。 めでたい。月ジャン『あやかし天馬』の方も、4月に単行本発売が予定されております。 めでたい、めでたい。なんだ、自分もしっかりめでたい事が続いておりますわ。 でも、他人のめでたい事もやっぱり嬉しい。 ------------------------- 2002年1月29日 2時49分36秒 お遍路さん。 単行本2册分の表紙イラストと、ガンガンの見開き予告イラストを担当の中野くんに渡す。 中野くん、大喜び。さぁ〜て、次はファミ通の原稿だわ。 最近ゲームをすると夢の中で溺れるピクミンにうなされるんで、1年間ぐらい休ませてくれんかね。 チャラリララ〜。(着信音) 小澤(ファミ通担当) 『テメエ、また今うちの仕事サボろうと考えてただろう・・。』 柴田『いや、3月に妖怪取材で四国へ行こうって言われたからさ、 そのままお遍路(へんろ)してくるよ。 四国じゃ『お接待』という、 お遍路で歩く人達に食事や宿を無料で提供する習慣があるらしいから、 アタシ職業お遍路さんにするわ。』 小澤『またそんな、他力本願な生き方しようとしやがって。 テメエが四十四ケ所、逆に巡ろうと死国に行こうと勝手だけど、 原稿用紙だけはちゃんと持ってけよ。〆きりは延びねーし、休ませねーぞ。』 柴田『そんな俗世にしがみついたお遍路さんじゃ、お接待してもらえんわい!』 小澤『大丈夫、絵描いときゃオニギリぐらいもらえるよ。』 柴田『それは、裸の大将じゃよ・・・。』 ------------------------ 2002年1月30日 3時2分53秒 ホロリな一日。 日中ファミ通の原稿を描き、夕方かねてから約束してあった、 カプコン・ゲームクリエーター三並達也と広報・萩原ッちとの呑み会に、 ゲームウェーブDVD担当ルパンとでかける。 三並〜ぃ!忙しいとは思うけど、元気そうで嬉しいわぁ。 アンタに何かあったら、ファミ通のネタに困るから、体壊さんよう頼むで。 萩原ッちの話から、三並が『バイオハザード0』がミリオン売れた時のために、 マジでエルメスのバーキンを用意してくれてる事を聞いて、ちょいとホロリ。 それ聞いて、バーキンはどーでもいいから、 『バイオ0』ゲームキューブで百万本売れる事、本気で祈ったよ。 家に帰ると、漫画家の藤田和日郎先生からファックスが。これまた、ホロリ。 とてもイイ気分で、これからガンガン新連載の、巻頭カラー5Pの下描きをやります。 *現在発売中の、月刊ジャンプ真冬増刊号にアシスタントの八洲桜斎くんの作品が載ってます。 誰に似たのかしらんが、ヒゲとおやじしか出てこんなぁ〜。頑張って描いたね。 ------------------------- 2002年1月31日 3時40分48秒 ハナミズ漫画家の日常。 鼻水ずびずば。しかし、明日までに治したるわ。 今年は、体調不調なんてカッコ悪い事になる気はない。心も体も元気ですわ。 本日はファミ通の原稿仕上げのため、午後からアシスタントちゃん達集合。 皆、ガンガン4月号の表紙になる”モノ”の見本を見て、 『これどーやって表紙にすんの?子供とか取ってっちゃうんじゃないの。』と怪訝そーに尋ねる。 確かに、表紙らしくないわな。おかげで、〆きりが4日早くなったわよ。 夜に原稿が上がり、そのままファミ通担当・小澤くんと次回の打ち合わせ。 ひと息ついて、送られてきたゲームウェーブDVDの、自分のコーナーを観る。 今回は『メタルギアソリッド』の小島監督との対談だけど、小島監督のハジケぶりが、かなりいい。 んでもって、その後月ジャン担当・クッシーと『あやかし天馬』の打ち合わせ。 今回もいろいろ資料をそろえてくれて、ありがとねクッシー! 現代モノは空想がきかないから、ホントに資料がいるなぁと最近つくづく実感。 明日からは、2日間ばかしガンガンの巻頭カラー5Pをガリゴリやっておるでしょう。 ちゃんと、『おごってジャンケン隊』単行本のゲスト原稿も憶えてますぜ、 現代さん・八巻さん・・・。 ------------------------ 2002年2月2日 1時45分36秒 風邪よ、さらば! 昨日は風邪を克服させるために、一歩も外に出ずカリコリ描いておりましたわ。 つーワケで、講談社少女漫画の新年会もお休みさせていただいたのですが、 今日One more kissの担当・三河ッちから、 『昨日、たくさんの人から”柴田さん来てないの?”と尋ねられましたわよ!』 と電話がかかって来て、 少女漫画家さんからは、とても珍重されとんのやなぁとありがたく思いましたわ。 まぁ、ギャグ漫画描いてる女の少年漫画家は珍しいからのぉ〜・・。 いやでも、体調さえよければフローラルな少女漫画の園へ参加させていただきたかったですわ。 マジで。 んでもって、今日は風邪もすっかり良くなり、髪の毛黒く染めた『人型・茶壺』と一緒に、 ガンガン巻頭カラーのCG色付け作業。途中でガンガン担当の中野くんもやって来る。 (最近、中野くん毎日打ち合わせに来てるのぉ) 夜からは、マリスミゼルのMana様とお食事。ゲームの話でかなり盛り上がる。 体調がいいと、何をやっても楽しいのが嬉しい!さぁ、仕事の続きじゃ。 ------------------------ 2002年2月5日 4時19分11秒 大河ドラマ。 日付けは5日の火曜日になってますが、漫画家時間的に早朝6時まではまだ月曜。 とゆーワケで、本日は週明けなので取り立て屋(担当)さんから催促がいっぱいや! まずは、ガンガン担当の中野くんに連載1話目の巻頭カラー5枚を渡しましたがな。 (載るのは3月なんで、お間違えなくね。カラー原稿は〆きりが早いのよん。) んでもって、中野くんが『南国少年パプワくん・リニューアル本』の 1・2巻カバー見本を持ってきてくれたんだけど、とても明るく楽しくイイ出来ざんす。 前のはカバーにひとりしかキャラ描きませんでしたが、 今回はせっかくのリニューアルなんで1冊のカバーに複数のキャラを描く事にしました。 だから、全巻分のカバーには主要キャラのほとんどが登場するでしょう。頑張って、描かねば! で、現在月ジャン『あやかし天馬』のネーム中。今回は歴史モノなので、資料集めねば! そーいえば、ここ何年も大河ドラマ(と、いうかTVドラマそのもの)を観た事がなかったのですが、 今年の『利家とまつ』はかかさず観るよーにしてます。小学生の時に好きだった男の子と、 唐沢さんが似ているからですわ。自分は松嶋奈々子さんに、見事に似てまんがなァ。 ------------------------ 2002年2月8日 2時51分4秒 めまぐるしいけど、元気です。 火曜日、月ジャンの編集長と副編集長と担当のクッシーと食事をする。 漫画について目ウロコの話をいっぱい聞けて、かなりオモシロかったですわ。また、呑むべし! 水曜日にはManaさまが取材の協力で、ファミ通編集部に来てくださる。感謝! ちゃんとおもろい漫画描かねば。 なんか、そりゃムカつく奴も多少はいるけれど、 年々自分の回りに『コイツ、いい奴だわ!』と思える連中が増えてきてるのが嬉しいしありがたい。 これって、ホントに幸せな事だと思いますわ。 自分も、イイ人には程遠くくとも、 酒呑む連中に『おー、柴田ガンバってるじゃん。』と言ってもらえるよーにならにゃあね。 今から、月ジャン『あやかし天馬』の下描きに入りますんで、ちょいと日記はお休みざんす。 今日、ガンガン3月号の見本誌が届きましたが、 巻頭のポスターだの巻末の見開き予告に巻中のリニューアル単行本宣伝 (おもいっきりカバーイラスト公開してんのね・・) と、ほんにまぁ情報テンコ盛りでしたわ。次に日記を書く時は、 4月号連載のタイトルをよーやく言えるんですなぁ。担当の中野くんすらも、 年賀状に(タイトルを伏せて)”いよいよ、アレが始まりますね”と書いてあったのが笑えました。 PS/明日、one more kissの発売です。またしても身体張った、取材漫画描いてます。 担当の三河ッちが、欄外に『アナタ前回も今回も原稿出すのドンジリですわよ!』と 堂々と書いてくれてるのが、アンタも凄いわ!と思います。 ------------------------- 2002年2月12日 2時44分54秒 解禁。 『PAPUWA』   ただいま。 ------------------------ 2002年2月15日 6時0分55秒 チョコ日。 『バレンタインデーは、担当にチョコ投げ付けて拾って食べている隙に、原稿を描く日』 ー・・と、いうやり方で毎年〆きり延ばしていたら、 ついに今年のバレンタインデーは、担当を通り越して印刷所から三くだり半叩き付けられました。 来週金曜発売のファミ通のカラー原稿を、まだ全然やってないから当然だわな・・・。 印刷所の人、目も合わせてくれないよ。でも、落とさ(せ)ないよ。 そ〜いや、『PAPUWA』の予告で”ギャグ&バトル”となってたけど、 バトルをやる気はあまりないわな。 月ジャンの連載もしてるのに、同じよーな事やってもしゃーないでしょ。 あと、タイトルがローマ字表記なのは、単行本はすべて海外出版されるんで、 世界中で統一した表記にしようと思ったからですわ。 ちなみに、台湾だと『パプワ』は『奇小邪』、インドネシア語はすでに解読不可。 -------------------------- 2002年2月17日 23時34分46秒 ポメ犬ソング。 『ポ〜メラニアン♪ラ〜ニポメアン♪ポメポメポメポメ〜、ラ〜ザニアドッーーグっ!』という、 ツェッペリンの黒犬もびっくりのポメ犬ソング(自作)を機嫌がいい時はしょっちゅう唄ってる。 今日も大声で唄っていたら、途中で出前のおにいさんがチャイムを鳴らしたので、 思わず『ポメーっ!』とシャウトしてドアを開けてしまった。おにいさんが、漫 画家に対し間違った見解を抱かないか心配だ。 とりあえず、あそこで出前取るのはしばらく控えよう。 と、いうワケで金曜の夜に月ジャンとファミ通の原稿を渡したので機嫌がいい。 ファミ通の担当と印刷所はご機嫌ナナメどころか、殺意を抱いておったが。 すみません、次もガンガンの原稿があるからギリギリです。 土曜は久々に大爆眠して、昼過ぎに起きる。 おやつだか夕御飯だかわからぬ時間帯に、鮭のアラを炙ったやつをツマミに、 お酒を1本(つーても、四合瓶ですわよ)空ける。 あぁ〜、お仕事明けの日本酒は最高!幸せですたいッ。 本屋で資料と一緒に買ってきた、諸星大二郎せんせいの『栞と紙魚子・殺戮詩集』を ゲラゲラ笑いながら読む。