------------------------ 2001年1月4日 14時2分18秒 あけまして。 あけましておめでとうございます。 今年のお正月は茶壺と原稿用紙と共に、長崎の実家で過ごしておりました。 5日の会社初めの日に〆きり3本という事は、 漫画家は正月休みの間に原稿やっとけという事じゃないの。 毎年初詣で、担当さん達の健康を呪ってます。 あ、それから年賀状くださった仕事関係および友達のみなさん、 毎年素敵なハガキありがとうございます。 うちは印刷所に年賀状のイラスト出すのが遅れたので、まだハガキが刷り上がってません・・・。 年賀状ですら〆きり破っとんのか。 *ご意見箱にメールくださった 規史くん、そこからはしょっちゅう描いてくれという依頼が来てるので、洒落になってません。 十川くん、映画撮ってるのね。 アタシも友達のフィルムで芸術という名の演技をさせられてました。 カビの生えたパン食べるとか。 (お返事は初めての方から優先させていただいてますが、 常連さん達のメールも全部読んでおります。感謝!) ------------------------ 2001年1月8日 3時41分22秒 凍死。 柴田『寒いわッ!雪だわッ!どぉして過去何回引っ越しても、 いつも仕事場でアタシの席が一番寒いの。罠だわ。』 星野『アンタが原稿描きながら寝ないよーに、 担当さん達が隙間風送って眠気を覚ましてるのら〜。』 柴田『ダメです。寒さで茶壺がパトラッシュに見えて来ました。安らかに眠らせてください。』 星野『大丈夫、せんせえの原稿がルーベンスの絵に変わることは決して無いから、 とっとと描くのら〜。 その原稿上げないと、ジバクくんの最終巻いつまでたっても出ねぇだろ。』 柴田『茶壺、アタシもぉ疲れたわ・・・。 原稿取りに来た担当が雪にすべって転んで足骨折してくれたらどんなに素敵かしら・・・。』 星野『凍死しかかっても担当の不幸を願うのだけは忘れないね。』 *ご意見箱に年賀状をくださった皆さん、どうもありがとうございます。今年も修羅場です。 ----------------------- 2001年1月11日 2時6分5秒 サイン会やるのよ。 やっと年賀状ができたわ。 でも仕事忙しくて一歩も外に出れないから、ポストに出せないわ・・・。 星野『あ、はっぴーにゅーいや〜ニョロ〜!』 柴田『蛇年だからって、意気揚々と語尾にニョロ付けてんじゃねぇ。』 星野『相変わらずポクの人権ド無視した口調だニョロ。蛇女せんせえ〜。』 柴田『スルメやるから編集部の江上副編と新川っちに、 遅れてる年賀状代わりに挨拶しといておくれ。』 星野『ぷーん、職場の上司と先輩とは口を聞きたくない21世紀の少年心。』 柴田『今世紀中にアンタの出世はないわね。 じゃあ、14日に小学館少年誌のサイン会やるんでTKマンの単行本行商に来てよ。』 星野『その日はブラジルのロックフェスの取材だから行けないニョロ。』 柴田『地球の裏側から二度と帰って来んな。』 *と、いうワケでサイン会のお知らせ* 1/14(日)に東京ビッグサイトで開催中の ”次世代ワールドホビーフェア”小学館雑誌ブースにて 『タンバリン』1巻のサイン会をやります。 14時半開始で整理券が事前にブース内で配られます。 (整理券が手に入らなかった方も、最後までサイン会場に残ってくだされば、 時間が許す限りサインするつもりです。) -------------------------- 2001年1月16日 17時52分11秒 サイン会舞台裏。 14日のサイン会に来てくださった皆さん、ありがとうございます。 小さいお友達から大きいお友達まで集まってくださり、 終始なごやかな雰囲気でイベントを進めることができました。ラブ。 野村(GOTTA担当) 『先生、なんで他社の編集さん達が来てるんですか! うちの原稿、今どのぐらい進んでるか正直に吐いてください。』 小島(ゲームウェーブ担当) 『アンタ忙しくて暇ないとか言っときながら、何サイン会やっとんすか! うちのコーナーだって今日撮影しとかないと総集編になっちまうんすよー!』 野村『サイン会終わったら、とっととうちの原稿に取りかかってくださいね。』 小島『サイン会終わったら、会場ですぐにうちの撮影じゃッ。』 柴田『すんません、明日までにファミ通のカラー原稿描かにゃ 大日本印刷さんが今年も口きいてくれません。』 野村・小島 『それは知りません。』 舞台裏ではせちがらい大人の世界が繰り広げられてたよ。 *ご意見箱にメールくださった 島田さん、主婦とゲーマー頑張ってください。 前島くん、『ガラスの仮面』の模写も得意です。 佳代さん、サイン会来て下さってありがとう。DVDの収録は死ぬ程素早くやりました。 健志くん、整理券が手に入らなかったのに、最後まで待っててくださってありがとう。 (お返事は初めての方から優先させていただいてますが、 届いたメールは全て楽しく拝見させていただいてます。) ------------------------- 2001年1月17日 23時29分8秒 星野くん帰国。 ブラジル出張に行ってた星野くんが、残念な事に無事帰って来ました。 星野『ただいまなのら〜、せんせえ。ポクはおかえり、ジャポネーゼ!』 柴田『うん、帰って来なくていいから。』 星野『相変わらず修羅場中は容赦ない冷血せんせえ。 そんな乾いたアナタに、ぽっくんの素敵な出会い・リオデジャネイロ編をプレゼント〜!』 柴田『ブラジルの妖怪、メニーノ・ダ・アグーアにでも出会ったの?』 星野『そんなアマゾン川の河童になんか遭遇してないのら。 ポクが出会ったのは可愛いイパネマ娘なのら。 あれは、ひとりポツンとフーファイターズのステージを観ていた僕のかたわらにー・・・ <中略>、彼女が寂しそうな笑顔で「じゃあしょうがないわね」と 手を振ってくれた姿がなんとも心にこびりついてしまいました。(原文そのまま)』 柴田『ぐーぐー。あーよく寝れた。』 星野『なんらー!ヒトがせっかく甘く切ない土産話してやってる時に、 大口開けて白昼夢とは何ゴトらー!!』 柴田『うっさいわねぇ、仕事の用事頼んだ時は全然返事よこさねえくせに、 聞いてもいないイパネマ娘の話は速攻で聞かせに来やがって。 アンタそれより現物のお土産は?』 星野『ぐーぐー。12時間の時差でおねむなのら。すぴーすぴー。』 柴田『起きたらとっととブラジル帰ってね。』 -------------------------- 2001年1月19日 23時10分51秒 飼い犬に噛まれる。 チャラリララ〜。(着信音) 野村(GOTTA担当) 『どーですか、原稿の進み具合は?』 柴田『予定通りいってます。』ポタポタ・・。 野村『何か特に困った事はありませんか?必要な物があれば言ってくださいね。』 柴田『いえ、今のところは。』ポタポタ・・。 野村『ギリギリ延ばせて日曜いっぱいなんで頼みますよ!頑張ってくださいッ。』 ガチャン。 言えんわなぁ。 茶壺に噛まれたんで、ムツゴロウさんの教えに従い口の中に手を押し来んだらよけい傷が広がって、 今右手の人さし指の付け根から第二関節まで血ィ垂らしてますとは・・・。 *ご意見箱にメールくださった 真由実さん、CLAMPさん、GTOの藤沢くん、北斗の拳の原哲夫さんとは知り合いですが、 本宮先生と美内先生はめっそうもない。 ------------------------ 2001年1月21日 2時22分1秒 ヤケド。 昨日、茶壺に噛まれて負傷した右手に、 蕎麦を茹でてた鍋の湯がマグマのようにふきこぼれてヤケド。 週明け、担当さんこの日記読んで心臓マヒ。 -------------------------- 2001年1月22日 22時11分50秒 二枚歯。 皆さん御心配おかけしました。原稿も順調に進み無事入稿する事ができました。 傷の方も順調に腫れ上がり不吉に悪化しました。 星野『あ〜、良かったのら。何事もなくて。』 柴田『埋めるぞ。病院で化膿止めの注射打って消炎剤もらったから、 ”鬼武者”の発売日までには治してみせるわ。』 星野『金城のためだったら白血球の動きも変えるね、バイオせんせえ。 ところでファンのみんなから、 ”あの可愛い茶壺ちゃんが何故そんなことを?”のメール殺到なのら〜!』 柴田『ちッ、みんな小動物は悪い事しないの罠にはまってるわね。 ペストを運んだのは誰だと思ってるの。 まぁ、傷がここまで悪化するのはアタシの体質のせいもあるんだけど、 茶壺はまだ乳歯が抜けてない二枚歯なのよ。 だから針のように尖った乳歯でちょっと噛まれても、流血は必至。 今度、動物病院で抜歯します。』 星野『やったね。茶壺くんも大人の仲間入りなのら。 ところで、今回の原稿をドキドキしながら待ってたGOTTA担当さんの反応は?』 柴田『この後控えてる、雑誌表紙のカラーイラストだけは 朱く染めんでくれとメールが来ました。』 *ご意見箱にメールをくださった、 大内さん。リンガーハットのちゃんぽんはアタシの好物です。 伊藤くん、お互い捨て身全開で突っ走るわよ。 (お返事は初めての方を優先させていただいてます。 今回たくさんの方からお見舞いメールをいただきました。ありがとうございます。 次からは阿呆な事故を起こさぬ様、注意いたします。) ------------------------ 2001年1月28日 4時9分47秒 503購入。 担当さん達から買え買えと文句を言われ続けてた携帯電話を、ついに購入しました。 しかも最新型の503よ!これでゲームも楽しめるわ。 お店で携帯を受け取って、講談社少女漫画誌の新年会に直行。 あ〜、誰に一番最初に携帯の番号教えようかしら・・・ん、なんか目の前を豹が横切ったわね。 一条ゆかり(少女漫画家・女帝) 『あ〜ら、なにナチュラルメイクしてんのぉ。アンタらしくないわよぉ。』 柴田『相変わらず猟師から撃たれそうなカッコしてますね。 (なんでこの人はどこのパーティーにもおるんだ。) おひさしぶりですが、絶対元気ですね。』 一条『あ、抽選会始まるわ。今度も当てるわよ〜!柴田は何番よ?』 柴田『えーと、番号札は確かバッグの中にー・・・、ゴソゴソ。』 一条『あら、アンタよーやく携帯買ったの。ハイっ、番号言って。』ピッピッピッ。(登録終了) アタシの携帯番号、第一入力者『一条ゆかり』御大。その後もちろん、朝まで一緒に飲む。 多分この携帯、仕事用にはならないわ。 ------------------------ 2001年2月4日 3時13分46秒 鬼武者。 9時間以上かけた『鬼武者』が、ようやくラスボスとの対決までこぎつけた! さすがに、ラスボスはしぶとい。もうかなりの時間、闘い続けているわ。 しかし、あと数回斬り付ければきっとコイツを倒せるに違いないー・・・ と、いうところで携帯からけたたましい『笑っていいとも!』のメロディが! 『なんじゃーッ!』と振り向いた瞬間、アタシの金城武は炎に包まれて倒れていた・・・。 着信を調べてみると、星野からの音符付きメール。あいつをバッサリ叩ッ斬りたい。 昨年から続いていたド修羅場が一区切りついたんで、出版業界と飲み行ったり、 音楽業界と飲み行ったり、ゲーム業界と(以下同文)。 あと、『鬼武者』と携帯で星野くんと生活に何の重きもなさないメールのやりとりしてる、 今日この頃です。合間に仕事もしています。 -------------------------- 2001年2月10日 13時48分44秒 コスメと妖怪。 今日は新宿伊勢丹デパートでお買い物。ああ〜、心が春一色に洗われていくわ。 バレンタインデーフェアで店内ハートが飛び交ってるし。 やはりこの世は、美と愛よ! 男どもへの義理人情の貢ぎ物(チョコ)は後回しにして、 まずは自分が美しくなるためのコスメコーナーへGO! 星野『うぷぷ〜、ダ〜レだ!目隠し&首絞めギュ〜ぅ。』 柴田『うッ、この寿司おけを長期放棄したような徹夜明けの編集部の匂いは。 ヘレナのマスカラで1.5倍に伸ばしたマツ毛が折れるから、 インクのしみ込んだごつい手で、目隠しすんのはやめてちょーだい。』 星野『アンタ仕事もほっぱらかしで、ナニ浮かれポンポンなのら〜。 そろそろ妖怪取材第2弾の打ち合わせをやるんら〜。』 柴田『嫌よ!あんな描いた後、40度熱が出た不吉な仕事。手ェ離せ。』 星野『コスメコーナーなんかに逃がしはしないのら〜。さ〜あ、地獄へレッツゴ〜!』 と、いう訳でまたもや皆さんからの妖怪情報を募集いたします。 今回は特に皆さんの親御さん、あるいは祖父母の方から聞かされてた その土地に根付いた妖怪話を募集いたします。 スピネットHP扉の『ご意見箱』に、メールをお寄せください。 日本全国あなたの街に、柴田と星野が取材に参ります。 ------------------------- 2001年2月22日 1時24分28秒 J*Jeniusライブ。 ド修羅場明けでボケた体を引きずって、恵比寿ギルティにライブを観に行ってきました。 最近お友達になった音楽ライターの大島暁美さんがプロデュースした、 『J*Jenius』というバンドのお誘いを受けたからです。 このバンド、メンバー全員”華”があるんで、 先物買いのロック乙女はチェックしといた方がいいかも。本人達の写真は下記で見れます。 http://www.esp.ac.jp/oshima/jj/index.htm ライブ会場では、高校時代バンドでドラムやってた友達とも偶然バッタリ再会しました。 今、音楽番組の製作をやってるそーな。 『柴田、なんか呪われそーな漫画描いてない?』 とか言ってたが、『ジバクくん』のことか? *ご意見箱にメールくださった 歩ちゃん、1時間半かけて日記読破してくださってアリガトウ。 大地くん、〆きり伸ばしてくれる魔王なら世界制覇はあきらめます。 (お返事は初めての方を優先させていただいてます。 常連さんのメールも残らず全部読んでます。感謝) *それから、バレンタインデーにチョコやお酒ありがとうございました。飲んでます。 ------------------------- 2001年2月27日 3時14分14秒 四国。 星野『こにゃにゃちわ〜!今日も素敵な妖怪取材の打ち合わせデーなのら〜。』 柴田『待ってたわ、仕事場の蛍光灯取り替えて。濡れた手でいいから。』 星野『相変わらず、ヒトを担当とも人間とも思ってない態度なのら〜。極悪せんせぇ。』 柴田『んで、今回どこ行きゃいいの?ネタはちゃんと決めてきたの?』 星野『まかせるのら。今回はしっかりとしたビジョンを持って、 四国の高知へ強行取材なのら〜!』 柴田『・・・強行はいらんわよ。高知になんかいい妖怪でもいたの?』 星野『ううん、ぽっくん坂本竜馬のファンだから。』 柴田『台所の電球付け替えて帰って。』 *ご意見箱にメールをくださった 雅子さん、『ご本人登場もの』のみのファンは意外と多うございます。 ------------------------- 2001年3月12日 1時24分55秒 盗人撮影。 日記を更新してなかったら、 星野くんから『修羅場ご苦労さまなのら』と断定したメールが届いたわ。 ひょっとしたら、素足に柔道着を着た金城武似の某国スパイが突然窓を蹴破って侵入して来て、 拉致していったとか思わんのか。悔しいから久々に日記をつけよう。 先日『ゲームウェーブDVD』の撮影で、茶壺と一緒にセガへ行って来ました。 左図の姿で玄関から入ろうとしたら、すごい勢いで守衛さんがやって来たよ。 撮影クルーは、遥か後方の車の陰に隠れてたよ。 *ご意見箱にメールくださった 江口くん、期待させるような日記を書いて申し訳ありません。 妖怪取材は高知ではなく、もっと北へ行く事になりました。 水野さん、アタシの携帯はP503の真紅です。早速、回収騒ぎにあってます。 (※いつもメールありがとうございます。お返事は初めての方を優先させていただいてます。) ------------------------- 2001年3月16日 3時19分32秒 丸10年。 おお、気がついたら漫画家になって丸10年たってたわ! ちょうど10年前の3月12日発売の少年ガンガンに、 『南国少年パプワくん』の第一話が掲載されたんだわ。 (当時まだ広告会社にも勤務してたんで、純粋に漫画家ではないけど。) 嬉しいな。10年たっても、まだ漫画が好きなのが嬉しいな。これからも好き。 ------------------------- 2001年3月19日 16時22分3秒 茶壺バースデー。 3月19日は茶壺の誕生日。めでたい。 星野『はっぴぃぶぅわぁすでぇ〜だワン!』 柴田『不自然な犬語しゃべんなくていいから。ゴン太の骨っこあげるから帰って。』 星野『なんら、茶壺ちゃんの御成長をともに祝ってあげようという 担当の優しい御好意がわからんのか、鬼せんせぇ。』 柴田『その手にヒラヒラ持ってるのが、御好意かい?』 星野『これは、岩手行きのチケットです。 あさって座敷きわらしが出る旅館に一泊するんで、取材の準備よろしく。』 柴田『テメーっ!また、重たい仕事持ってきやがって!! そんな旅館泊まったらトイレ行けなくて、膀胱炎になるじゃないのッ。』 星野『ペットボトル持ってくから大丈夫なのら。』 ------------------------- 2001年3月21日 7時59分46秒 座敷き童取材出発。 プヒ〜、後1時間半で『座敷き童』の取材に岩手へ旅立ちます。 ご存じの方も多いと思うけど、あたしゃめちゃめちゃビビリなのよ。 ホラー映画なんかひとりじゃ観れないし、 バイオやってる時は、いつだって心臓発作寸前だよ。 ありがたい妖怪だとわかっていても、 『座敷き童』が出る旅館の部屋に泊まるなんてギネス級の失禁ものよ。 星野が『座敷き童くんに、なんかお土産持ってくといいのら〜!』、 なんて言うから一応買って来たけどさ。アフロ犬(左図)。 どーせ、あの男もろくな土産買ってないだろう。 はぁぁ〜、それではそろそろ出かける準備します。行って来ます。 -------------------------- 2001年3月26日 22時45分59秒 寒かった・・・。 岩手の座敷き童子取材から帰って来て、風邪でぶッ倒れてました。 星野くんの、『日本全国、小春日和なのら〜!』と、 いう言葉を信じたアタシが大馬鹿だったよ。雪残ってたじゃねーか。ズピ〜。 今回はなんと、岩手テレビさんがアタシ達の取材風景を撮影に来られました。 今月29日の『5きげんてれび』でその模様が放送されるので、 岩手の方よろしかったら観てやってください。 それから同じく29日、東京国際フォーラムで16時から開催される 『日本ゲーム大賞』で、プレゼンテーターをやる事になりました。 受賞された有名クリエーターさん達も多数来られるので、 ゲーム好きの方は是非おいでくださいね。詳しくは、下記のアドレスで。 http://www.cesa.or.jp/taishou/ *漫画家10周年と、茶壺の誕生日お祝メールをありがとうございます。 ひとりひとりにお返事を出す事はできませんが、全部ありがたく読ませていただいてます。 ------------------------- 2001年4月1日 22時53分32秒 春なのに雪ライヴ。 最近お友達の、音楽ライター大島暁美さんがプロデュースしてるJ*Jeniusが、 恵比寿ギルティでワンマンを演るので聴きに行ってきました。 外は雪なのに、ライヴハウスの中は乙女の熱気で常夏だよ。 全国ツアーはやってるとはいえ、 まだメジャーデビューしてないのに恐るべし女子中高生の先取りパワー! あたしゃ、保護者のよーに後ろの予約席でスクリュードライバーかっくらいながら 観させていただきました。とてもいー感じのライヴだったよ。 ライヴが終わった後、大島さんにメンバーを紹介してもらったんだけど、 VOのMくん(写真左上)がうちの兄と同じ中学、高校に通っていたのにビックリ。 Mくんはアタシの漫画も読んでてくれてたけど、微妙に作品名とキャラ名がズレてたよ。 パプワにクラーケンは出てないよ、Mくん。出版社が違うんじゃ。 <J*Jeniusのライヴ情報は下記で> http://www.esp.ac.jp/oshima/index.htm *ご意見箱にメールくださった 愛さん、原宿のお店にお祖母様とよくいらっしゃってくださってたの、ちゃんと覚えてますよ。 ----------------------- 2001年4月4日 2時30分3秒 3年ぶりのピンズ。 今日は、秋ぐらいからやり始める予定の新連載の打ち合せ。 担当の久島さんと、ひさびさに熱く構想を語り合う。ああ、やっぱ漫画っていいなぁ〜。 柴田『ところで3年前に出した特集本で、読者プレゼント用にキャラのピンズ作ってたよね?』 久島『ええ!メッチャメチャいいデキですよね〜、あのピンズ!!』 柴田『・・・アタシまだ見てないんだけど。』 久島『ほほぉ。では私の席の傍らに、ずっと放置されていたピンズの山は?』 柴田『3年間、預かっててくださってアリガトウございます。』 1時間半後、ものすごい勢いでバイトの子がピンズを届けに来てくれました。 なる程、いいデキだったんだ。 ------------------------- 2001年4月10日 0時43分40秒 ベストゲーマー賞。 毎月半ばぐらいに日記の更新が止まっていると、 読者の方から『修羅場ご苦労様です。』のメールが届く。 よぉ、わかってらっしゃるのぉ〜・・・、悔しいから日記を書くわ。 うすらハズカしいからだまってましたが、 第5回日本ゲーム大賞で『ベストゲーマー賞』を河相我聞さんと一緒にいただきました。 そーいや、アタシが漫画家になったのって、広告会社でイラストレーターしてる時に友人から、 『亜美ちゃんゲーム好きなんだよね。 ドラクエの会社がドラクエの4コマ描ける人探してるんだけど、バイトでやってみない?』 と、誘われたのがきっかけです。 その4コマが1番人気を取ったんで、なんかオリジナル作品描いてみろと編集さんから言われ、 描いたのがデビュー作の『南国少年パプワくん』です。 まさに、ゲームで人生変わったのぉ。 *ご意見箱にメールをくださった まりなさん、新連載はカゲロウ日記を読んでらっしゃる方なら、 『ああ、なる程。』と思う内容です。 細越くん、もちろん持ってますよ、シャーベッツのCD。 浅井さん(ベンジー)は、本当に好きなミュージシャンです。 (返事は、初めての方から優先させていただいてます。 いつもメールありがとうございます。) -------------------------- 2001年4月17日 11時10分52秒 てんてこ。 てんてこまい中。 ------------------------- 2001年4月23日 20時18分0秒 姫と王子のベビー拝見。 ようやく修羅場が明けた、と思う。 土曜の夜8時から日曜の朝4時半にかけて、GTOの藤沢とおるくん夫妻と一緒に、 武内直子ちゃん・冨樫義博くん宅で飲み明かす。 みんな原稿上げたばかりだったんで、キノコ入らずのハイテンションぶり。 直子ちゃんとアタシが同学年で、冨樫くんと藤沢くんがアタシらより1コ上の同学年同士なんで、 もろ世代が一緒のクラス会のり。 最近、年齢や業種が様々な人との飲み会が多かったんだけど、 こーゆー同期の飲み会もいいもんだなぁと実感したわ。 最初から最後まで突っ走った飲み会だったけど、明け方近くおのおのが他社の雑誌を ”ぐわっ!”と、鷹の目で読み込んだほんの十数分間が可笑しいぐらいの緊張感だった。 みんな漫画家だもんな。 *ご意見箱にメールくださった 鷹生くん、作品いっぱい読んでてくれてありがとう。 ピンズあげたいけど、欲しい人全員に渡せるだけの数はないんで勘弁ね。 -------------------------- 2001年4月26日 23時48分36秒 バンドマン誕生会。 修羅場ぜんぜん明けてないよ。 昨日は新連載のネームやりつつ、ファミ通の原稿描いてる途中に抜け出して、 女性誌の体張った取材やりに新宿まで行って来たよ。 体は酷使しまくってるけど、 自分の好きな連中と好きな仕事だけやらせてもらっとるんで、マゾ的に幸せですわ。 仕事と遊びは過酷に両立させるので、 先日J*JeniusのギタリストTAKUYAくんの誕生会に行って来ました。 お友達の大島暁美さんや、7月にでるJ*JeniusのCDをプロデュースしてる岡野ハジメさん (ラルクのプロデューサー)も来られて、にぎやかなパーティだったよ。 周りがバンドマンだらけだったんで、 『漫画家さんだ。漫画家さんだ。』とトキのよーに珍しく扱われたが、 アタシから見ればヴジュアルバンドの君等も稀少価値じゃよ。 *ご意見箱にメールくださった 古田さん、蛙はあの脚線美がたまりませんなぁ。 (いつもメール、ありがとうございます。 お返事は初めての方を優先させていただいてます。) ------------------------- 2001年4月29日 2時46分18秒 もーすぐ山田が・・・。 さっきまで『ドキばぐ〜』のネタ用に『どうぶつの森』をやってたら、 ゲームの中と現実の時間の流れが同じなため、真夜中になったら動物達がほとんど寝てしまったわ。 オマエらに、夜行性の誇りはないのか。仕方ないので、日記を書く。 5月1日に、『山田2号』が発売されます。 前回掲載が間に合わなかった『件』の写真も載るので、 座敷童子の取材漫画ともども見てやってくださいな。 座敷童子の取材の時、怖さを紛らわすために現地で買った地酒の『南部美人』は、 とても美味しかったわ。やはりお酒は、地元で呑むに限りますなぁ〜。 ------------------------ 2001年5月7日 1時41分40秒 ソファー。 ソファーを買いました。写真では青っぽいけど、実物は濃い紫色です。 次に購入する物を決めないうちから、『もー、いらん。』と思った物を捨てるクセがあるので、 前回のソファーを処分してから地ベタの生活が長かったよ。これでやっと、床上の人だね。 でも、あさって寝室の家具(ベッド・洋服ダンス・棚類)を全て粗大ゴミに出してしまいます。 スケジュールを見たら、6月まで買い物に出れない事が見事に判明しました。 納戸でゴザを発見したんで、それで寝ます。 ------------------------- 2001年5月10日 2時23分29秒 ペンとネーム。 ベッドがなくなって床に寝るよーになってから、北朝鮮に連れて行かれる夢を2晩続けて見たよ。 現在、新連載(秋頃予定)のネームやったりおなじみ連載のネームやったり、 とにかくネームネームで、とっとと完成原稿見たいもんじゃよ。 このネーム(コマと絵を入れたストーリーの下書きですな)という作業、 他の方はどういう描き方をなさってるかはわからないのですが、 アタシはノートにサインペンで直接グイグイ描いてます。 なんで鉛筆でなくサインペンかというと、小学生の時に国語の先生から 『ドイツのある小学校では、生徒に鉛筆でなくペンでノートをとらせてます。 なぜかというと、鉛筆はすぐ消しゴムで消せるけどペンは失敗が許されないからです。』 と、いう話を聞いて”さすが、クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐のお国。” と、感心したからです。 でもアタシは失敗したらページごと破り捨ててなかった事にしているので、 少佐の志しはなんも継いでません。 *ご意見箱にメールくださった 小野崎さん、清水くんは『素顔のままで』というNHKのドラマに出てました。 (お返事は初めての方を優先させていただいてますが、 みなさんのメールは、全部楽しく読ませていただいてます。エゾロックフェス行きたいわ。) ------------------------- 2001年5月13日 1時11分16秒 不思議どっとテレビ。 チャラリラ〜。(着信音) 星野『すぇんせぇ〜!”不思議どっとテレビ・これマジ!?”観ましたかー!!! 今度の妖怪取材は、南米の謎の吸血生物チュパカブラに決定なのら〜。』 柴田『それ、妖怪じゃありません。テメエがひとりで血ィ吸われろ。』 星野『なんら〜、どっちも同じUMAじゃないか! わかったよ、やっぱり岡山にツチノコ探しに行こう。 見つかるまで、ポク会社にはもどりません。』 柴田『単なる出社拒否じゃねーか。』 星野『ンも〜、わがまま先生。一体どーすりゃいいのら〜?』 柴田『忙しいんで、ほっといてください。』 ガチャン。 *テレ朝の『不思議どっとテレビ・これマジ!?』(毎週土曜日19時放映)の 制作会社の方から電話がありました。 19日放映分で、アタシが描いた座敷童子の絵がちょこっと出るかもしれんそーです。 ------------------------- 2001年5月14日 3時31分40秒 ファンタシスタ〜。 仕事が片付いた勢いで、ド真夜中だというのに 『ファンタシスターオンライン』を初めて一般の方とプレイしてみたわッ。 う〜、緊張したぁ!!! お付き合いしてくださった、マサくん、しゅんすけクン、ヴィンセントくんありがとう! いや、マジでガチガチでしたわ、あたし。 -------------------------- 2001年5月15日 10時20分46秒 E3取材。 柴田『突然ですが、今日から1週間程アメリカに行ってきます。』 星野『え?アメリカの妖怪というと、『ホピの黒鬼』? それとも『白鬼』の方に会いに行くの?』 