諸星せんせいのセンスは最高ですわ。 他にも買い置きしてた本をたくさん読んで、鋭気をやしなう。 でもって、今日から仕事。『あやかし天馬』1巻と 『南国少年パプワくん・リニューアル版』3巻のカバーイラスト&増刊号の付録の 『PAPUWAハガキ』のイラストを描く。 この後の日程は、『PAPUWA』第一話の執筆作業に集中したいとこだけど、 明日はDVDの撮影やら、その後も細かい用事が残ってるんだわなぁ。 ンが、とっとと片付けてナマモノ(動物)たぁ〜んと描くべ! ------------------------- 2002年2月19日 1時56分24秒 ハラヘリ日。 今日は午前中から色塗りのお仕事。 夕方6時からDVDの撮影があるので、撮影終わるまでご飯は抜く事にする。 お昼過ぎにDVDのスタッフから撮影開始の時間が1時間遅れるという連絡が来る。 ンが、しまったお昼ご飯食べててもよかったなぁと思いながら色付け作業をすすめ、 夕方6時半に迎えに来たスタッフと撮影現場に入る。それから、さらに1時間待ち・・。 ヤバイ!修羅場が続いてたんで体力落ちて、空腹時に血糖値が下がってきたわッ。 身体震えだしてきたぁ〜! 撮影が始まるやいなや、本番だというのにゲストが持って来たお土産のお菓子を ギャグのアドリブのふりして、箱から取り出してモグモグと食べ始める。 えがった!糖分吸収したので、なんとか血糖値がもどってきて、震えが治まりだす。 ゲストの大神さん、お菓子マジで感謝ですわ! (この日記読んだ方は、来月発売のゲームウェーブDVD観ると、  柴田が本気でお菓子に喰らい付いているのと、  血糖値低下でやたら台詞を噛んでいるのがわかりますわ) そんなワケで、どーにかピンチを切り抜け撮影終了し、夜9時半に家に帰り着く。 さーて、やっと今日初めての食事だぁ! ナニ出前取ろうかなぁ〜と、メニューを見てたら、電話のベルがー・・、ガンガン担当の中野くんだ。 『おかえりなさい、先生!じゃあ、今からそちらへ行きます!』 ああ、そーだ。今日、打ち合わせするって先週言ってたね。ドすっかり忘れてたよ・・。 出前の配達時間がとっくにすぎた頃、打ち合わせが終わる。 笑顔の中野くんが去った後、何かなかったかなァと冷蔵庫を開けてみる。 鮭のアラとキムチと日本酒のみだわ・・。仕方ないので、鮭のアラを炙ってキムチを添える。 この後、まだ仕事があるので日本酒は1杯のみ。時計を見ると、日付けがすでに変わっていた。 結局アタシ、月曜日はゴハン抜きですか・・・。 ------------------------- 2002年2月21日 0時27分29秒 なんとなく自炊。 ポメ犬ソング以来、出前が取りづらくなったので自炊してる。 自炊といっても、ブリと大根の煮付けだの白菜と豚肉の日本酒鍋だの ゴボウと鶏肉と蒟蒻の味噌酒汁だの、とにかく酒で煮込んだ料理ばかりじゃ。 米はないから、お酒をゴハン代わりにしてますわ。健康なんだか、アル中なんだか分からん献立ね。 ネームが終わったんで、今から『PAPUWA』第1話の執筆作業に入ります。 とゆーワケで、ちょいと日記はお休み。 シリアス系の熱血少年漫画の時は、男心を養うために気合いを入れて酒を断ちますが、 『PAPUWA』は生臭く晩酌しなが愉快に描きますわ。 *お返事は書けずにおりますが、メール全てありがたく読ませていただいてます。  感謝!トットリの好きなホッピーは、お酒でなくピョンピョン跳ねる方のやつです。 ------------------------- 2002年3月1日 21時32分55秒 あ〜、終わった始まった。 夕方4時、『PAPUWA』の第一話を描き終わる。 これでもかってぐらい、ナマモノ描いたので非常に満足ですわ。懐かしい連中も。 今回、ファミ通の漫画と『あやかし天馬』のコミックス直しの作業も同時進行でやってたんで、 〆きり引っ張ってしまった・・。ゴメンね、ガンガン担当中野くん。 んでもって、5時から月ジャン担当クッシーと打ち合わせ。 おとといから寝とらんのだけど、原稿描き終わったばかりでテンション高いので、 かなり熱が入った打ち合せとなる。 う〜む、次の妖怪のデザイン考えただけでワクワクするのぉ。 キャラクターは、巷でナニが流行っておろうと自分が楽しく描ける奴しかデザインしませんわい。 だから自分の作品で、無意味に存在するヤツはいない。 とりあえず、これから晩ゴハン(つーか、今日初めての食事だわ)食べて、 来月号の『PAPUWA』のセンターカラーの仕事に取りかかります。 来週は取材だらけなんで、宿題は早めにすませないかんよーですわ。 以上、各社担当さん方へ業務連絡を兼ねた日記終わり。 日付けが変わったら爆睡するんで、みんな電話かけんでください。ンが。 ------------------------- 2002年3月4日 19時52分57秒 GRAND ZERO。 本日は、『PAPUWA』2話目センターカラーのCG作業を人型・茶壺にまかせ、 『あやかし天馬』のネーム。 人型『せんせーッ!』 柴田『おやつ食べてる時に、入って来んな。』 人型『また僕にひとカケラも与えずに、自分だけ菓子を・・。    ところで、見て下さい!僕のバンドが、今月号の”FOOL'S MATE”で紹介されてるんですッ。』 柴田『あら、TAKASHIさんの新バンドHUSHが載ってるわ。』 人型『そんな強面の先輩バンドはいいですから、99Pを見てくださいよ。    ホラ、僕のバンドです!』 柴田『まぁ、GRAND ZEROですって!?テメエら戦場へ行ってこい。』 人型『ナニ、不穏なこと言ってんですか。僕らいつかこのバンドで、武道館に・・』 柴田『夢見てんじゃねーよ。    タケノコみたいにバンド発生してるのに、そー簡単に武道館ができるかい!    とっとと、タンノくんの生足塗って、スタジオ代稼ぎなッ。』 人型『うう・・、せっかくバンドが成功したら、    先生をロスのレコーディングに連れて行ってあげようと思ってたのに。』 柴田『いい事、夢はあきらめちゃダメ。叶うと信じていれば、できない事はなくてよ。』 人型『さっきと全然態度が違うよ、金八先生・・。』 ----------------------- 2002年3月6日 2時26分2秒 薔薇が咲いたよ。 今日はone more kissの取材で、ウェディングケーキ作りの取材に行って来ましたわ。 今回の特集は、『アーミンの花嫁修行』ですか。もぉ、何も言うまい。 んでもって、ケーキの飾りの薔薇を作ったワケですが、想像以上に下手だった・・。 写真では、そう下手に見えないかもしれないが、 隣に座ってた『この娘よりは、アタシの方が上手いだろう』と思われる、 ギャルメイクのお嬢さまより、5000倍下手だった・・。 なんだかんだ言って、自分は美大を出てるし、他人より多少は器用なつもりでいたので、 帰り道はかなりヘコみましたがな・・。 同行してた担当の三河ッちには、『やはり、少年漫画家ですからね〜。』とか、嫌味言われるし。 (薔薇が描けりゃ、アタシだって少女漫画家になりたかったわよッ。) 家に着いたら、ゲームウェーブDVD担当のルパンから電話がかかってきたんだけど、 あまりにも暗い声で応対してしまったんで、 『先生、うちの仕事辞めたいの??』と、不安がられてしまったよ。 その後、晩ゴハンの時にうっかりヤケ酒してしまったら、悪酔いしてしまいましたがな。 情けなか〜、自分! 明日は、小笠原流作法教室の取材だと。トホホ。 ----------------------- 2002年3月9日 2時23分4秒 両親へのプレゼント。 仕事中に、珍しく兄から電話がかかって来た。 父の大学病院の退官パーティーがあるので、退官記念のプレゼントの相談だった。 父が職務をまっとうできたのは、母の努力もあっての事なので、 子供達から両親に記念の品を送ろうという考えらしい。エライわ、兄さん。 なんで同じ子宮から、アナタとアタシが生まれたの? 兄『俺は、お父さんとお母さんにそろいの腕時計か、リビングに飾る絵画がいいと思うが、   オマエは何がいいと思う?』 妹『可愛いワンコか、門がまえにシーザーです。』 兄『それは、オマエが実家にあったらいいなと思ってる物だ!   宿題にするから、ちゃんと考えておけ。また電話する。』ガシャン。 この歳で宿題なんぞする気はないので、速攻で実家に電話をかける。 娘『もしもし、家にあったらいいなと思う物を教えてくださいませんか?』 母『ステンドグラス。』 ・・・・・・・・・・・・・・教会に住め。 ------------------------ 2002年3月10日 4時59分0秒 ポーズが上手く描けんわ。 と、いうワケで日記のタイトルどーり、 『あやかし天馬』の初キャラ登場ポーズが上手く描けずに、ンがンがし始めたので、 頭冷やしに日記を書く事にしました。 アタシは漫画を描く時は、ページの順番ではなく、 初キャラの登場シーンや大ゴマのページから描き始めるのですが、 (見開きは最後までとっておくので、アシスタントさん達から、  まずそこから描いてくれと文句言われる。仕上げに時間かかるからのぉ) いつもここでつまづく・・。 ったく、10年やってるのに、初キャラの登場シーンには毎回、ンがンがしちょりますわいッ。 ええい、腹ン立つ! ところで、数日前にガンガン4月号とパプワのリニュ本の見本分が届いたんだけど、 見本誌できるの早いね〜、ガンガン。 だから、数日前から一部の書店じゃ早売りしてんのね。 ちなみに、リニュ本には94年にFCのみで 配られたカレンダーのイラストが扉に付いてます。 昔の絵は、見ると大抵(下手さ加減に)暗くなるのですが、 この時のイラストはデッサン狂ってても色使いがのびのびしてて何か好きなので、 多くの人に見てもらおうと思ってオマケに付けてもらう事にしました。 プヒ〜日記書いてたら、ンがンががだいぶ治まってきましたわ。 『あやかし天馬』もコミックス1巻分描いたんで、話はいよいよ本題に突入します。 殴る蹴るのシーンも出てくるけど、それのみには絶対しない。 怒ってばっかじゃなくて、泣いたり笑ったりもせにゃいかんでしょう、人間は。 では、仕事にもどります。下描きに入ったんで、日記はちょいとお休みしますね。 ------------------------ 2002年3月20日 0時7分56秒 茶壺バースデー。 3月19日は、茶壺の2歳の誕生日。 めでたいねぇ〜! 