柴田『馬鹿ッ、ひとが見知らぬ土地にでかける時は妖怪探しだ、とは思わないでちょうだい。 どっちかっつーと、会いに行くのはビルゲイツよ。』 星野『なんすか、その精霊?』 柴田『いっぺん土に還っておくれ。ロスで世界最大のゲームショー・E3が開催されるから、 ゲーム誌の仕事で取材に行ってくるのよ。 と、いうワケで日記はちょこっとお休みざんす。』 *ご意見箱にメールをくださった 伊藤くん、タイムリーにアメリカへ行きますんで、洋ゲーたっぷりチェックしてきますね。 (お返事は初めての方から優先させていただいてますが、 届いたものはすべて楽しく読ませていただいてます。感謝!) -------------------------- 2001年5月23日 16時29分15秒 成田で拉致。 アメリカのゲームショーの取材が終わり、ロスから帰って来たら、 成田でDVD雑誌の撮影班が待機しててトランクケースごと車に拉致され、編集部に直行。 その場でマイク付けられて即撮影。 今月はアメリカ行くから総集編にしてくれるってのは、大嘘だったんかいッ、 『ゲームウェーヴDVD』!!! と、いうワケで、アメリカだろーが月だろーが〆きりは追って来るもんだ。もぉ、いい。 ところで、八巻さんの日記にも書かれてましたが、 美輪明広さんの舞台『毛皮のマリー』を観ました。 美輪さんの麗しい生乳に、体がナナメになってた八巻さんが印象的でした。 レアな舞台にレアな八巻さんが見れて、良かった良かった。 *ご意見箱にメールをくださった 義永さん、レポートは無事に上がりましたか。 秋田さん、体だけでなく髪の健康も心掛けますね。 大目さん、ロス在住の方ですか。今回E3会場を歩き回りヘロヘロになりました。 (お返事は初めての方から優先させていただいてます。いつも楽しいメール感謝!) ------------------------- 2001年5月24日 18時58分6秒 生まれ日。 今日は生まれた日だ。今年も楽しく生きてるから、嬉しいわ。 タイミングよく、父が脳外科学会で母とともに東京に来ていたので、 茶壺も連れてカフェテラスで簡単な昼食を取った。 昔、広告会社のイラストレーターをやる前に少しだけ銀座の画廊に勤めた事がある。 芸術の道を目指して上京し美大を卒業したのに、あこぎな値段で絵を売る職についてしまい、 『あ〜、こんな仕事やるはずじゃなかったのに。』が口癖だった。 そんな腐ってた時期に父と東京で食事をし、 帰り際に『おまえは何がやりたいの。』と言われ、一言も返せなかった。 今日、笑いながら仕事や生活の話をし、食事が終わった後、 『じゃ、これから原稿描くから。』と言って両親を見送った。 ふたりとも産んでくれて、本当にありがとうございます。 *ご意見箱にメールをくださった 絢子ちゃん、編集者になったら一緒に仕事をしようね。 (お返事は初めての方を優先させていただいてますが、 全て楽しく読ませていただいてます。感謝!) -------------------------- 2001年5月29日 14時18分13秒 祝い日。 昨日、ファミ通のヒゲさま(社長)主催で、私の濃いバースデーパーティが行われました。 会場に着いたとたん、各雑誌の編集者達に連行され、 マイク付けられて撮影カメラ廻りはじめたんで、 『パーティじゃなくて仕事じゃねーか!』と叫んだら、 『当たり前だッ!高い経費使って、タダで祝ってもらおうと思うな。』と、羽交い締めされたよ。 (パーティーの模様は、近々エンターブレイン発行の各ゲーム誌で骨のずいまで掲載されます。) 会場には、スクウェア・セガ・カプコン・アトラス等のなじみのゲームクリエーターさんや、 マリスミゼルのMana様、河合我聞さんも来てくださり、皆で濃く盛り上がりました。 最後に全員で合唱してくれたハッピーバースデーには、ちとグッときたよ。 そして3次会は残ったメンバーがアタシの家になだれ込み、ファンタシスターオンライン大会。 アタシの名前を語って一般プレーヤーに奇行をとってたけど、 実際にプレイしてたのは、FF作ってる奴とドラクエ作ってる奴とソニック作ってる奴だよ。 オマエら全員、ネカマかい。 *スピネットのご意見箱にも、たくさんのお祝いメールをいただきました。 本当にありがとうございます。 ------------------------ 2001年6月4日 3時25分17秒 Gackt王子。 お友達の音楽ライター、大島暁美さんに連れられて、Gacktさんのライブに行って来ました。 ライブの後、Gacktさんと話す機会があったのですが、ゆっくりと丁寧に喋ってくださって、 まぁなんてイイ人だと思ったよ。TVと喋り方いっしょだね。 その後、根性で暁美さんとタイ料理を食べに行きました。 食事中に暁美さんにプラスティックトゥリーのドラムのTakashiさんから電話があったのですが、 彼はこの日記をちゃんと見てくださってるそーです。 カメラ目線は怖いが、ヴィジュアルバンドの人はエエ人だらけやと思いながら 生春巻をほおばってました。 Takashiさん、無事に彫り終わったら飲みましょう。 *ご意見箱にメールをくださった 小早川さん、お風邪の具合はどうですか? 平石くん、アシスタント希望の方は、出版社宛に背景と効果のカットを送ってね。 弥生さん、漫画家を最後まで目指してくださいね。 北田さん、素敵な文章書いてね。 (お返事は初めての方を優先させていただいてます。 届いたメールは、全て楽しく拝見させていただいてます。感謝!) -------------------------- 2001年6月12日 22時27分21秒 ポメ蒸し。 現在、新連載前の準備で何本かネームをストックしとかなきゃいけないので、 家にお籠り状態が続いております。 不吉な資料もどんどんたまって、女性の部屋とは思えない鬱陶しさです。お香でも焚こうかね。 星野『じめじめと、ポメラニアンも蒸し風呂状態の梅雨がやって来ましたが、 ダメ飼い主は御機嫌いかがなのら〜!』 柴田『じゃかぁしい。漫画家の機嫌なんて、 ”髪洗うのめんどくさい””ネーム直すのめんどくさい”の2種類しかないんだよ。』 星野『なんだ、また修羅場かよ。とっとと漫画終わらせて、本業の妖怪ウォッチャーにもどりなよ。 そんなんじゃアッという間に、『山田3号』の発売日の8月になっちまうのら〜。』 柴田『・・・今度はどこに連れて行くつもりなの・・・。』 星野『ぽっくん、海が見たいの。』 柴田『だから、ドコだーーーーっ!!??』 今度の妖怪取材は、なんかかなり南の方に行く予感がいたします。 -------------------------- 2001年6月19日 16時33分57秒 ハチンコくん。 ムオムオとした湿気で茶壺と腐乱していたら、 KISS編集部の三河ッちから銀座で御馳走すると電話がかかってきた。 この女、8月の増刊号でエステの取材漫画描いてくれと言いながら、 アタシの顔中ハリ刺したり腸内洗浄やらせたりする悪魔のような編集者である。 エステじゃなくて拷問です。 三河『さあ、先生。暑気払いで元気つけるために、たくさん食べてくださいね〜。』 柴田『・・・なんですか、このやたら筋ばったモノや、米粒のよーなヤツらは・・・。』 三河『イナゴと蜂の子です。とても滋養があって、お肌にいいんですよ。 漫画に描いてもらうんで、シッカリと味わって食べてくださいね。 女将さ〜ん、ザザムシも持って来て。』 柴田『・・・・・・・・・やはり拷問かい。』 美味しんぼの栗田さんはホント凄いなぁと、感心した思い出したくない1日でした。 ------------------------ 2001年6月21日 2時42分4秒 ロックフェス取材。 チャラリララ〜。(着信音) 星野『せんせぇ〜、今日も元気に祟られてるかい〜!』 柴田『貴様を呪い殺すまでは死なん。』 星野『よし、今日もポクらは息もピッタリなのら。 そんなバチ当たり先生に、素敵な取材原稿の依頼だよ。』 柴田『オマエひとりで地獄の果てまで行って来てください。』 星野『なんら、せっかくフジロックフェスと ROCK IN JAPAN FES.2001の取材に連れてってあげよーと思ったのに。 アバヨ、恩知らず先生。』 柴田『ぎゃ〜、シャーベッツがエレカシが!何がなんでもお伴いたしますわ、星野さん。 どんなに、遠くても暑くても行くわ〜!』 星野『うん、その前にもっと遠くて死ぬ程暑い妖怪取材があるんで、ヨロシク。』 柴田『え・・・・・?一体ドコ・・・・。』 *ご意見箱にメールをくださった 河岸くん、すんません!その期間はちょうどロックフェスの取材とぶつかってるの。 頑張って、勝ち進んでおくれ。 (お返事は初めての方を優先しております。ひとりひとりに返事はできませんが、 皆さんからのメールはいつも楽しく拝見させていただいてます。感謝!) -------------------------- 2001年6月26日 23時26分57秒 高円寺で妖怪打ち合わせ。 昨日、高円寺の沖縄料理屋『抱瓶(だちびん)』で、 星野くんと八巻さんと妖怪取材の打ち合わせをしました。 星野『うぷぷぷ、泡盛ロックで一気呑み先生ェ〜。 今度の妖怪取材はどこ行くか、聞いたら驚くのらメンソーレ!』 柴田『・・・アンタ、さっきここの店員さんに”キジムナーって妖怪知ってます?” って聞いてたじゃねーか。』 星野『なんら、せっかく喜ばせてあげようとナイショにしてたのに、 第一ヒントも言わないうちから当てるなんて失礼なのらゴーヤチャンプル。』 柴田『打ち合わせ場所を、わざわざ沖縄料理屋にしてるのが、すでにファイナルアンサーです。 ところで、キジムナーってなんじゃい?』 星野『川辺のガジュマルの木に住み着いている精霊なのら。 ジャングルで一晩中見張っていれば、きっと会えるのら〜!』 八巻『ふたりとも、ハブに噛まれても保険は出ないから頑張って。』 柴田『すみません、記憶をなくしたいんで泡盛ボトルでください。』 *ご意見箱にメールをくださった 有希乃さん、星野のファンとは凄いですね。 たくさんの方からメールをいただいているので、全ての質問には答えられませんが 日常的な内容も書いてくださって大丈夫ですよ。 (お返事は初めての方を優先させていただいてます。 音楽やゲーム、日常起こったおもしろい出来事など、 みなさんから送られてくるメールはどれも楽しく拝見させていただいてます。感謝!) ------------------------- 2001年7月1日 21時21分26秒 白い人。 昨日はド最悪に体調を崩すわ、電球が4個も切れるわ、 知り合いのバンドのワンマンライブにも行けんわ (J+Jeniusさん、ミニアルバム『Pray』発売オメデト)で、 ただひたすらのたうちまわっていました。 そんな状態で、明け方4時になんとか寝ようとフトンに入ったら、 いきなり金縛りにあって体の上に白い人がッ! 片手でアタシの左手を押さえて、もう一方の手で首を押さえて、 デカ口開けてニヤニヤと笑ってるんですわ。 『あ〜、こんなん見ちゃうなんてアタシよっぽど疲れてんのねぇ。 そーいや今って”逢魔が時”だっけ。でも茶壺が吠えてないんだから幻覚だよ、もうほっとけ!』 などと自暴自棄になりながらグゥグゥ寝たら、本日すっかり体中の痛みが取れて大復活しました。 そーか、あの白い人は首絞めてたんじゃなくて、もんでくれてたんだね。 仕事を一秒でも遅らせたくない担当の生霊かね。 *ご意見箱にメールをくださった 坂田さん、惜しい!イトウくんのモデルは『ドラクエ』のウミウシですが、 タンノくんはアタシが学生時代から落書きしてたオリキャラです。 ------------------------- 2001年7月3日 11時50分58秒 清水まなぶファンサイト。 ド切羽詰まった週明けを迎えてたら、担当の電話から逃げて雲隠れしてる少女漫画家と、 毎日が修羅場だけど酒はかかさない音楽ライターさんと、 青息吐息で髪まで真っ白になったゲームクリエーターから連続で電話がかかってきました。 『アイツに比べたら、自分はまだゆとりがあるな。』ー・・・と、 アタシを含む全員が思ってるに違いない。 ※ご意見箱にキヨさんから、TKマンバンド清水まなぶくんの、 ファンサイトを作ったというメールが来ました。 【ミラクルマナブン】 http://homepage2.nifty.com/manaboom/ なかなか充実した内容です。 *いつもご意見箱にたくさんのメールありがとうございます。 心の栄養剤として読ませていただいてます。感謝。 ------------------------ 2001年7月11日 3時2分45秒 沖縄出発! 今日、原稿を2本上げて第一段階の修羅場が終了しました。 後、数時間後には沖縄へキジムナー取材に出発だぁあああ〜〜〜〜〜!!!! ・・・・・・・・・・・とりあえず、寝る。 *ご意見箱にメールくださった コイケさん、日記と清水まなぶくん両方の応援ありがとう! -------------------------- 2001年7月15日 19時28分12秒 今までの日記がー・・。 何やらトラブル発生で、今までの日記が消えてしまったようですが、 すぐにもとに戻るそうなのでご安心を。 暑ッい沖縄から帰って来たら、東京はド猛暑で魂抜けかかってます。 今月27日は苗場のフジロック、8月5日はひたち(茨木)にROCK IN JAPAN FESの取材に行くんで、 体力つけとかないとヤバイわ。 ------------------------- 2001年7月20日 1時20分42秒 キジムナー執筆中。 現在、修羅場中のため散歩に連れて行ってもらえない茶壺の嫌がらせを受けながら、 キジムナーの取材漫画を執筆中ざんす。 何故、茶壺はアタシが妖怪漫画を描いてる時、いつもリビングで何かに向かって吠えているのかしら。 かなりの嫌がらせね。 今回の妖怪取材も、熱射病で心臓バクバクしたり、 ハブの2倍の毒を持つ毒ムカデに心臓バクバクしたりとかなりの体験ができましたが、 そーゆーのも全部ひっくるめて良かったです。ホント、沖縄は凄い。 今回はあえて、『キジムナーはいる。』と言いたいです。 その理由は8月10日発売の、『山田3号』でー・・。 *ご意見箱にメールをくださった  桑田さん、ドリキャスでの日記読破ありがとう!  堺さん、ドリームなお友達にもよろしくお伝えくださいね。  ゆみこさん、ご近所ですね。アタシはナチュラルハウスと紀伊国屋で食料買ってます。  表参道交差点で、異常にファイティングなポメに噛み付かれているのがアタシです。  (お返事は初めての方を優先させていただいてます。   今回、過去の日記が消えた事で心配のメールをくださった方々、   お心遣いありがとうございます。) -------------------------- 2001年7月24日 15時43分48秒 もーすぐ、フジロック! 