札幌から連れて帰った時は、あんなに小さかったのに、もう5キロかい。 今日も元気に、アシスタントちゃんや担当クッシーに飛びかかってたねぇ。 担当は良しとして、アシスタントちゃんやアタシを襲うのはやめてくれ。原稿、血まみれになるから。 *アーミンオフィスでは、食後にXboxの『ねずみくす』が大流行。  ホントは、時間に余裕があれば『鬼武者2』をやりたいです・・。  松田優作が膝をかかえて待ちくたびれてるよ。 ------------------------- 2002年3月21日 4時18分53秒 語り日。 今日は、ガンガンの打ち合わせして、ゲームウェーブDVDの撮影して、 その後、友達の美勇士が主演やってるミュージカルを観に、青山劇場へ。 なんか、舞台で堂々と唄い踊ってる美勇士観て、不覚にもジ〜ンときたわ。 一生懸命ガンバってる仲間観ると、こっちもやる気がでる! 家に帰ると、スクウェアの松野ッちとFFムービーの監督、坂口さんから電話。 呑みに来いと呼び出される。なんつー、タイミングの良さじゃい。 最近ホント、仕事に追われて友達の誘い断りまくってたからね〜! 呑みに出かけられるのは、2ヶ月ぶりだよ。 代官山の、こ洒落てるけど落ち着いてしゃべれる呑み屋で、 『娯楽ってナニ?』について語りあかす。おもろかった。 最近、”忙しい”という呪縛に負けて、座りっぱなしだったような気がする。 でも自分以上に忙しい人間も、ちゃんと快楽に忠実に生きてるのだから、 時間を操れるぐらいにならんとね。 アタシの夢は、純粋培養のファンタジー世界でなく、リアルに生臭い現実の中にあるんだからね。 楽しんで、生き急ごう。 ------------------------ 2002年3月23日 3時6分24秒 血涙修羅場。 あ〜もッ!おとといホロ酔い気分で帰って来て、 日記書いたとおもったら、もうド修羅場かいッツ。 今月、one more kissの原稿とガンガンの原稿がまだあるっちゅーに、 なんで3月は後8日間しかないの? え、ガンガン6月号の表紙とリニュ本4巻のカバーイラストも? どっちか来月にまわせッ!(この日記、確実に読んでる担当・中野くん白目。) チャラリラ〜。(着信音) 小田『ど〜もぉ!スピリッツの小田でーす。』 柴田『今月は担当と、目合わせたくありません。』 小田『残り少ない3月で、ナニ言ってるんですかぁ。    それより今度の妖怪取材、4月1日に徳島です。”子泣きジジイ”ですよ〜!』 柴田『え、徳島?カツオ、うどん、ミカン、スケ番刑事・南野陽子編?』 小田『アンタ、四国はひとつの県だと思ってるだろ。    朝早い飛行機で行くから、寝坊しないでね。』 柴田『寝坊っちゅーか、アタシは31日いっぱい(アーミンオフィスでいう、4/1早朝まで)、    確実に仕事してんだよー!』 小田『じゃあ、そのまま寝ずに来い。    ちなみに目的地は、徳島の空港から車で2時間の山奥だからね。』ガチャン。 ・・・たまには都内にいてくれんか、妖怪。 ------------------------ 2002年3月27日 4時21分42秒 兄の生まれた日。 アーミンオフィス的には、まだ26日。 兄さんが、生まれた日だ。 母の多美さんと電話で話す時は必ず、『亜美は、どうしてる?』と聞いてくださってるそうですね。 アタシはンがンがもがいてても、 所詮は髪ボサボサで部屋着でウロウロできる自分のテリトリーで好きな事やってるだけですわ。 毎日、ビシッとスーツにネクタイしめて、 家族のために職場へ向かう兄さんの方が愚妹よりもずっとずっと頑張ってます。 だから、いつまでも健康でいてください。そんだけです。 それと、17年前にツェッペリンのレコード盗んでいったのはアタシです。 時効にしてください。 ------------------------ 2002年4月1日 6時37分37秒 徳島に行ってきます。 終わったよぉ〜、『PAPUWA』の原稿〜。 案の定、完徹だよぉ〜。 ンでもって、案の定そのまま徳島へ子泣き爺の取材に直行だよぉおおおお・・・・・。 ホントに、『いい旅アノ世気分』だわ。 旅支度せゃ、風呂に入らにゃ。 今日の宿泊地は、『大歩危(おおぼけ)』かぁ。どーゆートコだっちゅーねん。 あ〜、すだち、ウドン、サワガニー・・、んでもって酒。 ------------------------ 2002年4月4日 0時21分32秒 徳島じゃな。 行って来ましたわ、徳島の子泣き爺取材! いやもぉホント、別にアマゾンの秘境に行かんでも、 国内でじゅうぶん命を危険にさらせる場所があるんだなぁと気付きました。 今までやった仕事の中で、一番過酷な目にあったさ! 東京帰ったら小学館を訴えるつもりでしたが、担当の小田くんが崖からすべり落ちるのを見て、 編集魂に感動したので良しとします。 つーか、無事に帰って来れたからもういいやというのが本音じゃ。 詳しい事は28日発売の『山田5号』で。 しかしそんな厳しい自然も引っくるめて、徳島にはいろいろ感動を受けました。 酔っ払ったら、なんでも狸のせいにする大らかな人柄も、芯の強さも、 住んでる人みんな心と体鍛えられとるな〜という感じでした。 それに、食べ物が美味しい、酒が美味しい! 今回、案内をしてくださった役場の平田さんが、ご自分の庭に植えてらっしゃるタラの芽を、 『東京で食べるといいですよ。』とその場で切ってくださいました。 お心遣い、本当に嬉しかったです。 早速、天麩羅にして食べましたが最高に美味しかった!お酒のツマミにも、ぴったりでしたわ。 お世話になった、徳島の方全員に感謝! ------------------------ 2002年4月5日 1時42分19秒 『かまいたちの夜2』。 昨日はチュンソフト製作のPS用ソフト『かまいたちの夜2』の、 製作発表会を取材に行って来ましたわ。 プロデューサーの中村光一社長とも、久しぶりの対面。 お互い、働いてるね〜働いてるよ、ってな再会でしたわ。 発表会の後、楽屋に呼んでもらい、脚本担当の我孫子武丸さんや、 BGM担当のパッパラー河合さんらと話をし、有意義な取材をさせてもらいました。 しっかし、1日前は徳島の山中を妖怪探ししてたのに、翌日は最新映像のゲームソフトの取材かい。 我ながら、好奇心のおもむくままに仕事してるね。 でも上手く言えないけど、 人間の頭と心の中は、求めれば求めるだけ無限の図書館みたいなモンになれると思うんですわ。 だからこの先もずっと、大自然だろーがテクノロジーだろーが、 自分がまだ知らない凄いモンを見つくしてやるわい。 ------------------------- 2002年4月7日 20時56分24秒 雑誌・単行本ラッシュ。 相変わらず仕事三昧ざんすが、 合間にお友達の頑固なドラマー大正谷隆さんの新バンド”HUSH”のライブに行って来ましたわ。 カッチョいい音でした。ライブ終了後、がたいの良い男客がHUSHのTシャツを買っているのを見て、 よしよしこの調子で野郎を引き付ける兄貴バンドになるが良いー・・、 と勝手に祈願しておいたぜよ〜。ンでもって、自分の仕事の方ですが、 今月は雑誌と単行本がぎょーさん出ますわ。 雑誌は発売順で、月刊ジャンプ(発売中)onemore kiss(8日)月刊ガンガン(12日) ファミ通(19・26日)山田5号(26日) 単行本は、『あやかし天馬・1巻』(発売中)『南国少年パプワくん・リニュアル本3巻』(22日)、 となってます。 それと、現代洋子さんの『おごってジャンケン隊・4巻』にも2P寄稿してます。 現代さん、元気なお子さんを出産してくださいね。 ー『利家とまつ』鑑賞のため、一旦中座。ー いや、今週も見てしまったわ、大河ドラマ。 毎週見るドラマなんて、何年ぶりでしょう? 今『利家とまつ』に出て来る、平たい盃が欲しくて探しております。 あれで呑むと、美味しいだろ〜な〜!天下取れそうじゃ。 よし、本気で探そう。 (現在、蛙に変わって、盃集めが趣味になってます。その分、酒も買ってるというワケですわ。) ------------------------ 2002年4月9日 0時36分40秒 風邪と警告。 前回の日記で、掲載予定雑誌に『ゲームウェーブDVD』(30日発売) を入れるの忘れてましたわ。スタッフのみなさん、すんません。 今日は月曜日なので、取り立て屋(担当)さんからの電話日でした。 ファミ通の原稿が上がったとたん、3社から連続で電話がかかって来たけど、 なんでそんなにタイミングがいいのだろーか?伝書鳩でも飛ばしてるのだろーか? 夕方から咽が痛みだし、吐き気がしだした。間違いなく風邪ですわ。 アタシは二日酔いで吐き気がするのは納得するが、風邪で吐き気がするのはメチャメチャ腹が立つ。 悔しいので、韓国料理専門のデリバリー店から一番辛い海鮮チゲスープを配達してもらい、 アルコール43度の泡盛と一緒に飲んで、タップリ汗をかいた。うん、スッキリした。 体調が回復したんで、本日届いた郵便物の整理をする。 ン、小学館の国際版権部からも何か来てるね〜。 『タンバリン』の香港版コミックスだ。まぁ、綺麗なスカイブルーの帯が付いてるわ。 海外版コミックスに帯が付くのは初めてだから嬉しいな〜・・って、警告!? なんじゃコリャア!18禁指定されとるやんけッ。 英語で”WARNING”とも書いとるわ!ンがー、少年漫画なのにッ。(血と臓物飛ばしすぎ?) なんやー、携帯鳴ってるやんけ、こんな時にムカつくのぉ! 柴田『誰だッ!』 小田『スピリッツの小田ですぅ〜。ネームの調子はどーですかぁ?』 本日最後の取り立てかい・・・・。ひとりだ け、タイミングの悪い担当じゃよ。 ------------------------- 2002年4月15日 2時40分22秒 崖っぷち。 夜に山田5号の原稿仕上げて、月刊ジャンプのコマ割(だけ)して、 さっきまでファミ通担当オザワくんとネームの打ち合わせ。 これから4日間で、月ジャンとファミ通の原稿上げにゃいかんのね。 まぁ、今までになかった修羅場ではないけど、 かなり地獄レベルに俗する修羅場なのは確かざんす。ンが。 山田5号の担当小田ッちから、 『明日、原稿取りに行きますけど、柴田さんって(仕事)夜型ですか?』と電話がかかってきた。 『んにゃ、アタシ午前10時から仕事してるよ。 でも、朝方5時ぐらいまでは仕事続けるから夜型と言えば夜型かなぁ〜。』と答えた。 午前中から活動始めるアタシですが、その生活は決して健康的ではない。 