27日のフジロックと8月5日のROCK IN JAPAN FES取材に行くために、 順調に仕事をこなしている。 目の前にエサぶら下げてると、こんなに見事に〆きり守るのか。えらいぞ、自分! 後は同行する担当の星野くんが、 ちゃんと前日までに山田3号の入稿作業を終わらせるかどーかねッ。 柴田『星野さ〜ん、山田3号の入稿作業は順調に進んでるかしら?』 星野『ぷわぁ〜、普段は虫ケラ扱いしてんのに、こんな時だけ”さん”付けなのらー!』 柴田『原稿遅らせてる作家はいない?今日中に全部出すよう、アタシが取り立てに行くわよ。』 星野『いつも遅らせてるのは、アンタです。』 柴田『神様、星野さんが徹夜続きで体を壊しませんよーに。    ちゃんとぐっすり休めますよーに。』 星野『なにジーザスに、ブツブツお祈りしてるのらー!    いつもは逆の神様に逆のお祈りしてるくせにッ。』 柴田『うるさいッ!8月5日のROCK IN JAPAN FES取材までは、    アンタに生きててもらいたいのよ!!』 星野『ぽく、ウスバカゲロウ並の寿命だね。』 -------------------------- 2001年7月29日 13時19分21秒 フジロック観てきたよ。 昨夜、フジロックから帰って来て泥のよーに寝てたよ。 泥まみれで帰って来たので、まさに泥のよーにですわ。 平地での野外は何度も行った事あるけど、丸々山ひとつ使った野外ライブは初めてで、 雄大なステージと重圧な音には圧巻でした! WOWOWさんの御厚意で、バックステージでOasisの入りを間近で見せてもらったり、 普段は見られぬ星野くんの敏腕ぶりでNumberGirlにインタビューを取ったりと、 とても業界らしいスマートな取材っぷりにうっとりと感涙したわ。 普通の取材って自分が体張んなくていいのね。今までのとても漫画家とは思えない、取材は何なんだ。 (詳しい模様は、いずれスピリッツ本誌でのレポート漫画にて。) うしッ、次は8月5日のROCK IN JAPAN FES取材にそなえて今から仕事じゃ。 *TKマンの清水まなぶくんも、毎月横浜でライブ活動やってるよ〜! 詳しい情報は下記のHPにて。(清水くん本人の日記も読めて充実したHPです。) 【ミラクルマナブン】 http://homepage2.nifty.com/manaboom/ ------------------------ 2001年8月1日 2時58分19秒 日本酒王国。 うわ、ヤバイっ!フジロックの取材の時に、越後湯沢駅で買った日本酒が美味しすぎる。 お酒は地元で買うにかぎるとはよく言うけど、さすが日本酒王国新潟!! 東京から越後湯沢まで1時間半ー・・、うっかり酒買うためだけに通ってしまいそうだわ。 ちなみにアタシはお風呂にも日本酒を入れて入浴する。(低血圧なので、体を温めやすくするため) こう書くとなんかお風呂にワインを入れてるワイン好きな女優さんのよーだが、 『私の血には赤ワインが流れているの。』と、『アタシの鼻血は日本酒の味。』 じゃ破竹の勢いで大違いである。 *ご意見箱にメールをくださった 傍嶋くん、熱い壁紙の御中元ありがとうございます。 (お返事は初めての方を優先してます。いつもたくさんのメールありがとうございます。) ------------------------ 2001年8月4日 7時51分47秒 茨城へ出発。 予定が一日早まって、今からROCK IN JAPAN FES取材のため茨城に出発。 今日は、ゆず・TRICERATOPS・ミスチル・奥田民生らが出演する日。 奥田民生さんは、ユニコーンデビュー時からの長年のファンだけに楽しみ!では、行ってきます。 *左の写真は、 漫画の手伝いをしてくれている造型師・幡野くんが製作してくれたクリーチャー風『茶壺』。 可愛ら勇ましくて良い。 ------------------------ 2001年8月6日 15時10分8秒 奥田民生さん。 アタシにとって奥田民生さんは、特別思い入れがあるミュージシャンだ。 民生さんがユニコーンとしてデビューした時、すぐにファンになったアタシは美大の友人と 『将来、民生と喋れるぐらいビッグになりたいよねー!』などと、 この台詞書いてる今、つま先まで鼻血垂らしたいぐらい根拠の無いデカ口を叩いていた。 大体この頃、将来何になるかも決めてなかったわい。 それから会社勤めを経て漫画家になったアタシは、 4年前に『GAME SPA!』(『SPA!』の増刊誌)という雑誌の取材を受けた。 インタビュー記事が掲載された見本誌を開いた時に、 アタシは鼻血をつま先どころか隣のアシスタントの席まで噴出しそうになった。 なんと、見開きで右ページにアタシ、左ページに民生さんの記事が載っているのである! (左の写真参照) 『うぉおお〜!民生さんと同じデカさで扱われているわ!!』、 その本がアタシの家宝になったのは言うまでもない。 そして現在、4日のROCK IN JAPAN FES取材でナマの奥田民生さんとお話しする事ができた。 『人から慕われるべく、この世に生まれて来た人なんだなあ。』 と実感せざるを得ないぐらい、自然体でいい人だった。『民生さんと喋る』という夢は叶った。 でも民生さんのライブを観て、自分はもっともっと漫画描かにゃと思った。 学生の頃から憧れていた民生さんは、現在もずっと第一線で歌っている。 とにかく、もっともっと漫画描かなきゃいかん。 ------------------------- 2001年8月8日 16時39分37秒 速報。 毎年この時期と暮れになると、『柴田せんせー、コミケ出没。』的ことを言われちょりますが、 行かんちゅーに。仕事じゃ。 噂っちゅーのは、『1度何らかのイベントに参加』=『めちゃめちゃイベントに参加』 に変換されがちですが、せめてツチノコぐらいの出現率にしといておくれ。 ところで、少年誌での新連載の予告が発表されました。 しかしこれは”速報”予告ですので、連載開始は10月6日からですよ〜。 今月予告が出たために、来月から連載と勘違いされた方々、お間違えなくね。 *時々、ネット上で不確かな情報のうっかり書き込みを発見して鼻血垂らしてます。 しかし、そのうっかり発言に対し、公式な情報をご存知の方が、 『それ違いますよ〜、正しくはー・・。』と素早く訂正書き込みしてくださってるのを見ると、 本当にありがたいなぁと感謝しています。 ------------------------- 2001年8月9日 18時30分17秒 明日は『山田3号』発売日。 アシスタントの林くんからファックスが来た。 イトコの方がアタシのファンなので、サインが欲しいという事だ。 早速返事のファックスを流す。 『色紙に描くイラスト、何か希望のキャラありますか? なければ自動的にキジムナーになります。/柴田』 もの凄い速さで返信がきた。 『イトコに確認したところ、チャンネル5の”刃”がいいそうです。お願いします!/林』 林一族の絆は固いようだ。 でも念のため、隅にキジムナーも描いておいた。 -------------------------- 2001年8月11日 23時58分13秒 カップル遭遇。 曇り空で比較的すずしい日だったので、BFと新宿に買い物に出かける。 ええ歳したカップルには、どんよりとした天気の方が動きやすくて良い。 ギラついた目で呼び込みをするオヤジ、飲み屋の前で集合してるサークルの大学生、 コミケ帰りなのか脂身フレグランスを漂わせながら 自分の事をかん高い声で”俺””ボク”と称している少女達ー・・・、新宿は雑多な街だ。 人ゴミの中を進んでいると、目の前から爽やかなカップルが歩いてきた。 男性の方がアタシの顔を見るなり、 7年越しで羽化したとたん目の前にカラスが突っ立っていたヒグラシのよーな表情で硬直した。 『頼むのら〜!見逃して欲しいのら〜!後生だから日記にだけは〜・・・』 男の思念をキャッチした瞬間、アタシは逃げようとするそいつの腕を掴んだ。 『あ〜ら、星野くんもデートぉ。偶然ねぇ、アーッハッハッハッ!!!』 鬼の首を取ったかのように高笑いするアタシの横で、 BFが『いつも御迷惑ばかりおかけしてます。』と、担当に深々と頭を下げた。 ------------------------- 2001年8月13日 22時2分26秒 ナマモノ自画像。 山田3号も絶賛発売中で、今となっては沖縄で熱射病になりかかったり、 ハブの5倍の毒を持つ毒ムカデの影に怯えたりしたのも素敵な想い出です。 現在発売中のゲームボーイソフト、『真・女神転生デビルチルドレン/白の書』に、 アタシも左の写真のよーな姿で登場しています。 これは、ゲーム雑誌週刊ファミ通で連載している取材漫画、 『ドッキンばぐばぐアニマル』でのアタシの自画像ですが、 アタシの少年誌作品のファンの方は、意外とこっちの自画像を知らないよーです。 カッコイイ兄貴や美少年がカケラも出てこんからか? 普通の漫画を描いてる事を知らん読者の方も多いです。 *ご意見箱にメールをくださった 岩田さん、すっと長いこと応援してくださってて感謝です。 阿久津さん、同じ日にロッキンジャパンフェスに参加なさってたのですね。 途中から涼しい天気で良かったですね。 シュンタロウくん、フジロックは音楽も良いしあの雰囲気も凄く良いよね。 夾さん、うちに送られてくるのに時間がかかる時もありますがメールちゃんと届いてますよ〜。 (お返事は初めての方から優先させていただいてます。 たくさんのメール、いつも楽しく読ませていただいてます。感謝!) -------------------------- 2001年8月15日 16時38分14秒 清水まなぶのチラシ製作。 今週日曜日に横浜マリンタワー前広場で行われる、 清水まなぶくんのライブのチラシを作ることになった。 裏面の情報のところに、なんぞイラストでも描き下ろそーかと思ったが、 どーせなら漫画家らしく4コマを描くことにした。タイトルもずばり『まなぶんman』! お祭りなんで肩の力を抜いて気楽に描こうとしたが、 一応プロなんでちゃんと起承転結のある4コマにせねば、 イヤしかしこーゆーものは多少不条理っぽく描いたほうがいかにもソレっぽいのではないか? ー・・などと考えているうちに、ギャグの神髄を問う涅槃ゾーンで 担当星野が鼻からプヒーっと空気を漏らしながら 原稿チェックする屈辱的な幻影が見えてきたんで、深酒して寝る。 翌日、このチラシを自分で配ることを思い出し、 眼面で己の4コマの反応を見ることになるのかと思うと、さらに深酒して寝る。 <上記のチラシが配られる、清水まなぶのライブ情報>↓ ●8月19日(日)14:15〜  *30分程の演奏です。 ●『横浜マリンタワー前広場』にて。  *広場でやる無料ライブです。 ※『横浜マリンタワー』は中華街を通って、山下公園の近くにあります。 『石川町駅』からタクシーを使われるか(目的地までは数分程度です)、 『桜木町駅』から『中華街入口』経由のバス(こちらも数分程度)に乗られると便利です。 ※詳しい交通手段、地図等は下記でお確かめください。↓    【ミラクルマナブン】 http://homepage2.nifty.com/manaboom/ (トップ画面の清水まなぶ写真下にある、日付けをクリックすると表示されます。) 日記の文章にも書いてあるとーり、 アタシもスタッフの嬢ーちゃん達とその辺でチラシ配りながらウロウロしてるんで、 編集者以外はお気軽に声をかけてください。 -------------------------- 2001年8月20日 20時15分29秒 宿題ドッサリ。 昨日は横浜マリンタワーに、清水まなぶくんのライブを観に行って来ました。 わざわざ茨城県の筑波から来て下さったファンの方がいたので、 ライブ中はずっと彼女の隣に座って清水くんの演奏を楽しみました。 清水くんの歌声に合わせ、右手をあげる彼女の仕種を『可愛いなぁ。』と、 嬉しく思いながら見ておりました。その後は、メンバーやファンの人達と横浜で打ち上げ。 中華街近くの路上で即興でストリートライブやってみたりと、濃ゆ〜く楽しんだ一日だったよ。 来月は都内でのストリートライブも企ててるんで、みんなも気軽に参加してくださいな。 ストリートは室内イベントにない開放感から、お客さんとも自然に接する事ができて楽しいですわ。 (今回ライブで配ったアタシの手作りチラシは、下記のHPで見る事ができます。↓) http://homepage2.nifty.com/manaboom/ 週が明けると、やらなきゃいけない事がテンコ盛り。 まだまだ大丈夫と思ってたら、アッという間に修羅場が始まったわい。 夏休みの宿題を溜め込みすぎてたよ・・・。 *ご意見箱にメールをくださった 浜野さん、エステ漫画のご感想ありがとうございます。 八巻さんや星野くんにも登場していただいた甲斐がありました。 同じ雑誌で12月にまた、拷問のような取材をやらされます。 (お返事は初めての方を優先させていただいてます。いただいたメールはすべて楽しく読んでます。 ペットからロックライブまで、いろんな情報教えていただいて、ホントおもしろいです!) -------------------------- 2001年8月22日 20時10分45秒 台風どこ? 台風が上陸するというので、昨日の夕方から大慌てで『ゲームウェーブDVD』の撮影を済ませて、 夜更けから丑三つ時にかけて月ジャン11月号の表紙イラストを描き上げ編集に渡す。 昼ぐらいまで今日が〆きりの残りの仕事をやってたが、 大型台風の影響できっと交通はパニくって 編集者もそうやすやすと原稿取りには来れまいとタカをくくり、途中で放棄して爆睡。 目が覚めたら、台風はどこかへ去っていた。現在、編集者への言い訳思案中・・・。 (でもまぁ、直撃して世の中の被害が広がるよりはええか。) 明日から1泊で、アシスタントちゃん達と京都に妖怪取材へ出かけます。 鵺や土蜘蛛や九尾の狐や鞍馬山の天狗を調べる予定です。 『京都のお寺に行くよ。』と伝えたら、アシスタントのひとりは、 『最近先生、禍々しい仕事ばかりしてるんで仕事場で京都にお払いに行くんだわ。良かった。』 と信じてるようなんで、そっとしておこうと思います。 *ご意見箱にメールをくださった 郡司さん、清水くんのライブ来てくださってありがとうござおます。 携帯電話で写真を撮られた時は文明の力を感じました。 美千子さん、同じくライブに来てくださってありがとう! あの後中華街へは行かれたでしょうか? 明子さん、私もライブでお会いできて嬉しかったです。 