そーしないと間に合わないから、仕方がない。 *前の日記で、徳島はもの凄い秘境だわ〜的発言をしてしまいましたが、 アタシが登った山道は普段一般の人が使わない道だそうです。 徳島の方、まぎらわしい表現してしまいスミマセン。 なんでも、その道は『ムー』の取材班の方も入り口で引き返したらしいです。 どーりで、人が通る痕跡がないなぁ〜と思いましたわ。 つーか、ヘビが人間を怖がらないんで、おかしいと思ったんじゃ! -------------------------- 2002年4月20日 22時55分53秒 もろ刃の裏技。 月ジャンとファミ通の原稿が上がり、ひと安心ー・・、 する間を決して他社の担当は与えてくれないよ。 てなワケで、今日からガンガンとファミ通の仕事に取りかかるざんす。 前回の日記で書いた労働時間ではすでに足りなくなったんで、 今は朝の9時から朝の6時までやっちょりますわい。 (普段はこんなに働かんよ。せいぜい午前11時〜夜中3、4時ぐらい。) んでもって現在、この労働時間を乗り切るためにド簡単な裏技をやってます。 ただ、用法が間違ってるかもしれないので、 あくまでアタシはこうしてるという程度に読んでくださいな。 まず朝起きて1時間後(すぐだと、胃を壊すので)に、ドリンク剤を1本飲む。 この時、胃薬も一緒に飲んでおく。 そして10時間後に、朝飲んだものよりランクが上(強い)のドリンク剤を飲む。 こうすると、朝まで元気に描き続けられます。 また、執筆中に体がコリ始めた時は、 おちょこ1杯程度のお酒を飲むと血の巡りがよくなっていいです。 飲み過ぎると血の気が引く結果になるので、注意。 このやり方だと、睡眠時間が1日2、3時間でも1週間ぐらいは平気ですわ。 ただ、3日目ぐらいから、何故か全然空腹感がなくなってくるので、 やはり用法間違っているのかもしれない。 -------------------------- 2002年5月13日 14時44分33秒 日記再開。 スピネットが工事中で、ずっと日記の更新ができませんでした。 前回の日記があまりにもせちがらいところで止まっていたので、 みんなが不吉な予想をなさっておられましたが、GW中は酒ば〜っか呑んで元気でしたわ。 とにかく、去年の年末以来ご無沙汰だった(みんな忙しいからのぉ)連中と騒ぎましたわい! 長年の友人と電話で女道トーク炸裂させたり、地元の友達と呑んだり、 こっちの仲間連中と食べたり呑んだり、知り合いのライブ行きまくったり、 真夜中の住宅街を酔っ払いの師匠と徘徊したりー・・と、 これでもかってぐら遊びましたわ。楽しかった!これでまた、仕事頑張れる。 ドリンク剤1本で頑張れるのは1日だけど、心のドリンク剤は数カ月効きますわ。 次はまた年末に、馬鹿騒ぎやろーね。 ------------------------ 2002年5月25日 2時4分10秒 生まれ日。 と、いうワケで5月24日はアタシの生まれ日でした。 今年も無事生きている。嬉しい、ありがたい。 しかしめでたい誕生日の朝に、 トイレットペーパーの替え芯をうかつに流してしまったためトイレが逆流し、 昼過ぎまで便座取り外して業者の方に工事してもらってました。 誕生日付けのトイレ工事費用の領収書を、事務のねーさんに提出しなければならないかと思うと、 せちがらくて泣けてきますわ。つーか、なんで自分の誕生日にこんな出費せにゃならんのじゃ。 まぁ、不吉な領収書の話は置いといてー・・、 今年も楽しく歳を取れた事を、家族・友人・仕事関係者、そして読者の方々に感謝!茶壺もね。 何が嬉しいって、去年も楽しかったけど今年はさらに楽しいことが嬉しい。 んでもって、明日は今日よりもオモシロイ。さぁ、漫画描こう! ---------------------- 2002年6月1日 7時8分7秒 鳥取取材。 PAPUWAの原稿終わった〜! 今月は、数え間違えてないよ。 ンでもって、そのまま今からファミ通の取材で鳥取県に行きます。 またしても、徹夜直行飛行機だよ。 今日は『水木しげるロード』で、明日は『鳥取砂丘』ですわ。 体はヘトヘトだが、心はウヒャウヒャである。 よーやく本場の鳥取弁が聞けるのも、嬉しいだっちゃわいや。 しかし、明け方突然、片目がモノモライになってしまったのは、鬼太郎の祟り? 助けて、目玉オヤジ。 ------------------------ 2002年6月6日 22時44分6秒 鳥取砂丘。 いや〜、先週の土曜日に一泊旅行で行って来ましたわ、鳥取取材! 水木しげるロードは、妖怪好きには涙モノの聖地でした。 鳥取弁も、予想以上にホンワカァ〜としてて、生で聞けてホント良かったですわ。 小澤(ファミ通担当) 『オマエさぁ、ガンガンの原稿上がんねーから出発1日ずらして、 間際になってさらに飛行機4時間ずらしておいて、 よくそんなのほほんとした感想言えるよなぁ〜。』 柴田『うるさいね。アンタだって、水木ロードにまで”妖怪写真館”のゲームソフト持ってきて、 浮かれ気分だったくせに。』 小澤『ナニ言ってんだよ!鳥取砂丘じゃ、オメーが一番浮かれたカッコしてたじゃねーか。 観光客みんな、ちゃんと登山ファッションしてんのに、 なんでオマエひとりワンピースにサンダルなんだよ。 沖縄に星の砂集めに行ってんじゃねーんだぞ、砂丘ナメんなよ。』 柴田『まさかあんなに砂しかないとは思わなかったのよ。 つーか、ワンピースでラクダに乗るのは危険だという事が、よくわかりました。    パンツ丸見えにならないよーに手で押さえてて、落馬するところでした。』 小澤『いやもぉ、いっそのこと落馬してそのまま砂に埋もれといてくれ。』 -------------------------- 2002年6月11日 19時50分16秒 12人目の日本戦犬。 月ジャンのネームの、返事待ちをしている。 台風が近付いてるそーなんで、 ひょっとしたら今日沖縄出張から帰って来る担当クッシーの飛行機がどーにかなったんじゃないかと、 ウキウキしながら酒呑みに出かけたいところだが、 〆きりを守らせるためなら台風の海ぐらい泳いで帰って来る担当なので、 おとなしく日記書いて待っときます。 せっかくなので待ち時間中に、『日本代表12人目の戦犬』を撮影。(左図) こんなユニホームに領収書切っちまったから、またしても事務の姐さんに殴打されそうである。 12人目の戦犬は、ユニホームを着せる時、 飼い主の手を噛みまくる。営業妨害。 12人目の戦犬は、鏡に写った己の姿に吠えまくる。近所迷惑。 12人目の戦犬は、オシッコした時、ユニホームの前を濡らしまくる。異臭被害。 結論。犬にサッカーはできんッ。 ユニホームはお友達の音楽ライターさん、大島暁美ねーさん家のウラン(猫)にあげよう。 てなコトを書いてたら、担当クッシーから電話がかかってきた。 クッシー『台風ごときに、〆きりが負けるかーッツ!!!』 頑張れ、日本漫画界。 ------------------------- 2002年6月16日 4時46分21秒 ラッコのオショウダニくん。 アタシは漫画のキャラの名前に、ちょこちょこ知り合いの名前を拝借しております。 カッチョいいキャラの名前に付ける時は、堂々と(さらに恩着せがましく) 『名前貸してね。』と連絡しますが、そーでないキャラの時は一切連絡しませんがな。 特にナマモノだのオカマだのしかめ面したラッコだのに名前借りた時は、 一生無口でいようと思ってますわい。 とゆーワケで、今月号のPAPUWAに登場したラッコのお名前も、 お友達のドラマーから無断拝借してたのですがー・・、 アッサリとあちらのファンから、本人にバレてしまいましたがな。 (御本人のHPに、ファンの方からメールがいったそうでんがな。) いや、実際単行本出るまでは、バレないのじゃないかと思ってたのですが、 ”FOOL'S MATE”や”バンドやろうぜ!”と一緒に、 ガンガンも読んでくださってる乙女達がいらっしゃったのね。 ンが。ラッコのオショウダニくんは、人に災い押し付けるふてぇ海洋生物ですが、 実際の大正谷さんは、酔った御婦人の面倒を最後までみてくださる仏のような方です。 来月、酒おごるから浴びるよーに呑むがいいさ!アタシは、さらに呑むッ。 とゆーワケで、今後もお名前お借りします。 *左の写真は、アタシが描いた大正谷さんのHPイラストです。 最初は御本人が自分で描いた自画像を使ってたのですが、 『アタシの方が上手い!』と言って送りつけました。 漫画家がドラマーに絵で勝負しようとする時点で、何か終わってると思いますわ。 -------------------------- 2002年6月22日 22時56分47秒 18禁のホモですか。 ンが〜、今日は馬鹿寝したわ。ひと修羅終えて、ヘタラヘタラしとったもので。 つーワケで、昨日は月ジャンの仕事を終えて続行で、ゲームウェーブDVDの撮影に行って来ました。 今回の取材先は、エロゲー界の帝王エルフ! 久しぶりの、”あかほりさとる”こと”ほりりん”と外道トークぶちかましましたわよ。 ほりりん、あんたサクラ大戦の次は、18禁のエロゲーですか?えらいね、本能に忠実で。 んでもって、あたくしもエルフの社長、下田さんに 『どーですか、柴田さんも18禁のホモゲーのキャラデザをッ!』 と少し真剣に進められたのですがー・・、 すんません社長。本能に忠実に生きるには、立ちふさがる壁(少年誌担当)が強力なもんで。 ひと息ついたところで、今月残すは『ドキばぐ〜』と『PAPUWA』の原稿ざんす。 呑むために、頑張って終わらせる! *左図の写真は、向かって左からエルフ社長”下田さん”と柴田と エルフの名物広報”玉水ちゃん”です。 ------------------------ 2002年6月25日 4時38分5秒 原色きのこ図鑑。 明け方近いッつーのに、『原色きのこ図鑑』を読みふけっております。 大昔に古本屋で買ったこの本が、今になってこんなに(PAPUWAで)役に立つとはー・・。 なんたってアナタ、キノコの料理法から中毒防止法まで載ってて、いたれりつくせりですわよ。 タマゴテングタケ・シロタマゴテングタケ・ドクツルタケは、猛毒キノコの御三家。 恐ろしい。コレラに似た脱水症状で、死に至る。恐ろしい恐ろしい。 誤って食べた場合は、す貸さず指先を口の中に深く入れ、数回くり返して吐き出そう。 