今度はストリートライブでもお会いしましょうね。 (お返事は初めての方を優先させていただいてます。 送られてくるメールは全て楽しく読ませていただいてます。感謝!) -------------------------- 2001年8月27日 22時17分46秒 鞍馬山。 新連載の取材のために、京都の鞍馬山に登って来ました。 入り口でいきなり、『今年はマムシが大量発生してます。』の注意書き。 石段を一歩上がると大ムカデと遭遇。 山の中腹に、『これより先、女性のひとり歩き禁止』の立て札。ー・・・、 ここはホントに日本かと思ったよ。 しかし、山の中のお寺と仏像は本当に素晴らしかった! *ご意見箱にメールをくださった キバさん、『山田〜号』はスピリッツの増刊誌です。 『ぶらり地獄巡り』は単行本化されるのに、 後数年の年月と10匹以上の妖怪に会わにゃいかんでしょう。 (お返事は初めての方を優先させていただいてます。) ------------------------ 2001年9月2日 3時51分22秒 FFムービーと美勇士くん。 29日(水)に『FFムービー』のプレミアム試写会に行って来た。 スクウェアさんからパーティーの方にもお呼ばれしたんで顔を出すと、 企業のおえらいおじさま方が集っておられた。 ロマンスグレーの会なので、寿司でもつまんでボーっとしてたら西川りゅうじんさんが 人なつっこそうな男の子を連れて来た。 紹介を受けると、ミュージシャンの美勇士くん(桑名正博さん&アン・ルイスさんの御子息)だった。 話をしてみると彼はかなりのゲーム好きで『FF10』は4日でクリアーし 『デビルメイクライ』はすでにハードモードでプレイしていた。てなワケで、速攻で友達になる。 現在メールのやりとりもしているが、美勇士くんは小学生の頃からアタシのファンだそうだ・・・。 友情は時空を越えたね。 ------------------------- 2001年9月8日 22時32分16秒 清水くん仕事場来訪。 オムニバスのレコーディングを終えた清水まなぶくんが、仕事場を来訪。 16日は横浜マリンタワー前広場でライブ、頑張れ! 文体を見ておわかりのとーり、現在アタシは〆きり修羅場中。 -------------------------- 2001年9月21日 21時58分32秒 予告キャッチコピー。 柴田『”ミーハー汁ぶちまき!ライブ潜入マンガ・ルポ!!” ってなんですか、星野さん。』 星野『それは22日(土)発売のスピリッツに載るセンセェの取材漫画、 ”柴田亜美が行く!ぶらり2大ROCKフェスめぐり!!” の、僕が考えたキャッチコピーなのら〜。』 柴田『こんなキャッチ、アンタぐらいしか考えない事はわぁってるわよッ! そーじゃなくて”ミーハー汁”ってなんなのよ! どっから出んだよ、そんな汁ッツ!!』 星野『ミーハー汁は、おもに興奮してついついツバが飛んでる、 あの中に混入しているのがミーハー汁です。』 柴田『そんなオマエが発明した汁、 いちいち全国誌のキャッチコピーで発表すんじゃねぇーーーーーッ!』 *ご意見箱にメールくださった ふるたさん、腸内洗浄は体にとても良いですよ。 コイケさん、原色人体解剖図鑑は今でも手元に置いてあります。 ------------------------- 2001年9月25日 18時3分50秒 崖っプチでハロ〜! 昨日、美勇士くんとマネージャーの嶋田さんが遊びに来た。 うちの近所の教会でSOPHIA の都さん(key)と久宝留璃子さんの結婚式が行われたので、 それに出席した帰りだそーだ。 ちょうどファミ通の仕事でやってたゲームキューブのルイージマンションが上手く進まず どこか旅に出ようと思っていたとこだったので、美勇士くんにかなり恩着せがましく 『ゲームキューブをやらせてあげるよ!』とコントローラーを渡した。 案の定、サックサックと敵を倒しステージを進めるゲーマーミュージシャン。 心の中ではブッダのよーに拝みながらも、 表面上は『あ〜、なかなかイイ線いってるわね。』と大人の余裕で誉めておいた。 夜中にファミ通担当オザワと電話でネタの打ち合わせ。 鬼の首を取ったよーに、『あ〜、疲れた!ルイージマンションかなり進んだわよ。』と言ったら、 『で、誰にやらせた?』と瞬攻で見破られたよ。 *本日、装いも新たに『ドッキンばぐばぐアニマル』改め『ドキばぐ・崖っプチでハロ〜編』 が発売されました。10年間の漫画家生活の中で、最もむさくるしいカバーの単行本ですわ。 カバー裏も見逃すなぁ! ------------------------ 2001年9月28日 19時5分9秒 ストリートライブ。 9月30日、NHKホール前あたりの遊歩道で清水まなぶがストリートライブをやります。 天気が良ければ、15時と17時あたりに2回やるんで、 渋谷・原宿方面におでかけの方は遊びに来てね。 アタシもその辺ウロウロしながら、チラシとポストカードを無料配付する予定です。 チラシにはまた4コマを描き下ろしたよ。 今回は肩の力抜いて描いたんで、前の時のよーに物思いにふけらずすみましたわ。 ストリートライブの詳しい情報はこちらで↓ http://homepage2.nifty.com/manaboom/ --------------------------- 2001年10月3日 1時7分6秒 ストリート打ち上げ。 30日の清水まなぶストリートライブは、雨模様にもかかわらずメチャメチャ楽しかったよ! わざわざ大阪・名古屋・茨城から来てくださったファンの方達ありがとう! 美勇士くんのバンドの、187CM強面長身ギタリストKentarowくんありがとう! そして打ち合わせ前の忙しい中来てくれた、担当星野くんありがとう! あの場にいてくれた皆さんと、今回残念ながら参加できなかったけど いつも応援してくださっている皆さんに感謝ですわ。 その後の打ち上げは、もちろん最後の方の記憶はないよ。 Kentarowくんが引きずって連れ帰ったらしいねぇ。 *ご意見箱にメールくださった 敦子さん、受験ガンバレー! (お返事は初めての方を優先させていただいてます。いつも楽しいメールありがとう!) -------------------------- 2001年10月5日 20時30分52秒 不吉な減量。 二日酔いと『サイレントヒル2』で、4日間で2キロ痩せてしまったわ。不吉な減量。 いよいよ明日発売の月ジャンから新連載が始まるんで、よかったら立ち読みでもしてやってください。 あと、7日(日)に再び行われる清水まなぶのストリートライブにも出没します。 詳しい時間・場所等は下記アドレスで御確認くださいね。 http://homepage2.nifty.com/manaboom/ ------------------------- 2001年10月8日 23時8分18秒 木根さんライブ。 今日は木根さんのライブに清水まなぶくんが前座で出るので、 不幸にも前日のストリートライブの打ち上げに参加した美勇士くんとこの ギタリストKentarowくんにチラシを製作してもらいでかける。 リハーサル風景を見ながら、『ああ、清水くんもだいぶ歌唄いらしくなってきたなぁ。』 とボンヤリと感慨にふける。これも師匠である木根さんのおかげだし、 こんな大きな会場で歌う機会をくださったのも木根さんだ。ホントありがたいなぁ。 ストリートライブの方もいつも無償で宣伝活動してくれてるスタッフの子達と、 わざわざ足を運んでくださる(昨日は鳥取から来られた方も!) ファンの方達のおかげでなりたっている。ホントありがたいなぁ。 チラシ作り手伝ってくれてるKentarowくんもありがたいわなぁ〜・・、 などといろんな『ありがたい』を考えていたら、自分の『ありがたい』にも気づいた。 いつの間にか、本に載って読んでもらえて当たり前になってたけど、 これって凄く『ありがたい』だ。 正直に告白すると、今年は体調不調にビビってかなり仕事をセーブさせていただいた。 昔のインタビューでは、『生き急いで描いてる。』と答えてたくせに、 のうのうと『生き長らえるために描かない。』をやっていた。 これじゃあいつまで経っても、『ありがたい』に『ありがとう』と答えられない。 だから描かなきゃ。これからもっと描かなきゃ、つーか描きます! 清水くん、お互いにみんなに『ありがとう』としっかり伝えられるよう頑張ろう。 --------------------------- 2001年10月10日 11時23分59秒 遺伝するトラウマ。 おととい母親の多美さんと、戦争の話題から幼少時のトラウマについて会話が発展した。 亜美『母さま、私は何故かまだ物心もついていない頃から、 ”人は死んだら燃やされる”という事に怯えていたんですよ。 だから6才でおじいちゃまが死んだ時、怖くて隠れて火葬場について行けなかったんです。 丸い窓から見えるゴウゴウと燃え盛る炎の中におじいちゃまが入れられるー・・ そんな風景なんて実際見た事ないのに不思議ですよね。』 多美『私のトラウマは5才の時ね。仲が良かったお友達が死んでしまって、 嫌だというのに母からお別れに火葬場に連れて行かれたの。 その頃は今と違って、電気ではなく火で遺体を焼いていたのですよ。 棺桶を入れる丸い窓から見える炎を見て、 ”ああ、私の仲が良かったお友達の体はここで燃やされて無くなってしまうのだ。” と思うと恐ろしく怖くて、それ以来棺桶のように狭い所が大嫌いになりました。』 亜美『ほぅ・・、何かとてもよく似た記憶を持ってますね。』 多美『そうですね。そういえば、あなたがお腹にいた時半年間気が滅入ってて、 やたらお友達の火葬の事を思い出しては怖いわねぇ〜、と思ってましたわ。ホホホ。』 亜美『・・・・ほぅ、不吉な胎教ですね。』 当時まだ火葬場になんて行った事のないアタシが、 何故人が焼かれる事に異常に怯えていたのかは今もって不思議です。 ただ、生まれてくる我が子に凶々しい記憶を押し付ける女性については、 やりかねんのでなんら不思議はない。 -------------------------- 2001年10月26日 8時52分32秒 妖怪取材・冬編。 星野『肌寒い流行り病の季節となってまいりました。先生、いかがお過ごしでしょうか。 行くよ、妖怪取材〜!』 柴田『年末近いから、帰れ。』 星野『なんら、その台所の三角コーナーを見るような目付きは。 せっかく素敵な企画を持ってきたのに〜。』 柴田『聞きたくないから語らないでください。』 星野『いえ、言わせてください。 ”第一案・人魚塚の洞くつに暗視カメラを設置して、先生に一晩過ごしてもらう” ”第二案・日本海に潜って、舟幽霊を捕まえよう” ”第三ー・・ 柴田『それ以上喋ると、本気で殺ります。』 星野『わかったよ。出発は来週の火曜日だから、あったかい服用意しといてね。』 柴田『今度はどこ〜〜〜〜〜〜〜〜ッツ!?』 *明日27日(土)、長野県松本市松本城中央公園民俗資料館前で行われる FM長野のイベントに清水まなぶくんがゲスト出演します。 清水くんのステージは、12時〜14時ぐらいの間ですんで、お近くの方は是非! アタシも応援に行くんで松本城付近をウロウロしてますわ。(詳しくは↓で。) http://homepage2.nifty.com/manaboom -------------------------- 2001年10月30日 4時21分32秒 ナマハゲ。 プヒ〜。今日は池袋で取材をやって、その後PC機器を購入。んでもって、飲み会。 ついさっき帰って来たわぁ〜。ん?何か留守電が入ってるねぇ〜、誰じゃい!? ピー・・・・。 星野『せんせぇ、秋田にナマハゲの妖怪取材に行く事に決まりました。 明日、朝の7時20分に東京駅に集合なので、ヨロシクなのら〜!』 ガチャ、つーつー。 柴田『ギャーッツ!後3時間しかねーッ!!』 -------------------------- 2001年11月3日 13時34分44秒 秋田なまはげ取材。 行って来たよ、秋田県男鹿半島!会って来たわよ、なまはげ軍団!! 小田『初めまして、今回から柴田先生の新担当をつとめる事になった、小田です。 今日の睡眠時間は0時間です。』 星野『今までミーハー汁ほとばしらせてた、旧担当の星野です。 今回の取材まで同行なのら。もちろん睡眠時間は0時間なのら〜!』 柴田『絵描きです。前回の日記を見ておわかりのとーり、 ここ秋田に睡眠時間マイナスでやって来ました。安らかに眠らせろ。』 小田『見て下さい、先生。これがナマハゲが作ったと伝えられている、999段の石段です。』 星野『石段というより、崖っぷちですな。さあ、みんなで登ろうか。』 柴田『東京に帰してくれ〜〜〜〜〜ッツ!』 詳しい地獄絵図は、12月発売の『山田4号』 にてお伝えいたします。 *明日4日(日)14:30〜代々木で清水 まなぶくんがストリートライブをいたします。 地図・詳細等はこちら。↓ http://homepage2.nifty.com/manaboom/ アタシの描き下ろしイラストのステッカーを 配りますんで、よろしかったら遊びに来てね ------------------------- 2001年11月9日 9時23分56秒 TAKASHI坊ちゃま。 昨日は、夜から音楽ライターの大島暁美さん宅で鍋&日本酒パーティがあるので、 早起きして朝7時から原稿描き。 (この時点で歯ぎしりしてる編集者もおるだろーが、  夕方出勤で朝方まで仕事すんのと、早朝から夜まで仕事すんのは同じじゃッ!) 原稿1本とキャラデザとイラスト数点を片付け、出かける準備。 本日の会には、プラスティックトゥリーのDr.TAKASHI坊ちゃまが参加するので気合いを入れて身支度! 知り合いのバンドマン達から、 TAKASHI坊ちゃまに会うなら『白いブラウス乙女大作戦』の指令を受け、 家中の白いブラウスを試着しまくるが、結局酔った時の事を考えて、 どんな液体こぼしても目立たない服に決定。乙女大作戦・完。 20時頃、暁美さん宅に到着。両手に酒6本抱えてたのでエレベーターで死にそーになる。 暁美さん宅はバリの家具で統一された、めちゃめちゃカッコイイお部屋! 手料理も美味しいし酒も美味しいし、そしてTAKASHI坊ちゃまもアタクシ好みの素敵メ〜ン!! と、いうワケで大盛り上がりの宴会状態。 気がつけば夜中3時、部屋の中で暁美さんとふたりでグースカ寝ていたよ。 坊ちゃま、逃げたのね・・・。 そして現在、自宅にて朝9時。さ〜て、仕事すっかぁ。 --------------------------- 2001年11月10日 14時37分30秒 星野くんとの想ひ出。 プラトゥリのTAKASHI坊ちゃまから、『今日も呑んでますか?』