よしッ・・って、アタシの人生において毒キノコほおばる可能性が何パーセントのもんじゃい! こんなモン読みふけってる間に、とっとと仕事をせねば、 担当の方が毒キノコほおばったよーなマダラ顔色になりそーである。 ああ、お空が明るいね〜。 ------------------------ 2002年7月1日 2時52分57秒 〆きりと、お引っ越し。 修羅場中ー・・、と言っても4月に人生最大の修羅場を体験してしまったので (本気で印刷所から、『できてなくても、その時点で原稿持って行く!』と宣告されましたわ・・。  結果はご存じの方も多いでしょう。すんません!単行本で大幅修正いたします!!)、 通常の修羅場が当たり前な感覚になってしまっている。よくないですわ〜。 しかし現在、別の意味でヤバイんです。実は引っ越しのため、 3日の朝に荷物全〜部持ってかれるのですが、 2日の朝まで寝ずに原稿やるため何の準備もできませんわ。 いくら、おまかせパックだからといって、これでいいのか!? つ〜か、引っ越しのおにーさん方に見られていいモノばかりではないでしょう! 人生いつも、崖っぷち。 ※引っ越し先は、三軒茶屋です。めちゃ自分好みの物件なので、一発で決めましたわ。 居酒屋(宴会)ルームとバールームがある。 素敵に無敵な家だぁ! ------------------------- 2002年7月9日 22時17分32秒 片付け地獄。 引っ越しの荷物が片づかない〜〜〜〜〜〜! 客がくる度に、ダンボール箱空けさせているのに (飾り棚を運んでくれた、小澤&小島担当コンビ感謝!) まだ恐ろしい量のダンボールが未開封ですわ・・。 4日に移り住んだというのに、 今日やっと仕事机のライトを設置した(してもらった)有り様ですわよ。 おかげでこの数日間、陽が登っているうちに仕事を済ませなきゃいけない状況でした。 つまりは、『陽が落ちるまでにできなかった仕事はあきらめい!』という事ですね。 ところで新天地、三軒茶屋は出会いの街ー・・つーか、知り合い多すぎなんじゃ。 それでなくとも、仕事してるエンターブレイン(ファミ編集部)があって 担当との不吉な出会いも多いのに、 生活用品買いに道をテレテレ歩いていたら、呑み屋でバイトしてる知り合いに拉致されてしまった。 しかも、そいつがバーテンしてるショットバーがうちから近いこと、近すぎるっちゅーねんですわよ。 (なんか、三軒茶屋の生活の半分が終わった気がする。) 昨日は呑む予定がキャンセルになったんで、片付けを一気に進めようと思ってたのに、 やはり呑む運命だったのね。ンが。 -------------------------- 2002年7月18日 13時16分58秒 ご注意を。 コミケ会場で実名の出版社社員を名乗り、 『今度、新創刊の本を出す。』という事で若い素人の子達に声をかける。 その際にプロ漫画家の名前も上げ、 『この人もうちの本に描くんだよ。』的な発言で相手を信用させ原稿をもらいそのままドロン。 もちろん、そんな本出やしないし、原稿料だって払わない。完全に詐欺である。 ー・・とゆーワケで、その漫画家と実名の出版社に名前を使われ、 編集さんと『締め切り前にいらん時間使わすな。』になってましたがな。 えー、こーゆー時はとにかく名刺をもらうよーに。ニセ名刺の可能性もあるんで、 確実なのは、名乗った出版社が発行してる雑誌に書いてある編集部の連絡先に電話して、 『このような方いらっしゃいますか?』と尋ねなはれ。一発で片つくわ。 昔からたまに聞く手口だが、『なんで君ら簡単にだまされるんねん!?』と思ってしまう。 でも若い子が30代ぐらいの大人に言葉たくみに業界通ぶった話を聞くと、 少なからず心踊ってしまうんかいなぁ。 恋愛でも、『あなたしか見えないわ・』つーか、 『オマエ以外は見えてます。』とゆー相手にゾッコンな人もいるが、 たとえ騙されてても幸せ(本人限定)の時間に少しでも長くいたいということなのかしら。 話が脱線しました。なんだか、酒も呑みたくなってきました。 まあとにかくせちがらい話しだけど、漫画に限らずいろんな職業の場で、 こーゆー詐欺まがいな事をする奴はいるし事件も起こるよ。 だまされた人は一旦落ち込むと思う。でもその後は、業界通ぶった奴の話を鵜のみにせず、 そして自分自身もデマを流す立場になるのではなく噂話をたしなめる側になってください。 こーゆーしょーもない事件は、もう増やさんでいいわ。 -------------------------- 2002年7月22日 21時23分33秒 コンビニとキャバクラ。 ンがー。泣いても笑っても、明日いっぱいで月ジャンの原稿を出さなきゃいけませんわ。 『聞きたくもない!』と言う担当クッシーに、 ずっぱりと真っ白い原稿の枚数を伝えたら、生温かく笑ってました。 まぁ、でもなんとかなるっしょ。いや、します。 ところで、前回の日記に ”恋愛でも、『あなたしか見えないわ・』つーか、『オマエ以外は見えてます。』” てな事を書いたら、複数の友人から『ちょっとぉ〜、あれアタシの事!?』と連絡が来ました。 こんな幸薄い女どもばかり周りにいるのは、もはや祟りとしか思えません。 全員、陰陽師になんか払ってもらえ。 ちなみに、このメッセージを一番伝えたかった奴からは、 『なんすかー、なんすかー、シバっさん何かあったんすかー!?いつでも、相談に乗りますよ〜!』 と、速攻で電話がかかって来ました。 アタシじゃなくて、オマエだッ、オ・マ・エ!!! 店を辞めたら電話がかかって来なくなった女を彼女と言い切るのは、 多摩地区でもアンタぐらいのもんじゃ。 コンビニとキャバクラがあれば、アンタは砂漠でも生きていけるわ。 ------------------------- 2002年8月3日 21時15分32秒 ピッチピチ。 今朝原稿描き終わって、ひと山片付いてボヘ〜。 気分転換に、大好きなヒマワリの花たくさん飾ってボヘ〜。 あ〜、買ったままになってる京極堂シリーズの『鉄鼠の檻』読まなきゃ。 ガンガンより厚いわね、ボヘ〜〜〜。 チャラリララ〜ン。(着信音) 小澤(ファミ通担当) 『おい、アンタ!うちの仕事があるってのに、どーせ何もかも終わった顔してくつろいでんだろ。 月曜日にゲームクリエーターの中村光一さんの取材、あんたの家でやるんだから、 ちゃんと『かまいたちの夜2』やっとけよ!部屋も片付けとけよ!』 柴田『体が衰えているので、ふたつ同時にできません。 安らかに連載休ませてくれ、ぐー、スヤスヤ。』 小澤『うん、死んでも休ませないよ。とりあえず玄関に置いてある、 気の触れた熱帯魚屋みたいなタンノの巨大模型はどーにかしとけよ。』ガシャン。 現在我が家には、玄関を開けたところにドーンと巨大なタンノくんの人形が置いてある。 昔、原宿のお店に置いてあった物で、高さ1メートル30センチぐらい、重さはー・・、 女漫画家ひとりで動かせるモノでは決してない。 -------------------------- 2002年8月14日 21時50分22秒 ダイエットじゃっ! 柴田 『ハ〜イ、みんなお耳注目ー!今日から、”目指せピチピチ腹筋三角筋ダイエット” 開始しまーす。』 アシさま(アシスタント’S) 『10日ぶりに日記更新したかと思えば、それかい。先生、いいから仕事してください。』 まる吉(事務の姐さん) 『はい、先生。いただき物のケーキ、一番大きいとこ。』 柴田 『よーし、みんな協力してねえな。死んでやる。 つーか、三軒茶屋に引っ越してから太ってヤバイです。マジでダイエットですわ。』 アシさま『ひとりで三軒茶屋のラーメン屋食べ歩きしてたら、太って当たり前だっちゅーの。 いいから原稿ください。』 柴田 『美味しいラーメン屋多すぎだよ、三茶。 いやもぉ、炭水化物は食べないわッ。ウサギのよーに、野菜かじってます。』 まる吉 『アンタひとりで日本酒、米俵1個分呑んでます。』 柴田 『チキショー、あんだけ呑んでて何で細いんだ大島暁美ねーさん&オショーダニっ! 今度こそ改心して、本気でダイエットします。さあみんな、アタシと絶食よー。』 アシさま&まる吉 『オマエだけ原稿終わるまで、何も喰わんでよろしい!』 とゆーワケで、ダイエット作戦を開始するざんす。 ここで発表したからには、そりゃもぉ後には引けんだろ〜。 低インシュリンダイエット(元スチュワーデスの嫁指導)で痩せた、 スピリッツ担当・小田ッちには負けないわッ。 ------------------------- 2002年8月18日 22時7分58秒 さよなら、サマソニ。 元素敵担当の星野くん・・、楽しかったかいSOMMER SONICはよぉ〜〜〜〜〜!!! ああ、行きたかったさ観たかったさ、ガンズとハノイ。仕事してるさ、コンチクショーっ! というワケで、星野くんに人面粗でも憑かないかなぁと思いながら集英社の仕事してます。 夕方、ユンケルを買いに行ったら電信柱に”尋ねオウム”の貼り紙がありました。 『逃げたオウム探してます。名前ベッカム』ー・・、ベッカム逃げるの早いな〜。 逃げるの速ッツ、といえばラッコのオショウダニくんですが、 前回の日記に対し『俺も見えないところは太ってる』というメールをいただきました。 ンな事言う奴さまに限って絶対太ってないのは、 『テスト勉強、全ッ然してないわ』と言いながら2問しか間違えてない女友達と同類項。 ダイエット魂に火が付きましたわい。 あれから、タイ風サラダばっか作って食べてますが、現在マイナス1キロ。 あんま火付いてないね・・。 2002年8月21日 21時4分5秒 虫歯の符。 チャラリララ〜。(着信音) 星野(スピリッツ元担当) 『センセぇ〜、行って来たのらサマソニ!ガンズ前から3列目でご鑑賞。 押し寄せる野郎の男臭に、部活の時のアノ臭いを思い出したのら〜。 アクセルさま、最高ッツ!』 柴田『あ、ゴメン。電話そのままにしといてくれる。 資料で買った『呪術秘法の書』の、人を呪い殺せるページ探してくるから。 (3分後ー・・)ちくしょーッ!虫歯治す符しか見つからねーーーッ。』 星野『すぐそーやって、他人の幸せを呪おうとするな、呪詛先生。 原稿早く上げる符でも作って、ライブに行きやがれってんだ。フフ〜ン。』 柴田『〆きり延ばす符は、無いの?』 ガチャン。 2時間後、ー・・、高校の同級生で、ヤクザな音楽事務所の女友達からメール。 (内容) 『おーっほっほっほっほ! 行ってきましたともサマソニ! どこぞのだれかさんは行けなかったんだってぇー? かーわいそーにー!