とメールが来ました。 アタクシを誤解してらっしゃるー・・と、タメ息をついてたら、 スタッフから『この2週間、先生は食事量よりアルコール摂取量が多いです。』 と、ツッコまれました。頑張れ、アタシの肝臓。 ところで、前担当星野くんとの打ち合わせも残すところ後1回となりましたので、 彼との想い出に浸ってみたいと思います。 以前8月の日記で、星野くんカップルとうちのカップルが遭遇した事を書きましたが、 実はアノ日、星野くんと彼女は別れを決意し最後の晩餐をなさっていたそうです。 その事を翌日のメールで知った時は、腹の底から高笑いさせていただきました。 しかし1週間後ー・・・、アタシも男と別れたよ・・・。 ありがとう、星野くん!君とアタシの絆は、どんな縁切り寺よりも強かったわ。 想い出・完。 --------------------------- 2001年11月11日 13時50分40秒 命がけの娯楽。 ある人を見習って、日々日記を更新しようと心掛けてみましたが多分今日で挫折。3日目だし。 昨日ほとぼりの覚めたせちがらい話をしたんで、今日もほとぼりが覚めた話です。 黒磯の幼女誘拐報道の件についてですわ。 あの日、アタシは新連載の取材のため京都の鞍馬山に登ってました。 漫画家10周年の気負いってモンもあって、 そろそろ自分も尊敬されるよーな作品描かにゃああかんなぁ、 などと聖者のよーな志しで山を下ったわけですわ。 そしたら東京に着いたら、いきなり留守電が大パニック。 某民放局が、黒磯の幼女誘拐犯に影響を与えた漫画家とかで、 朝・昼・晩のニュースでアタシの作品をニュースで取り上げていたらしく、 御丁寧にどっかのコメンテーターが絵の精神分析までなさってくれてたそーな。 聖者どころか奈落の底にまっ逆さまだよ。しばらくは脱力感でボーッとして天井見てた。 あんな長い時間天井見てたのは、初めてだわな。 編集者さん達からもコメントは一切するなと指示を受けてたし、 何よりもなーんも言う気もせんかったので、 ここの日記にも鞍馬山の蛙の写真載せてお茶をにごしてた。 ただひとり、17年来の友人にだけ素の気持をしゃべったんで、ある程度気持は落ち着いたけど、 その週にニュースで叩かれた作品の原稿を描かにゃいかんのだけは、ちと辛かった。 ギャグ漫画だからテンション下げるわけにゃいかんしね。 んで、その後報道に関して激励の言葉もいただき非常にありがたかったです。 ただ、中には『これで有名になりましたね。』『さすがですね。』等を 当たり前のように書いてきたFLもあった。 それらに関しては、”酷いわッ””哀しいわぁ”などという乙女ちっくな感情を持つヒマもなく、 自然に体が反応して、口と目から嘔吐させていただいた。 脱力感、再び。 でも、こーして吐きつくしたおかげで自覚した。 アタシのやってる事は、別に尊敬されるための事じゃなくて娯楽なんだ。 なんか誉められる事、イイ事やろーとすると、どーしても義務感にかられてしまう。 漫画は娯楽、それで当然。だから聖者じゃなくてロクデナシでいい。 楽しんでもらえる作品を描く事が第一なんじゃ! そー思うと、心置きなく娯楽に命賭けれるよーになった。 (『一生懸命』とか『本気』とかいう言葉は使わんよ。 それってプロなら標準の努力なんだから、あえて『命』じゃ。) とゆーワケで、あえて今この件について語ったのは、 今現在、そしてこれから非常に楽しく描いてるからです。 ロクデナシですが、漫画描かせてもらってる全ての状況に感謝! では、修羅場突入。 ------------------------- 2001年11月14日 0時13分3秒 ワイン風呂血の池地獄。 修羅場期間ですが、前回の真面目な日記を放置しとくのもガラに合わんから、ちょいと更新しますわ。 美容と心の健康のために、いつもお風呂に日本酒を入れて入浴しているアタクシですが、 今日は疲れてる体をより一層癒すために、ゴージャスに赤ワインを入れてみましたー・・が、 大失敗だよ、いれ過ぎだっちゅーの。血の池地獄か。 バスルームにブドウ特有の甘ったるい臭いは充満するわ、 体はなんかベトつくわ、哀しい気分のバスタイムでしたわよ。 昔観たフランス映画で、 愛し合う男女が真っ白いベッドでお互いのバディに赤ワインを垂らしあうシーンを見て、 『いつか、コレだっつ!』と、握りこぶしで誓った日々もありましたわ。 でもやっぱ、あたしゃ蒲団に一升瓶の方がいいわな。 *ご意見箱にたくさんのメールありがとうございます。 自分の中では、完全にほとぼり覚めた事だったんで書いたんですが、 内容的に皆さんにお気を遣わせることになってしまい、 プロなんだから慰められる側に回っちゃいかんだろ!と、反省しきりでございます。 まぁ、ロクデナシが幸いして、のうのうと元気に描いてますわ。 ただ、お心遣いは本当に感謝です。 -------------------------- 2001年11月16日 6時57分42秒 とにかく、あと一息。 月ジャンの原稿もいよいよラストスパート!泣こうがわめこうが壊れようが、 とにかく明日の朝までに仕上げるッ。アシスタント某H君の言葉によると、 『いつも絶対終わらないと思っているのに、何故か終わっている。』 茶壺的では、『登らない朝日と、上がらない原稿はないで。』 アタシはもともと絵を描くより話を作る方が好きなので、 ネームが終わって下描きの段階になると飽きてしまう。 ペン入れになるともう『あ〜、次回はアイツにこーゆー台詞言わせてー・・』と、 次のネームを切り始めているのである。 だから原稿が仕上がるというのは、次の話が描けるというのでメチャメチャ嬉しい。 終わるのは、次が始まるから嬉しいのよ。 やっと、お酒が呑めるのも嬉しゅうございますわ。コレ、本音。 -------------------------- 2001年11月18日 17時7分33秒 ドラマーと呑む。 土曜日の朝に月ジャンの原稿を上げて、 夜にプラスティックトゥリーのDr.TAKASHIさんと呑みに出かける。 う〜、8日ぶりのお酒だわ、めちゃめちゃゴキゲン! 『え、毎日呑みながら原稿描いてるんじゃないの?』 と突っ込むTAKASHIさんのミゾオチに一発くらわせないぐらい機嫌が良いわ。 呑みながら、いろんな話をする。 ちなみにアタシは美大の頃から、絵を描く連中とは熱く語り合うのが大嫌いだ。 (だってなぁ〜、夢って言葉安易に語る前に描けっちゅーんじゃッつー話と、 他人に同意してもらいたいために、 自分じゃ結論出してる事を悩み相談してるだけなんじゃもん。描けよ、とにかく。) だけど、違う場所で頑張ってる人には、 同業者にあえて言いたくない本音もごく自然にポロッと言えるんでいいわ。 しかし、最初は『綺麗な女性』の格付けであったTAKASHIさんのアタシの印象も、 大島暁美さん宅の呑み会で酔っ払って暁美さんの猫と四つ足で格闘して以来、 『獣な女』に破竹の勢いで格下げされてしまった。このままでは、女としてイカンわね。 汚名返上のために、今後TAKASHIさんと会う時は、 三歩下がって影を踏まぬ貞淑な女流漫画家を演出せねば。 まぁ、ンな事したって『ナニ、背後から狙ってんの?』と、ゴルゴ扱いされるだけだわな。 --------------------------- 2001年11月19日 22時34分50秒 兄。 うちの兄は、絵に描いたような亭主関白であり、男尊女卑の九州男児である。 実家に兄といる時はアタシはソファーに座らせてもらえなかったし(いつも兄の傍らで床)、 20才の時ですら兄に門限8時と決められていた。 電車だって席が空いてても、母とアタシは座れない。座るのは父と兄である。 レディーファースト帝国、英国紳士が見たらビックリよ! この日記を続けてられるのだって、兄が読んでいないからである。 こんなすさんだ内容知れたら、即刻荷物まとめて実家に帰されてしまうわな。 (ちなみに、エッセイ漫画も全てナイショにしてます。) そんな兄だけど、誕生日にはかかさず素敵なプレゼントをくれる。 そう、まるでメグ・ライアンが草原かけてきそうな白いカーディガンだのニットだの、とにかく白よ。 それらを受け取る度に、 『この人はアタシのクローゼットの中身を知ったら、灯油ブッかけて燃やすに違いないわ。』 とおののきながらも、ちゃんとその白を着た証拠写真を送るという健気な工作を続けている妹である。 (ちなみに、この話を某ドラマーにしたら 『そんな写真送るから、永遠に白が送られてくるんやないか。』と、的確な指摘を受けました。 目からウロコが落ちましたが、もう手遅れです。) しかし、やはり同じ遺伝子から生まれてきた者どうし、不思議な経験がある。 10年前に、漫画家デビューして初めてのサイン会を開いた。 ありがたい事に大勢のファンの方達が来てくださり、 混雑を避けるために持って来てくださったプレゼントをあらかじめスタッフが回収し、 私の所へ届けてれた。その中に、黄色い百合の花があった。 それを見た時、アタシはビビッという感じではなくフッと自然に 『ああ、これは兄が持って来た花だ。』とわかった。 もちろん、兄がサイン会に来るとは聞いていない。(来るとしても、絶対言わない人よ。) 会場で兄と会ったわけでもない。でも、何杯ものバケツに入った花束の中で、 特に豪華なわけでもなく、むしろ控えめにまとめてあったその黄色い百合の花は、 当然のように兄の花だとわかったのだ。 サイン会が終わった後、兄に電話したらやはりその花は兄が持って来たものだと判明した。 少しだけ、ジ〜ンときた。でも、その後に疑問がわいてきた。 『何故、にいさん一言も声をかけずに帰られたの?顔を見せてくださればよかったのに。』 『いや、オマエの兄だと言っても編集さんに信じてもらえなくて、通してもらえなかったんだよ。』 可哀想なにいさん。ブラピのよーにシャツの前全開ファッションだったら、 アタシの兄と信じてもらえたでしょうに・・。 --------------------------- 2001年11月20日 20時44分45秒 散リユク僕ラ。 今日は午前中から仕事場のエアコンの取り替えで業者さん達が来てたんで、 する事もできずリビングのソファーにボーッと体育座りをしてました。 様子を見に来た事務所のお姉さんが『漫画家さんも仕事場に入れないと形無しね。』と、苦笑い。 『うん、そーね。ペン持ってなきゃ単なる酔っ払いだよね。』 体育座りの姿勢のまま、ゴロンと横になって答える。 そーいや昔、人を殺して刑務所に入れられる夢を見た時、 ひたすら母に生んでくれたのにゴメンなさいと詫びながら、 看守さんに『牢屋の中で漫画は描けるの!紙とペンよこしなさいよ。』 と詰め寄ってたわなぁ〜と、思い出す。監獄の中でも態度変わらんのね、自分。 呼吸だけしてるのもナンなので、TAKASHIさんにヤボ用のメールを打ってたら、 宅急便でプラスティックトゥリーの新譜2枚と来月の代々木体育館でのライブ招待状が届く。 差し出し人はもちろんTAKASHIさん。なんて素晴らしいタイミング! まさに、今この瞬間俺に感謝せいと言わんばかりですね。 ちゃんとメールの最後に、『感謝』と書いて送ったよ。 早速、いただいた”散リユク僕ラ”というCDを聴いたー・・、 驚いたわ!TAKASHIさん、凄いドラム叩く方だったのね。 イヤ、御活躍ぶりは音楽雑誌等で知ってたけど、お酒の席で会ったのが最初だったんで、 こーやって姿勢正して(体育座りだが・・)音聴く方が後になってしまったのである。 CDでこれだから、生で叩いてるトコ観たらもっと凄いんだろーなぁ。ライブが楽しみだわ。 実際に会ってみて、頑固なお人柄の良さは知っておりましたが、大した方だったのね。 散々酔っぱらってスミマセン。しばらく恐縮しておこう。最初のうちだけね。 仕事場から追い出されてたけど、CDのおかげで良い時間が過ごせた。 気の持ちようで、時間は無駄にも有意義にもなるね。 あとは、そこがどんな場所であろうとも、描ける自分でありたいなぁと思ってみたりする 昼下がりでした。さぁ、描こう。 --------------------------- 2001年11月21日 18時20分41秒 犬のおさんぽ。 昨夜12時過ぎに、カプコン岡本から呑みの呼び出しがかかる。 『真・女神転生シリーズ』悪魔絵師こと金子一馬さんも一緒らしい。 『忙しい。』と5秒で即答。 (つーか、誘うなら、もっと早く連絡せい!アタシは明け方でも呼び出すけどね。) カプコンが間違えて専務にしてしまった男はどーでもええが、 お互いのスケジュールで滅多に会えない金子さん、失礼いたしました。 『金子一馬の世界展』全国ツアー、御成功お祈りしてます! 数分後、講談社Kiss編集部から『仕事してますか?』とチェックの電話ー・・、 やはり呑みに出かけなくてよかったわ。 と、いうワケで今日は朝からKissではなく、ファミ通の原稿やってます。(鬼だわね。) 今回はゲームセンターネタなので、『犬のおさんぽ』というアーケードゲームをしてきました。 『犬の事なら、トップブリーダー推奨のアタクシにおまかせよぉ!』と宣言しておきながら、 プレイ開始40秒後にベルトコンベアーに巻き込まれて撃沈。 同行していた担当オザワから『この無駄金遣い。』と、ののしられたよ・・。 でもさぁ、犬と並んで歩けだの、 拾い喰いさせるだのアタシに命令させる方が間違ってるわ、このゲーム。 うちの茶壺は常にアタシの方を向いて、唸りながら後ろ向きに歩いとるっちゅーに。 マイケルジャクソンみたいなポメラニアンですわ。 それにこないだ原宿の交差点で信号待ちしてる間、 抱っこしてあげてたら隣のラッパーが手に持ってたロッテリアのハンバーガー勝手に食べてて、 すでにポテトを催促してたわよ。立ち喰いだから、拾い喰いよりマシかなぁ。 とりあえずラッパーと、凍り付いた笑顔で微笑みあい。 そんなこんなで、本職のギタリストが『ギターフリーク』が下手なよーに、 本物の犬飼いは『犬のおさんぽ』が下手に違いない。そーゆーコトにしといておくれ。 さて、アタシのペン入れが終わり、 アシスタントちゃん達がファミ通の原稿の仕上げして くれてる間にこの日記を書いてたわけですが、そろそろ上がりそーなので、 これからKiss増刊号の原稿に取りかかります。 なんかすでに担当達への業務連絡と化してるわね、この日記。みんな見とるけんのぉ・・。 『ぶらり地獄巡り』の原稿は、まだ後じゃ。 報告・完。 -------------------------- 2001年11月23日 0時43分57秒 One more Kiss。 三河『講談社Kiss編集部の三河ですわ〜。 来月8日発売のKiss増刊号one mora Kissはメイクラブ特集! 