(悪笑)』 こんちくしょーッ!30過ぎた女(同期)を、 一生ロクな男に引っ掛からねぇよーにする符はないのかぁー!! ・・・駄目だわ、ネズミに衣類を食われた時に立てる符しか見つからないわ。 生活に密着した符しか載せてないのか、『呪術秘法の書』。 -------------------------- 2002年8月24日 10時59分19秒 何ッツ!? 遠方のファンの方から9月のサイン会の件で、 『サインを貰うのには、書店さんに2回行かなきゃいけないんですか?』と質問されて、 『なんのこっちゃ?』と思って、ガンガンのサイン会告知のページを見たらー・・、 何ーッツ!単行本発売の1週間前から予約券発行で、 サイン会の整理券はそれと引き換えだとぉ〜ッ!! ンな事したら、遠方のファンは高い交通費払って予約券取りに来て、 さらにまた交通費払ってサイン会に来る事になるんやないか。 写真撮影も禁止だなんて、別にいーよ無断でHPに載せるんじゃなきゃ、記念撮影ぐらい。 女優じゃねーんだよ、あたしゃ。 今まで他社でやったサイン会と同じだろうと思って、内容の確認を怠ったのはアタシのミスです。 すみません!いつも限られた場所でしかサイン会をしないため、 来たくても来れない方には、本当に申し訳ないと思ってます。 だから今回のように、さらに来れる方を限定するよーなやり方は許せん。 遠方から来られる方に対し、なんとかサイン会当日対処できるようでしたら、 改めてサイン会前にこの日記でお伝えさせていただきます。 現時点では、ただ謝ることしかできません。 本当に申し訳ありません。 ------------------ 安心して水をお呑み。 2002年8月24日 18時15分4秒 何ッツ!?/その後 え〜、午前中の日記の続きざんす。速ッツ! サイン会について、 東京会場の『三省堂書店コミックステーション渋谷』さんと 大阪会場の『喜久屋書店漫画館ルシアス』さんに問い合わせをしたところ、 9月14日(土)AM10時〜の予約券受け付けは、 遠方の方に限り電話受け付けも行うそうです。 その際に、住所と電話番号を書店さんにお伝えする事になります。 (あくまで、書店に来られない遠方の方のみという事なので) 両書店とも、予約券の数に限りがありますので、なくなりしだい予約を締め切るので御注意を。 いやぁ〜、三省堂さま喜久屋書店さま感謝! ご厚意に報いるためにも、マナーを守ったサイン会を心掛けますたい。うん、ひと安心。 -------------------------- 2002年8月28日 23時33分37秒 藤田和日郎さんからの電話。 ファミ通の原稿を描き終わり、PAPUWAの原稿に取りかかる前に、フゥ〜と一杯やってたら、 漫画家の藤田和日郎さんから電話がかかって来た。 『あやかし天馬』の1巻を買ってくださったので、 その感想を伝えに電話をしてくださったのである。 ンが〜〜〜〜〜っ!肝が冷えましたがなッ。 そりゃそーだよ、相手は妖怪漫画の金字塔、あの『うしおととら』の作者さんだッつーの! いやもぉ、一方的に藤田さんに『からくりサーカス』の感想をしゃべりまくるのは大好き なアタシだが、逆となるとアワワアワワ・・、変な筋肉使ってたわい。 んでもって、藤田さんは”サトリ”の回の話を気に入って誉めてくださった。 全然まだまだな点もいっぱいあるだろーに、あえて誉めて伸ばしてくださる。 なんて器の広い、先輩なのッ。 『主人公の天馬を、帝月が冷や汗かくよーに暴れさせるのを楽しみにしてます』 と、今後の課題も応援しながら指摘してくださった。 尊敬する同業者の口から自分の作品の感想を直接聞けるなんて、本当に漫画家冥利に尽きる。 藤田さんとの出会いのきっかけを作ってくださった、ジャンケン隊の現代さんと八巻さんに感謝! あ〜〜〜、しかし久々に緊張した! もっと自信を持って、自分の作品を読んでもらえるよーにならねば。描かねば。うん、描かねば。 担当クッシー、これ読んでるじゃろ!共に気合い入れていくべ!! ------------------------ 2002年9月3日 7時23分30秒 上がり。 PAPUWAの原稿が上がった〜。 相変わらずの〆きり破りなので、知り合いのライブに2本行けませんでした。 でも、双方とも良いライブみたいだったので、良かった。 観たかった・・。次こそは。 担当の中野くんが原稿を取りに来るまで手持ちぶさたなので、 こーして日記を書いてるワケですが、来ないなぁ〜・・あ、来た。 (中座) う〜し、これで寝れるべ。 昼からは、月ジャンの担当クッシーと打ち合わせざんす。 寝てる間に、頭の中味切り替えねば。では、オヤスミなさい。 ------------------------- 2002年9月3日 21時38分38秒 サイン会詳細。 改めて、『PAPUWA第1巻発売記念サイン会』の詳しい情報を書かせていただきます。 今回は、サイン会の前に整理券の予約がおこなわれますんで、お間違えないよう〜! (当日、早い者順じゃないのよ〜。) *東京会場* 9月21日(土)PM2時〜 三省堂書店コミックステーション渋谷 (渋谷駅東口・渋谷東急文化会館6階) TEL/03ー3406ー9319 *大阪会場* 9月22日(日)PM2時〜 喜久屋書店漫画館ルシアス (天王寺駅・近鉄あべの橋駅近く) TEL/06ー6634ー8607 両会場とも9月14日(土)午前10時より、 『PAPUWA第1巻』をご予約の方先着250名様に予約券を配付いたします。 先月の日記にも書きましたが、遠方の方に限り電話での予約受け付けもおこなうそうです。 遠方地域の判断は、書店さんにおまかせしておりますので、 確認なさりたい方は14日の前に各書店さんに電話でお尋ねする事をおすすめします。 --------------------------- 2002年09月10日 22時22分50秒 ブルベリー。 現在、通常の仕事に加え、11月発売の『あ やかし天馬2巻』の仕事もやってます。今度の表紙は誰にしようかなぁ〜。 小澤(ファミ通担当) 『他社の仕事ばっか熱心にしやがって、うちの原稿もとっととしろよニャ〜!』 柴田『ごめん、アタシ今”ワンちゃんイラストコンテスト”の応募イラスト描くのに必死だから。』 小澤『バカヤロー!それ講談社フェーマススクールズのコンテストじゃねえか。 テメー最初の挨拶で月ジャンの単行本の仕事やってるって言っておきながら、 あっという間に前田利家なみの寝返りかよ。』 柴田『いいのよ!うちの茶壺(の絵)に大賞取らせるためだったら、寝返りのひとつやふたつ。 ついでに担当の首も取っていい?』 小澤『つーか今描いてるソレ、 おまえんトコのポメラニアンより10倍高そうなアフガンハウンドの絵じゃん。』 柴田『ああ、しまった!見栄を張って、違う犬種を描いてしまったわ。』 小澤『もうそんな腐った目、ブルーベリー1万個呑み込んで、とっととうちの原稿描けよ!』 --------------------------- 2002年09月13日 00時48分41秒 金毛白面九尾の狐。 ファミ通の仕事が終わって、月ジャン『あやかし天馬』の仕事をしているざんす。 キャラが増えるにしたがって、暑苦しいコマが増えるけど、楽しいから良し。 ところで、当時はネタバレになるといけないので日記に書きませんでしたが、 『あやかし〜』で玉藻が出る回の前に、 月ジャンのクッシーとカメラマンさんとロケバス(豪華ざんすね〜!)をチャーターして、 九尾の狐にゆかりのある栃木の那須へ取材に行きました。 (ちなみに前日ッつーか当日の朝まで、音楽ライターの大島暁美ねーさんと呑んでて二日酔いでした。  九尾の狐に祟られても文句言えません。) まず最初に、九尾の狐が石と化したと言い伝えのある殺生石を見て、 温泉神社の九尾の狐の祠でお参りし、玉藻神社へー・・と、いうルートをとりました。 一番印象に残ったのは、玉藻神社の境内にある、 蝉に化けた九尾の狐の本性を写し出したと言われる『鏡が池』です。 (九尾が化けた蝉が止まっていたという桜の木は見当たりませんでしたが) こじんまりとした浅い沼なのですが、まさに鏡のように水面に木々を写し出していました。 ホントは玉藻のよーな、お端正でお耽美で美形なタイプは好きじゃないのですが (オヤジ臭くて男臭くてマッチョが好きです)、 蝉に化けてしかも見破られたというエピソードを聞いて惚れそうでした。 ホントにおまえは賢いのか、玉藻。 --------------------------- 2002年09月15日 23時19分03秒 鞍馬山グッズ。 今やってる原稿、早く上がったら寝ずにゲームショーの取材(サイン会前日)、 遅れたら寝ずにサイン会。 とりあえず、『大きな古時計』を腹の底から唄ってみよう。 百年休まずに働いたんだから、えらいよ古時計。 柴田『原稿が無事に上がりますように。』 久島(月ジャン担当) 『原稿の上に鞍馬山で買ったお守り乗せて、拝み倒すのはやめてください。』 柴田『だって、尊天に7度お祈り唱えれば願い事叶えてくれるって、書いてあるのよ。』 久島『祈りながら、のうのうと日記書いてる間に原稿描いた方が、願い事は叶います。』 柴田『いやはや、バッサリ宇宙の真理を説かれてしまいましたなぁ。』 久島『てゆーか、そのロウソク(写真右端)名前と願い事書いて、 お寺に置いてこないと意味ないんですけど。』 柴田『いやぁー、どーりで鞍馬山のお坊さんが何か言いたげな目をしてると思いましたなぁ。 願い事が一気に遠のきました。』 つーワケで、サイン会あけるまでちょいと日記の更新はお休みざんす。 あと、今回のサイン会は無断でHPとかに載せるんじゃなければ、写真撮影オッケーでましたわ。 それから、基本的にサインするのはPAPUWA1巻の単行本ですが、 サイン会会場の書店さんで単行本を買ってくださったのであれば、 みなさんが”コレにサインして貰いたいッ。”って物でもかまいませんよ。 (ただし、描く物の素材や大きさによっては、 みなさんのお名前が書けなくてサイン(アタシの名前)だけになったり、 イラスト(パプワくん)が描けない場合があるので御注意を〜。 おひとり様1枚というのも守ってね。) それと、違う作品や違う作者の本にサインというのもご勘弁したってください。 --------------------------- 2002年09月25日 21時01分41秒 ただいま〜! と、いうワケでサイン会に来てくださった方、 来られなかったけれども漫画読んでくださってる全ての方々、 協力してくださった書店の方々、エニックススタッフに感謝! 今回、東京・大阪2箇所でサイン会を行ったのですが、予想以上に男の方の多さにビックリ! 特に大阪会場は半分近くか、見事に半分が男性のお客さんで、 男女ともに応援してもらえてるなんて、ホントありがたいなぁと思いましたわ。 それと、大阪の方は会場がファッションビル内だったせいか低年齢層の方が多く、 前作のパプワからでなく『自由人HERO』や『ジバクくん』から入ったというファンも多くて、 これまたビックリ! 前作のパプワに関しては、『そーいえば、小さい頃テレビで変な鯛を見た記憶が・・』 という新鮮なお答えが・・。 彼女・彼等は今回の『PAPUWA』で、初めて漫画のパプワに触れる事になるんですなぁ。 (どーりで、リニュ本がちょまちょま重版かかってるワケだ。ありがたい、本当にありがたや。) ナマモノ楽しんでください。そーいや、オショウダニがやたら人気あったが、関西受けの顔なのか? とにかく、雑誌やネット上だけでは得られないナマの意見に触れる事ができ、 編集スタッフ共々勉強になったサイン会でした。 口先だけではなく、心から読者の方々に『感謝!』 と思いました。ありがとう。 --------------------------- 2002年09月26日 23時39分16秒 訴えられたら勝てんわな。 ファミ通の原稿が上がったよ。 今回、サイン会の前日(つーか、当日)の夜中まで月ジャンの原稿やってたので、 ゲームショウ取材をすっぽかし、 そりゃもうファミ通担当の小澤くんに『息すんな。』とまで言われたよ。 詳しくは来週発売ファミ通の『ドキばぐ』を読んどくれ。せちがらいよ。 ところで、『PAPUWA1巻』で見事に改名なさった菌類ですが、ご本人からは訴えられてないよ。 出版社のエライ人から”変えなさいね”と言われました。 本人さまに言われたら、裏表紙にまであんなのうのうと出とらんわな。 しかし菌類の彼は、サイン会では非常に人気ナマモノでした。 オショウダニ(これまた本名ですなぁ。訴えんでおくれ。)くんと同じぐらいリクエストされて、 イラスト描きましたわい。 それよりもナニよりも、あたしゃカバー裏の方がドッキンばぐばぐでございますわよ。 今のとこバレておらんよーですが、見つかったら訴えられはしないけど、 膝にガンガン10册置いて正座ぐらいはさせられますわね。 --------------------------- 2002年10月05日 23時29分38秒 島根妖怪取材。 今日は、日帰りで島根県に『あやかし天馬』の妖怪取材に行って来たざんす〜! まだ誌面で出してないので妖怪名は秘密ですが、妖怪好きなら地名でピンとくるあの大妖怪ですわ。 朝の7時に羽田空港を出発して、夜の7時に出雲空港を立つという強行スケジュールでしたが、 現地で村役場の浅沼さんがガイドしてくださったおかげで、スムーズに密度の濃い取材ができました。 休日なのに自らガイド役をかって出てくださった浅沼さんには、心の底から大感謝です。 ホント妖怪取材をする度に、現地の方々の温かさに触れることができて、ありがたいなぁと思います。 毎回、強行スケジュールに付き合ってくれる、担当クッシーにも感謝! さ〜て、大妖怪をどぉ描いてやろうかとワクワクしてきたわい。 --------------------------- 2002年10月11日 21時11分17秒 月ジャンネ〜ム中。 ファミ通の原稿と『あやかし天馬』2巻の描き下ろし作業が終わって、月ジャンのネーム中ざんす。 今回『あやかし〜』2巻では、そりゃもぉ素敵な妖怪取材漫画をモッサリと描き下ろしたので、 読んでみてくだされ。アーミンオフィス局中法度も、増々せちがらさを増してます。 11月1日発売ざんす! それから、PAPUWA1巻の方もおかげさまで すぐにまとまった数が重版かかったんで、 オマケっつーか遊び心でカバー裏のイラストを新たに描き下ろしました。 なかなか愉快で豆知識なイラストです。 今月20日あたりから(もっと早いのかな?)書店に出回るので、見かけたらめくってください。 (2刷り目以降はこのイラストになります。  さすがに、3刷り目、4刷り目と変えていったらキリがない〜。) 決して初版のカバー裏が訴えられたわけではありません。 あの会社は、この程度でそんなせちがらい事はしません。せちがらいのは、〆きりだけです。 ホンマにいちいち『訴えられてない。』を連呼しなきゃいけない自分は、せちがらすぎる漫画家です。 --------------------------- 2002年10月22日 11時20分16秒 酒ケーキ爆発。 月ジャンの原稿が終わって、これからファミ通の原稿だよ。 どこかに、〆きりを7日間延ばしてくれる、幸せの花は咲いてませんか? そんな花の子ルンルンネタなんて、ハーレムのヒゲゴジラファッションぐらい、ヤングに謎だわな。 ところで、今回仕事中に突然ファンの方からいただいたケーキが爆発しました。(左写真) 『ボン!』という大きい音がしたんで、 『なんじゃーッ、景気のいいラップ音!?』と、スタッフ一同動きが止まりましたわよ。 どーやら日本酒のケーキだったため、お酒の発酵で袋ごとケーキの箱がはじけてしまったようです。 賞味期限はかなり余裕があったので、何の不安もなく置いていたのですが、 こーゆー事もあるんですねぇ。(そーいや、日に日に箱が膨らんでたわね。) ケーキの方は、美味しくいただかせてもらいました。感謝! ちょうど、九尾の狐の大変シーンを描いていたので、祟りという事にしておこう。 --------------------------- 2002年10月26日 19時02分04秒 描き直し探しクイズ。 朝起きたら、枕元に犬のおゲロ。目覚めと共に不快指数MAX。 当の茶壺は、足下でグースカと豪快に寝ていたので、完全に計画的ゲロリストに違いない。 腹立つのぉ〜! というワケで、PAPUWAの仕事中ですわ。 エニックスのエライ人から、『テレビで放映できないネタばかり描くな。』と言われたので、 今月からは細やかな心遣いで描こうと思います。 ーなどと、心を入れ替えた矢先に『あやかし天馬・2巻』の著者近影が ヤバいもんばっか写ってたんで、大幅カットされたよ。 まぁ、著者近影にモザイク入れられるよりはましざんすね。 不吉な話題はおいといて、ここでクイズです。『PAPUWA1巻』では雑誌掲載時と比べ、 新たに描き下ろした2ページと、 丸々描き直したコマが12箇所 (ベタ・トーンの忘れ、ヒゲ・傷の描き足し、指の描き減らし等は数に入れてません)あります。 ガンガンも読んでた方は、探してみてくださいな。答えは、来年春発売予定の2巻で発表しますわ。 つーか、描き直しは少ないにこした事はない。 --------------------------- 2002年10月28日 09時24分13秒 Cocktail おととい、鳥取の境港市で開催されていた世界妖怪会議に、死ぬ程参加したかったよ。 話はガラッと現世にもどって、元横浜銀蝿のジョニーさんの依頼で、 ピアノ弾き語り系の『Cocktail』というCDにコメントを寄稿しました。 チラシとか雑誌なんかの媒体で使われてるんだけど、とても似合わないよーな事を書きましたわ。 ロマンチックが止まらないよ。 本人はカクテルどころか、スピリタスをショットガンで呑みくらべして、 哀しい朝を迎えてるッつーに。(仕事中はやんないんで、担当者は口から泡吹かんよーに。) 現在仕事でこもりがちなんで、 JUDEだの奥田民生さんだのオショウダニくんが太鼓叩いてるHUSHだのを、 ずぅ〜とくり返し聴いてますわ。夏の間は、なんか永遠にROSSOばかり聴いてましたわい。 アシスタントさん達が仕事に入ったら、曲の趣味が違うので有線でオリコンを流しっぱなしですが、 氷川きよしさんの曲はいつ聴いてもかかってるなぁと、思ったりしながら流れ行く日々です。 --------------------------- 2002年11月03日 00時12分59秒 寒中入浴。 ほんが〜、PAPUWAの原稿終わったー! 今回、修羅場中にお風呂の給水システムが壊れて、水しか出なくなったのがまさにド修羅場状態。 幸いうちの仕事場はスタッフ泊まりなしの日帰りなので、被害は自分だけで済みましたが、 何も知らず豪快に冷水に浸かった時は『タマちゃん、早く北の海にお帰り。』と、ボンヤリ考えたよ。 今日の夕方、修理の方が来てくださったおかげで、 先程温かい湯に浸かりホカホカ状態で日記を書いてます。お湯は本当にありがたい。 というワケで、『あやかし天馬・2巻』が発売されました。めでたい。 本当は著者近影にドーンと座敷童子が出るという旅館で撮った写真を載せる予定だったのですが、 部屋の中に、黒いネズミだの黄色いネズミだの隣のアイツだのの スーパーロイヤルティぬいぐるみが写りまくってたので、 結局まわりの風景を切り取られ自分の顔だけアップの著者近影になってしまいましたわい。ンが。 あと、PAPUWAの単行本の方も早々に3刷り目が出るんで、こちらもめでたい。 3刷り目以降のカバー裏は、2刷り目と同じですわ。 PAPUWAの著者近影は砂丘なのでわかりづらいのですが、 実はアレ3階か4階ぐらいの高さの崖ップチにしがみついて撮ってる写真です。 (右下に写ってる人物の大きさを見れば、高さが想像できますわ) ファミ通の取材で撮ったもので、 担当の小澤くんから『じゃあ、そこの崖にしがみついて。』と言われてやったポーズです。 徹夜明けの取材だったので何も考えず崖にしがみつきましたが、 漫画家がやる仕事だったのか今だに謎です。 そーいや、あやかし2巻の著者近影は スピリッツの元担当、星野くんが取材で撮ってくれたモノじゃ〜。 (他人のおフンドシで相撲取りまくりで、ホントすんません!) おととい、『写真使わせてください。』と潔い事後承諾の電話をさせていただいたら、 『わ〜い、カメラマンばーい星野なのら〜。』と言ってたのでほがらかに無視したよ。 1ミリも変わらずにいてくれて良かった、今度酒おごるよ。 --------------------------- 2002年11月06日 21時34分25秒 ニョロ。 午前中から仕事してて、今日もメチャクチャ冷え込むなぁ〜、 とさっきまで思っていたらエアコンの表示が『冷房』をさしてたよ。 日本に氷河期が訪れたのかと思ったわ。 現在、ファミ通の仕事で『逆転裁判2』をやっているのですが、物凄くおもしろいです。 『これでいつ裁判に出ても、勝てる自信がついたわ!』と担当の小澤君に報告したら、 実際に法廷に立って裁判官からあのトンカチみたいなもんでブン殴られろと言われました。 ところで、今日は月ジャンの発売日ですが、 島根になんの妖怪取材に行ったかわかられた方も多いと思います。あいつだニョロ。 島根ではその妖怪が棲んでいたと云われる『天が淵』や、 退治するのに呑ませた酒を入れていた壺を祀った『八口神社』や、頭を埋めた『八本杉』など、 その他にもイロイロとよく日帰りで回れたなぁと感心するぐらい取材しまくりました。 詳しい様子は、『あやかし天馬・3巻』のオマケ漫画で描くと思います。バスガイド付きで。 --------------------------- 2002年11月07日 21時04分51秒 年末進行伝言板。 去年の年末、『王子さまと言えばGacktよね〜。』『ううん、タッキーじゃない。』 と言ってる女友達の集まりの中で、 『コナン・ザ・グレート(シュワルツネッガー)じゃない?』と発言して、 物凄い勢いで輪からはじき飛ばされました。 白い馬に乗って現れる美形より、黒い猛馬から転げ落ちても傷ひとつ付かないラオウの方が好きです。 というワケで、前フリが長くなりましたが年末進行ですわ。いやー、早いもんだわ地獄だわ。 大体こんな連チャンで日記書いてるのも、 スパイの日課のよーにココを覗いてる担当達への業務連絡以外ありません。 (ゲームメーカーの広報さんも覗いてます。) 明日は、ファミ通ゲームウェーブの撮影とゲームSPA!の取材で、1日中留守にするよ。 電話が繋がらなくても、居留守じゃありません。携帯が繋がらなくても、居留守じゃありません。 とにかく、居留守じゃないんじゃい! --------------------------- 2002年11月12日 02時52分11秒 侍。 月ジャンのネームが上がり、茶壺をワンワン美容院に連れて行く。 どー考えても、この犬はアタシの5倍美容院に行ってるよ。飼い主は年末進行ですすけてます。 ところで今年は大河ドラマを毎週見ているせいか、漫画の方でやたら侍が出て来ておりますな〜。 単純なんだよ、自分。 しかし、シリアスの方で歴史ものを扱うとすれば、こりゃもぉ生半可な取材では無理ですわ。 だから、『あやかし天馬』で義経を扱った回は、 実際に鞍馬山に登り義経の幼少時代を少しながらでも体験したんでなんとか描けましたが、 あれ以上を描くとすれば今度は奥州平泉まで取材に行かないと描けんでしょうー・・、 というかそーでなければ描かせてもらってる武将に失礼な気がしますわ。 それとアタシは武士には散ってこその美学というものを感じてますんで、 蘇らせたり輪廻させたりの設定は自分の漫画ではせんでしょう。 (スピリッツの『疾風迅雷』は、凄く好きですわ) ー・・が、ギャグの方はやりたい放題やると思います。 あれも一応、京都の壬生寺とか八木邸とか取材に行きましたわ。 でも、壬生寺に置いてあった乙女の想いが熱く書き寄せられた(イラスト入り)ノートを見て、 この人達から『作法に従って腹を切れ。』 という素敵なファンレターが届くかもしれないなぁと細い目になったよ。 ギャグだから許しておくれよ。 --------------------------- 2002年11月19日 20時22分05秒 犬保険。 月ジャンの原稿が上がったーッ!さぁ、爆睡じゃあ〜。 チャラリララ〜。(着信音) 小澤(ファミ通担当)   『おい、1本原稿上がったから    今月すべての原稿が終わったよーな蜃気楼見てんじゃねーだろな。』 柴田『あ〜、38時間ぶっ通しで原稿描いてて睡眠3時間半で終了かい。    年を取ると寝起きが辛いねぇ〜。』 小澤『年末進行中に、枕使えるなんて思ってるほーが間違ってるんだよ。    嫌味言ってないで、さっさとうちの原稿ヤレ!』 柴田『忙しくてお散歩に連れてってもらえない飼い犬から、    噛み殺されそうになった生命保険はどこから出るの?』 小澤『オメーの貯金から下ろしとけ。』 柴田『今回の原稿で、今年の1年総まとめしてもいい?後はすみやかに冬休みよこせ。』 小澤『オメーは、フィンランドの小学生並みの冬休み取る気か。    今年は合併号がズレてるんで、例年より1回多めに描いてもらうよ。』 柴田『グーグーグー。』 小澤『寝ててもいいから、描けよ。』 ガチャン。 --------------------------- 2002年11月25日 14時55分17秒 しょうがくず湯。 PAPUWAやってます。 低血圧なので飲んでる『しょうがくず湯』が、 『しょーがねえなぁグズ、いやむしろクズ人間』とゆー担当のメッセージに見えてくるのが、 年末進行に片足ドップリ浸かった感じです。 それにしても、オショウダニくん(実在)並みのダジャレです。 しょうが湯の粉を、日本酒の熱燗で溶いて呑んでるせいでしょうか。 ところで、読者ちゃんから『年末進行ってなんですか?』という清らかな質問が来ました。 こんなすすけた単語は一生知らずにおいて欲しいのですが、説明します。 年末進行とは、年末から年明けにかけて印刷所や出版社が長期の正月休みに入るため、 すべての原稿の〆きりが1週間〜10日間早まる進行スケジュールの事です。 だからと言って、漫画家もその後長期休みがもらえるとは限りません。 長崎の実家に2日間しかいなかった正月休みは忘れません。 さらにわかりやすく例えて言うなら、100メートル11秒で走ってた陸上選手に、 コーチが目を合わせずに『悪い、明日から100メートル4秒で走って。』と言うよーなモンです。 走れるかぁッツ! 2002年12月03日 00時16分04秒 師走全速力。 PAPUWAの原稿上がったと思ったら、 12月だね〜。ヒゲのサンタの写真でもアップしてみようかね〜。(左図参照) 小澤(ファミ通担当)   『うちの社長晒しモンにすんのやめてくんない。』 柴田『他社の原稿上がったとたんに、来やがりましたわね。    アンタ恐怖新聞の配達屋さんより恐怖だよ。』 小澤『ほっといたらテメー、今からグースカ寝るつもりだっただろ。    いいから、とっととうちの原稿やれよ。』 柴田『生きるための最低限な行為も許されないの?    つーか、すでにさっき床で仮眠取ってたら、    アイピローが口元にズレて窒息死するところだったよ。』 小澤『ああ、それ茶壺が普段あんまり寝れない飼い主のために、    ゆっくり寝れるよーにしたんだと思うよ。』 柴田『まあ、どーりでライラックのお花畑が見えると思った。    年末進行中の漫画家は、寝ないか永遠に寝る事しか許されないのね。    どっちを取っても、デッドオアデッド。』 小澤『じゃ、夜もふけて来たし。    明日、月ジャンの担当が打ち合わせに来るまでに、うちの原稿やっとけよ。』 柴田『ギャーッツ!』 --------------------------- 2002年12月08日 17時19分39秒 ふくべ。 『あやかし天馬』描いてます。次回は玉藻も登場で、狐勢ぞろいです。 寒さと眠さで原稿が、”冬物毛皮コート大決算”のチラシに見えます。 ところで、せち辛い年末進行が終わったら、再び栃木の那須に殺生石を見に行きます。 前回の九尾の狐取材で見落としていた、お狐名所にも行くつもりです。 あと、買い損なってた『九尾釜飯』(なんと、九尾の狐の駅弁ですわ)も手に入れねば。 今回の旅には、知り合いの女の子達も同行するのですが、 その中の栃木在住のふたり組が 栃木県宇都宮名産のふくべ(カンピョウの皮)の魔除け面を強引にすすめております。 (ひとりは、ガンガンに『ふくべ仮面トチギ』のハガキを投稿した者ですわ。 あのページはアタシは関与してないので、 雑誌で見た時『コイツ採用されてるがなッ』と衝撃を受けたよ。) この『ふくべの魔除け面』というのが、 もう見るからに”もらっちゃったよ、どーしよう。”という類いのお土産品なので、 買う事も貰う事も絶対拒否し続けておりました。 ー・・が、さっき妖怪民芸品の資料を読んでたら載ってるがな『ふくべ魔除け面』! 面の中に『百目鬼(どうめき)』という鬼をかたどったデザインがあるらしいがな。 しかも、その『百目鬼のふくべ魔除け面』売ってる民芸品店、 アタシが泊まる予定のホテルのすぐ近くでんがな。 妖怪漫画家として、研究資料にコレを買わねばいけないのだろーか・・。 コレ、仕事場に飾るのか・・・・・・・・・・・。 --------------------------- 2002年12月13日 22時25分47秒 タイタニック。 相も変わらずの年末進行。悪友からのキリタンポ鍋の誘いも、歯茎をくいしばって断ったわい。 ここ1ヶ月程せちがらい日々を過ごしてますが、 2ケ月前はミステリーツアーの船上パーティーなる優雅なものに行って来ました。 人生の半分は友達をやっているホラー漫画家、児嶋都ちゃん (最新刊『緋色の囁き』は、友である贔屓目抜きに良い作品。)のお誘いです。 著明なミステリー作家さんをゲストに、船室で謎解きをする趣向のツアーだったのだが、 『船上=ディカプリオ』という短絡的な発想のみで参加しました。 もちろんミステリー作品は読んだ事ないよ。 見よッ、左の気合いの入ったパーティー参加時の写真を! 当社比5倍の勢いで髪捲いてます。カクテルドレス着まくりです。ンで、結論から言うとー・・、 『ディカプリオは、船が沈まんと現れんのじゃ!!!』 と、いうワケでワインがぶ飲みして帰りました。 もちろんミステリーの謎解きなんて、一生謎のままじゃい。 大体、船が沈みかけている時に美形に助けてもらおうなんて魂胆が甘いのである。 来年は、流氷に流されているカーン(ドイツ守護神)を 一本釣りするぐらい女力を上げようと思います。 --------------------------- 2002年12月24日 23時40分03秒 年末進行終了。 たった今、今年最後の仕事であるPAPUWAの原稿が上がったよ〜〜〜! 40時間寝ずにぶっ通しだったけど、描くのが楽しくて1分たりとも眠たくなりませんでしたわ。 つーか、『あやかし天馬』も『PAPUWA』も、今月が年内で1番濃ゆいんでないかい? 『ドキばぐ』も大好きなゼルダネタで楽しかった〜! とゆーワケで、体力的には地獄の年末進行でしたが、精神的にはメチャ楽しい修羅場でしたわ。 さーて、呑むぞッ!