柴田せんせぇがドーンと、大人のオモチャやSMホテルや女王様にまで、 体当たり取材ですわよ〜!』 柴田『今までひた隠しにしていた仕事を、陽気に告白しないでください・・。 コレ読んだ月ジャンの担当、白目ひんむいて倒れます。 兄に知れたら、日本刀でアタシ袈裟斬りされても兄的には無罪。』 三河『いーじゃないですか、スピリッツ担当は大笑いなんだから。』 柴田『あいつらは汚れだからいいです。 それより予告見たら、他の作家さん達はグルメ取材なのに、 なんでアタシは縛られたり磔にされたり、お腹いっぱいの取材ですか・・。』 三河『いいんです。アタクシ達は読者に正しい愛の道を示すのです!』 柴田『アタシ、実生活も恋愛も方向音痴です・・。 つーか、この生々しいオモチャや、防止用のゴムが詰まった段ボールは何だッツ! 今、心臓マヒで死んで実家の親がコレ発見したら、 あたしゃ浮かばれない地縛霊ナンバーワンで青山に君臨するわよ。』 三河『それは講談社の経費で買った、漫画の資料です。 高い金払ってるんだから、しっかり細部までお描きあそばせ〜! 原稿上がるまで、死ぬ事は許しませんわよッツ。』 柴田『アナタとアタクシの関係が、一番SMですわ・・。』 -------------------------- 2001年11月24日 0時11分26秒 リズム。 土曜の夕方で、Kiss増刊の原稿終了予定!今週はファミ通と2本同時に仕事やってたから、 ちと頭ン中がハードだったざんす。でも。絵はギャグだから、手はリラックスしてます。 下描きの時、日本酒呑みながらやってたし。バトル漫画の時は、さすがに一滴も呑みませんが・・・。 そーいえば、最近いろんな職場で仕事なさってるプロアシさん (まあ、強いて言えばスタジオミュージシャンのよーなものでしょうか) がお手伝いに来てくださってます。 その方が先週の月ジャンの仕事の時、アタシが最終日の夜9時に 『ペン入れ残り○枚(書くと担当の心臓止まるんで自粛)だから、朝8時に原稿仕上がるね。』 と言ったら、『えッツ・・!』と大絶句しておられました。 なぜ彼がそんなに驚いたかというと、その○枚が前日まで上げてきた枚数とケタが違ったからよ。 でも先週の日記を見ていただければおわかりのとーり、上げちゃうんですよウチは。 何故それができるかというと、理由は簡単!『全員が同じリズムで描けるから』。 うちの仕事場は、壁を向いて全員背を向けてお互いの顔が見えない分、 音や雰囲気にかなり敏感になってます。お互いのペンの速さ、トーンを削る音がよく分かるの。 だから雅楽のよーにマッタリしたリズムでアタシが描いてる時は、みんなもそのリズムで描いている。 でも、アタシが調子がでてきたという合図の『○時に原稿仕上がるよ』という台詞がでると、 MICHELLE GUN ELEPHANTかいなというリズムに一転しちゃうんですわ。 全員が、それぞれの手の速さに合わせて動いてるだけなんですけどね。 う〜ん、速さというか呼吸かなぁ。バンドのよーなもんかいな? そんなこんなで、最後まで原稿を仕上げるには後丸々一日必要だと主張してた 助っ人のプロアシさんが、明け方残り原稿あと2枚になった時、信じられんとタメ息をつきました。 隣に座ってたウチのアシスタントちゃんが 『ホラね、上がっちゃうでしょー。』と嬉しそうに笑ってるのを見て、 ロクデナシ先生だけど一応信じてもらえてるのね、とちょっとジ〜ンときたりもしたよ。 仕事場をアシスタントさん達と分けてる作家さんもいらっしゃるけど、 このリズム感を共有していたいから、うちの仕事場はずっと一緒ですわ。 --------------------------- 2001年11月24日 17時54分14秒 終わったぁ。 アーッハッハッ!予告通り原稿上げたわッ。 これで3連休は逃したが、1・5連休楽しませてもらうわよ〜。もちろん、呑む。 ところで、今月半ばからマメに日記更新してたら、 この後もずっと毎日更新してというファンの方の要望が多かったんで頑張ってるんですが、 この先実生活ありのまま書いたらせち辛すぎて泣けてくるわ。 印刷所通り越して運送会社から『このままじゃ西日本の発売日に着かん』と脅されてみたりとか、 10日間籠りきりで真夜中に繊維質がむしょうに取りたくなって、 フリージアの葉っぱ炒めて食べたらマズすぎて涙と一緒にもどしたとか、 漫画家の生活なんてそんなもんよ。 今だって、漫画に描かにゃいかんから大人のためのローション机に置いてたら、 液漏れして机ゼリー化。毎日が、楽しい地獄絵巻きのよう。 *明日、25日(日)に 東京文具会館4F (JR総武線・浅草橋駅東口より徒歩5分/都営浅草線・浅草橋駅Aー1出口より徒歩5分)で 11時から、ジバクくんのオリジナルトートバッグが限定発売されます。 会場周辺地図はこちらで見れます。↓ http://ketto.com/map/bun.htm イラストはアタシの描き下ろし超隠れキャラ(笑)です。 自分で言うなよッて感じですが、なかなかイイ出来ですし、何より描き下ろしのキャラは必見。 ファンの方が有志でなさってくだっているイベントなので、 混雑時はなにとぞ主催者の指示にしたがって良識ある行動をお願いしますね。頑張れ、コマルちゃん。 --------------------------- 2001年11月26日 21時25分24秒 お写真。 土・日とお酒を呑んで爆睡したので、非常に心と体の調子が良いですわ。 久しぶりに茶壺を連れて、本屋へ出かける。なんか、大変な事になってる雑誌発見! 『うッわ〜、血まみれの雨合羽着てる人達がおるわぁ。』と、 表紙の写真を手に取って見ると、知り合いだった。みんな、お仕事頑張ってるのね〜。 合羽といえば、アタシも少女漫画の単行本の著者近影で河童の姿をしたことがある。 少女漫画の単行本を出すのは初めてだったし、掲載してたのが低学年向けの『なかよし』だったので、 ここはひとつ、ちみたんな女の子達に受けのよい写真にせねばとハリきって考え た結果、河童の着グルミで写る事にした。もちろんクチバシ付き。 自分ではこれでポンキッキーズの次のお姉さんはもらったつもりだったけど、 いざ単行本が出たら怒濤のよーに後悔したわッ。どっから見ても馬鹿である。 しかも、間の悪い事にその単行本発売記念のサイン会を地元の長崎でやることになった。 地元では初のサイン会、これで故郷に錦を飾るはずだったのにー・・、 『サインお願いします』と、地元のファンが開くページ開くページ全て片側には河童の著者近影。 列に並んでた幼稚園ぐらいの女の子が、 『よかったぁ、ちゃんと人間が描いてるよ』とお母さまに話してるのが聞こえた時、 思わずサインの手が震えてしまいましたわ。 それから数年後、台湾のファンの方からの手紙に、 やたら『河童』の文字があるのを発見した。 その単行本が、著者近影河童のまんま台湾でも発行されたのを知った時は、 グローバルに泣きたくなったよ・・。 ---------------------------- 2001年11月28日 9時18分58秒 ドラマーさんと鍋。 今日は、お昼はずっと打ち合わせ。夜にプラスティックトゥリーのDr.TAKASHIさんが鍋を食べに来る。 TAKASHIさんが手土産に持って来られた、 プラトゥリのライブとプロモーションビデオを観ながら鍋と日本酒。 いやぁ〜、知り合いが出てるプローモーションビデオは笑えますなぁ。 TAKASHIさんのヴィジュアルっぷりを冷やかしながら、日本酒をグビグビ。 ついでに、プラトゥリが巻頭特集されてる音楽雑誌 (これが前回の日記の、”血まみれ雨合羽”本の正体ざんす)でいたぶりながらグビグビ・・ ・。 さっき目を覚ますと、鍋の残骸と空になった日本酒の瓶が2本転がってたよ・・。 見事に、散リユクわしら。 --------------------------- 2001年11月29日 13時59分46秒 夜の歌舞伎町。 久々にひとりで夜の歌舞伎町を歩く事があったんだけど、 いつの間にあの街は女相手に商売するよーになっちゃったのよ、くだんないね。 差別や言われよーがなんだろーが、アタシはホストやホスト系の男が大ッ嫌いですわ。 たまに初対面で阿呆な仕事関係者が、その手のジョーク(本人にとってはね)を飛ばすが、 同情するよ君ら、よほどいい仕事相手にめぐまれとらんかったんやね。 接待するヒマあったら、漫画の資料でもくれよ。 まあ、そーゆー連中と仕事するこたぁないけどね。 大体アタシは学生の頃から、女にもらったZippoの数自慢する野郎さま程、 器の軽い男はいないねぇ〜、と思っておりましたわ。 男だったら貢いでもらったベンツ自慢するより、 稼いだ金で買った仕事道具自慢せいってもんですわよ。 そんなもんだから、昔っからインタビューで『好きな男性のタイプは?』と聞かれる度に、 『素足で柔道着着て子犬抱いてるよーな人です。』と答えてましたわ。 そのため、サイン会やイベントでは本当に素足に柔道着の奴や、 すぐ上半身脱ぐ奴や、そんな男ファンばっかりじゃ! 親御さん、本当にすみません。 --------------------------- 2001年11月30日 23時15分26秒 なまはげ打ち合わせ。 なんか最近、肌の手入れ法聞いてくる読者ちゃん多いけど、肌すかー。 んー、お酒とあまり外に出ない事でしょうかね。あと、女性に生んでくれた親への感謝と責任。 不参考にしかなりませんわな。 星野・小田 『さぁ〜、今回も楽しく妖怪打ち合わせをするのら、妖怪酒乱漫画家。』 柴田『・・ヒトの職業に禍々しい枕詞ふたつも付けないでください。 呑まずにやっておれなくしたのは、アンタらですわ。』 星野『こっちはウィルスで社内のサーバーおかしくなって大変な中、来て上げてるのら〜。 危うく、のろしで連絡取るとこだったよ。』 柴田『そのウィルスに関しては、花束と牡蠣肉エキスあげたいわ。 みんな、不審な添付メールと担当からの催促メールは開かず捨てるのよ。』 小田『屈折したネットマナーよりも、先生ッこのカッコイイなまはげの写真見てくださいよ! さあ、仕事ヤル気になったでしょう。』 柴田『いや・・、妖怪の写真より可愛いわんこの写真の方がヤル気でるけどね・・。』 星野『馬鹿ヤロー!妖怪漫画家から妖怪取ったら何が残るんだよ〜!!』 柴田『普通の漫画家です。』 -------------------------- 2001年12月1日 23時13分30秒 なまはげ描いてます。 土曜だっつーに、新担当のオダっちからナマハゲ漫画描いとるかチェックの電話。 叩っ切った瞬間に、高校からの友人で上京して音楽番組の製作やってる奴から電話が来た。 『今呑んでんだけど、柴田ぁ〜、こっちでアンタ紹介してくれってモテモテやでぇ! 結婚したいって男までおるわ〜。』 『マジでぇ!?どこで呑んでるん?』『神戸。』 瞬速で電話叩っ切る。地域限定でモテてどーすんじゃい!交通費で破産するわ。 先日ライブを観に行ったんだけど、誘ってくれた知人を会場で探す事ができず (結局お互い1メートルと離れてない場所に居たのだが、 アタシが撮影後でいつもと髪型が違ったせいか、 お互いB型で『向こうが見つけて声かけてくッだろ〜。』 というアバウトさで奇跡的に会えませんでした)、ひとりでヌボーっと演奏に聴きいってました。 んでも、運悪く立ってた場所が自称業界人だらけで、くだらん裏話ばっかしとったわい。 つーか、ネットのせいもあるのか最近どの分野も業界通ぶった阿呆が多すぎだわな。 例え相手と直接の知り合いでなくとも、 同じ心の位置で仕事しとるんだったら口に出して言う事やないでしょ。 実際に見てもおらん事言うんやったら、覚悟してモノ言ったりなさい。 でも、覚悟なんてないからンなしょーもない話、得意気に言えるんやろな〜・・などと、 エセ関係者どもに少々キレ気味ですわよでしたが、ライブ自体は凄く良かった! ひさびさに、すがすがしいモン見せてもらったわ。天然で好きなことやってる奴は強いね。 帰り道、呼び込みのオニーサンどもを蹴散らしながら、 『アーッハッハ、アタシもやったるわぁ!』と高笑いで歌舞伎町を大股歩きしたよ。 またひとつ、気合い修得。 ------------------------- 2001年12月3日 0時23分47秒 心臓に輝く星。 今日も、ナマハゲ描いてます。近況・完。 先日、コナミのゲームソフト『メタルギア』の制作者、小島監督の取材へ行って来ました。 小島監督とお会いするのは、ひさびさ!メタルギア2の製作途中で、 何度もゾンビに襲われる悪夢を見たという監督のお話が印象的でしたわ。 夢といえば、アタシもかなり妖しい夢を見る方なんですが、 その中でも極め付けの奇妙な夢体験があります。 あまりにも変な出来事だったんで、 その手のオカルトファンタジー女扱いされるのが嫌で話した事はなかったのですがー・・。 実はアタシは中学生のある時期に、毎晩同じ夢を見てたんですよ。 夢の中に外国(?)の子供達が数人出てきて、騒ぎよるわけですわ。 んで、コイツらはアタシの想像上の産物ではなく 勝手に人の夢にズカズカと入り込んで来てるんじゃないか?という疑問が出て、 ある日その中の女の子をひとり捕まえて、名前を聞いたんですよ。 その子が名前を言った瞬間に目が覚めて、それっきり子供達の夢は見なくなったわ。 それから、か〜なりの年月が経ち、漫画家になってイギリスに旅行にでかけた時に、 公園でンボーっとひなたぼっこしてたら、イギリス人のお婆さんがアタシに近付いて来るのね。 なんか一生懸命アタシに呼び掛けてるんだけど、誰かと人違いしてんじゃないの困ったね〜と、 思いながらしばらく聞いてたら、”アッ!”と思い出したわ。 そのお婆さん、アタシが夢の中で聞いた女の子の名前を必死でアタシに向かって言ってたのよ。 もちろん英語だから全部の意味はわからなか ったけど、『アナタは○○(名前)ね。』『奇跡だわ!』をやたらくり返しておったわ。 そして最後にアタシの左胸のある部分に人さし指を置き、 語学音痴のアタシにもハッキリわかる英語で、 『アナタの心には星が輝いてるのよ。』と、ニッコリ笑って去って行かれましたわ。 ちなみにその時アタシはハイネックのセーターを着ていたのですが、 お婆さんが指さしていたその部分には、 ボーイフレンドしか見る事のできない星(ホクロ)があったワケさ。さすがね、グランマ。 *と、まぁ本人にも今だよぉわからん体験なのですが、 女の子の名前は意味が判明したんであえて書きません。 あたしゃ無神論者だし、語源の意味で妙な連中に付きまとわられたくないわ。 それに、なんか言ってしまうと祟りでもありそーで嫌やしね。 これで絶筆じゃ!という時に、単行本の後書きに見開きでバーンと載せるかもしれませんわ。 ----------------------- 2001年12月5日 1時1分7秒 ああ、また記憶が・・。 神様、昨夜11時から今朝5時にかけてのアタシの記憶返してください。 もう、お酒チャンポンしないから。 つーワケで、昨日はナマハゲ原稿上げた後、 タイミングよくJUNONの取材を終えて電話かけて来た美勇士くん (来年はミュージカルの主役がんばりや!)をひっつかまえてエンターブレインの忘年会に出かけ、 その後2次会でスクウェアの最強ゲームクリエーター軍団、 河津さん、時田さん、松野っちらと青山で大酒呑んでおりましたわよ。 (しかし松野っちと呑む時は、アタシ記憶喪失率100パーセントだわな。 それでも友達でいてくれてる君はガンジーのような方ですわ。すまぬです。) そして相変わらず酔っ払ってる時のクセで、いろんな知り合いに電話かけたみたいね。 とりあえずカプコンの三並くんからは、『アンタやっぱりな〜。』 スタッフからは、『何があったんですかー!』と連絡ありましたが、 その他に『うちにも、かけやがったぞ!』という方々、この場ですまぬ。 年末進行終わったら、みんな呑みましょう。しかし何故か最近二日酔いはしないのよね〜。 その場で充分発散してるからか? おかげで、今日も元気にイラストの仕事とファミ通の原稿描いてます。 ところで、忘年会ではモー娘の深夜番組でもおなじみの占い師・福田有宵先生にお会いしました。 実はアタシは、霊媒師とか占い師とかは苦手なのですが、 この福田先生だけは4年前に対談して以来、そのお人柄ですっかり大好きになった方なんですよ。 ホントにこの方とお話してると、高い金取って占いしてる連中はうさん臭いわなぁ〜と思うわ。 福田先生はお会いすると、いつもニコニコしながら 『ああ、今○○ですねー。これから、××になりますよ。』 とかなり具体的なアドバイスをしてくださるのですよ。 ちなみに、『ジバクくん』がTVアニメ化する事も、 4年前まだ連載企画もなかった時にアドバイスしていただきました。 今回も、まだ公式発表してない事をすべてお見通しで、 最後に『来年は素晴らしいですね。』と、お墨付きをいただきました。 よくない時は、それをちゃんと言ってくださる先生なだけに、とても嬉しい一言でした。 その素晴らしい事が、ファンのみんなを喜ばせる事であるよう、 気合い入れて頑張らにゃあかんね! ------------------------ 2001年12月6日 0時25分9秒 ペン入れ待機中。 プヒ〜、ファミ通の下描き済んどるけど、コナミのチェックが終わるまでペン入れできんけんね。 月ジャンの担当に、『コナミチェックでスケジュールが一日ずれたよ。』と言うたら、 『でもうちの〆きりは一日もズレませんよ。』とアッサリ言われたけん。 ー・・以上、長崎弁での近況報告。 柴田『小学館の大長編コレクション、 ジョージ秋山先生の浮浪雲70巻35274円(税抜き)は買うべきかしら。』 小澤(ファミ通担当) 『他人の漫画はどーでもいいから、オメーの目の前にある白い紙をさっさと漫画にしろよ。』 柴田『冒頭でも述べたけど、コナミのチェックが終わるまで描けないのよ。 ハリーポッターも始まった事だし、世の中それどころじゃないわッ。』 小澤『テキトーな事言うなよ!大体あんた、ついこないだまでハリーポッターの事、 カレーショップPOT&POTの支店か?って言ってたじゃねーかよ。 そんな事だから、おとというちの忘年会にゲストで来てたアントニオ猪木さんを、 最後まで春一番だと勘違いしてんだよ。』 柴田『ほっといてちょーだい。アンタ達の忘年会に本物が来るとは思ってなかったのよ。 ミエはって高いギャラ払ってるんじゃないわよ。その分アタシに原稿料よこせ!』 小澤『馬鹿ヤロー!うちのヒゲ(社長)から誕生日に酒蔵の巨大樽1個分、 大吟醸作ってもらったのはどこのどいつだよ。 酒に犬の名前まで付けやがって、この犬酒呑み。』 柴田『おかげで立派なキッチンドランカーになりました。 ところで、美味しんぼ80巻セットは買った方がいいんじゃない?』 小澤『原稿上げるまで、絶対買うな。』 ------------------------- 2001年12月7日 0時17分20秒 う〜、来た来た。 ファミ通の原稿終了。これから月ジャンのネームに取りかかります。 ンぁ〜、何年漫画家やってても、ここのネームの時は緊張するわ。 スタミナつけようとしてご飯食べても、体が受け付けんでもどしてしまう。 汚い話で恐縮ですが、もうその行為が禊(みそぎ)として慣習化してますわ。 カッチョつけですが、少年漫画描いてる時だけは、 体ボロボロでも心は正義のヒーローでいたいんですわ。 親は子供の前ではどんなにミエ張ってでも、カッコつけなと思うんですよ。 子供の時の記憶ってすごく残るものだから。 ある程度年齢いったら、大人だって苦労しとんじゃ!ってわからせていいと思うけど、 幼いモンは絶対にアタシら大人が守ってあげなきゃ。 だから、普段はかなりロクデナシな生活送ってますが、 少年漫画描いてる時は主人公の気持ちになりきって子供達(読者)と 向かいあうよう心掛けてます。 この期間、お酒を呑まないようにしてるのは、画力を使うせいもあるけど 気持を同化させてる主人公が子供(未成年)だからですわ。 つーワケでして、修羅の期間ですので日記の方も少しの間更新が止まると思います。 あッ!いかんッ、禁酒中なのに土曜日に大島暁美さんと会う事になってるわ。 まぁ、あの人にとって酒は水ですわな。(アタシにとっては、まだフレッシュジュースぐらいです。) -------------------------- 2001年12月11日 15時1分56秒 フォ〜エバ〜星野。 年末進行でド修羅場だッちゅーに、 鼻に面疔できて親からもらった抗生剤飲んだら胃を壊したッちゅーに、 禁酒中なのに親兄弟・出版社から日本酒15本届いたッちゅーに、 星野が『ジャンケン隊』に出た記念に日記更新です。 今週のスピリッツ『ジャンケン隊』に、前担当の星野が出ちょります。 EE JUMPのソニンちゃんが使った箸を、レロレロ舐めおったそうです。 『良かったね。』とメールを出してあげたら、 『はい、舐めました。あと、今フライングフィッシュにめちゃめちゃ興味を持ってます。 子供の頃、宇宙を飛ぶフライングフィッシュを見たことあります。』とお返事が来ました。 良かったね、星野。いつまでも、輝く馬鹿でー・・というか、馬鹿が輝く星野くんでいてくれ。 --------------------------- 2001年12月13日 11時31分54秒 寝起きにユンケル。 朝からお酒じゃなくて、ユンケルですわーッ! しかもユンケル”クィーン”から、”ロイヤル”に格上げじゃい。 まったく、どのヤロー様もこのヤロー様も、 ひとのド修羅場中に楽しい近況報告してくださって、あ〜りがとねッ。 アタシに超能力あったら、アンタらが呑んでる酒ぜ〜んぶ酢に変えてやりたいわッツ。 とにかく、目の前の原稿を明日までに上げないと、 月刊ジャンプは1月5日に発売されんのじゃぁ〜ッ!まだ、18枚まっ白なんじゃあ〜ッツ!! あー、正直に言ってスッキリした。担当クッシー、白目で泣き笑い。 う・・、空きっ腹でユンケル呑んだんで胃が痛ッ・・・・・・。 -------------------------- 2001年12月14日 11時0分44秒 原稿U〜P! アーッハッハッ!終わったわよん、原稿!! 今回、好きなよーに描かせてもらったんで、お酒呑めない事以外は楽しい修羅場でしたわ。 しかし、体は正直やね。描きたいモノ描いてる時は、 20時間以上腕動かしっぱなしでも全然疲れないわ。 描いてる間、キャラクターと対話してるんで、眠くもなんない。 (原稿に向かって、ブツブツ言ってるわけじゃないのよ。) いつもこのぐらいのテンションで、仕事できるようにしたいですわ。 さぁー、でも終わったんで次だわ次ッ!次は、どんな話描こうか。 やっぱ、漫画描くのは楽しい。とりあえず、一杯呑んで寝ますわ。 -------------------------- 2001年12月18日 2時47分41秒 破けたTシャツと錠前。 休日、地元の友達と原宿を散歩。 代々木公園に向かう途中で、布屋を儲けさせてるヴジュアル系コスプレ乙女達が、 通行できないぐらい群れてたので(どーやら休日は、この場所が彼女達の社交の場らしい)、 アンタらお邪魔ですわよと一瞥をくらわす。 (※以下、九州弁) 柴田『せからしかのぉ、こんバチカブリどもがぁ。コ イツら他人になりきって、なぁが楽しかとや。 どーせ、自己紹介も”聖羅”やん”狂人病棟”やん言うとっちゃろ。 親から付けてもぉた名前、大切にしぃや。』 友人『亜美ぃ。アンタ男にモテんば思うてから、髪の毛下に伸ばすよーになったけどさぁ、 昔はシド・ヴィシャス最高や言うて、同じ髪型にしとったやん。 鎖と錠前のネックレスも作って、Tシャツも同じ破き方しとったよ。』 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、 さッむ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッツ!極寒だわ!! たしかに、髪は立てるな、服はかさばるな。モテるためにゃ、サラサラヘアーにスキンケアよ。 コスプレで男が寄り付かんからって、レズには走るな。 友人『そいでさぁ〜、20歳で子供生んで、 ”紫”に”土”って書いて”シド”って名前にする言うとったよ。ハン。(嘲笑)』 ・・・・・、凍死。悪酔いして寝ますわよ。 ※ちなみに、漫画でアタシがやたら鼻血吹いてるのは、 このシド・ヴィシャスという男がギグの途中で気に入らん客ボコボコにして、 自分も興奮して鼻血吹きながらベース弾く姿がメチャメチャかっこええわぁ〜と、 思ったワケで・・・あー、もッ、結局お笑いにしかなってないわね。やっぱ呑んで寝ますわ。 -------------------------- 2001年12月19日 3時28分56秒 来年は馬車ウマ年。 午前中、来年からやる連載の宣伝用ポスターとカットの色塗りをして、 午後から月ジャンとファミ通のネーム打ち合わせ。 来年秋までのスケジュールがほぼ決定したんで、 気分はすでに来年の年末商戦に向かっちょりますたいッ。 それにしても昨日の夜、 ゲームプロデューサー水口てっちゃんとトゥナイト2たっちーの呑みの誘いを断ったのが悔やまれる。 今日だったら、呑めたのに・・。 来年はいつ呑めるかわからんから、呑める連中とは今年のうちに呑みまくらにゃ〜! つーワケでして、おととし『ジバクくん』のTV放映が終わってから、 今年いっぱいは本当にゆっくり休ませてもらいました。 今まで毎月120Pぐらいざらで描いてたのを、 今年は月産60P以上は描かん!とワガママ言わせてもらったわ。 おかげですっかり体調も良くなったよ。関係者すべてに感謝! でも、ファンの皆さんにはお見せする作品が少ない月もあったりして (色モノはかなりやりましたわな・・)、ホントすみませんでした!来年は特製本も合わせ、 現時点で8册の単行本発売が予定されてます。 以前、某誌で『柴田亜美ファンは、毎月が財布の中身との勝負。』などと、 なんちゅーて言いかわからん評価のされ方をしとりましたが、 来年は立ち読みでもされて、『コイツ今年は馬車ウマモードやな。』とうなずいてくださいな。 たくさん、お見せしますわん。 -------------------------- 2001年12月21日 3時50分38秒 二日酔いしない体。 今頃、小学館のパーティーの3次会で皆盛り上がっているだろね・・。 アタシはひとり告別式のよーに、ファミ通の原稿描いてるよ。 もっとも、今朝まで呑んでたんだけどさ・・。 つーワケで、昨日は大島暁美さんと大酒呑んでおりました。 六本木で待ち合わせをして、まずアタシ達が向かったのは薬局! その場で、呑む前に飲む薬をふたりそろって一気に飲み干す。 それから、お目当てのタイ料理屋へ。 ここの料理が本場モンですっごく美味しい!タイのビールもガンガン飲みまくりよん。 ふたりで女道を語り合いながら盛り上がってたら、携帯に呼び出しが。 エニックスの田口あにぃとヒット・バイブの進さんが、西麻布で呑んでるんで来いとのお誘い。 今回はタイミングがいいね〜。早速、暁美さんと2件目に向かう。 着いた途端に焼酎でカンパイ。 進さんの会社には、ラブサイケデリコが所属してるんで、 チケットを脅迫しつつストーンズの話で盛り上がる。 んでもって3件目は、ダーツバー。ブラッディーマリーとギムレットを呑みまくる。 酔っ払い状態で、ダーツに初挑戦したら見事にパーフェクトクリアーで勝ちぃ! 田口あにぃから、『オメーの賭けと酒に強いとこは、最高にムカつくな。』と賛辞していただく。 そしてやはり、最後はどーやって家に帰ったか憶えてないけど楽しい一日でしたわい。 暁美さんも今頃、必死でお仕事なさってるでしょう。 ちなみに、暁美さんが酔って階段から落ちた事があるというお店で、 アタシも転んで頭打って救急車を呼ばれた事があるわ。 酔っ払いはケガする店も一緒なのね・・・。 *ご意見箱にたくさんのメールありがとうございます。 一人々々にお返事できなくて恐縮ですが、すべて楽しく読ませていただいてます。感謝! チョコエッグの蛙さんは、もういっぱいいただいてますんで〜。 -------------------------- 2001年12月22日 3時49分23秒 誤字と着信音。 ファミ通の原稿完成。これで年内、出版社に提出する原稿はすべて終わったわ! あとは月ジャンのネームとイラストの仕事を残すのみじゃぁ〜! チャラリララ〜。(着信音) 小澤(ファミ通担当) 『あのさぁ、今日もらった原稿、ゲームタイトルの表記が間違いだらけなんだけど、 正しいタイトル書き直してFAXしてよ・・。』 (注/ファミ通の原稿は台詞が手書きなんで、 間違えた場合アタシがまた書き直さなければならない) 柴田『え?マジで。そんな難しいタイトルなかったはずよ。』 小澤『思いっきり色々間違えてるよ! 河相我聞さんと一緒にもらった、日本ベストゲーマー賞のトロフィーで自分の頭殴れ。 FF10の”10”はローマ字表記なんだよ、シェンムー2もなッ。 それと、トロ”の”休日じゃなくてトロ”と”休日だろーが! トロに休日ひとりじめさせんなよ。』 柴田『イヤ、できる事ならアタシにすべての休日ひとりじめさせてくれ。 それより携帯の着信音、BLANKEY JET CITYのSATURDAY NIGHTにしたからかけてくんない?』 小澤『やっと着メロ自分でダウンロードできるよーになったからって、浮かれてんじゃねーよ。 スピリッツの担当さんにダウンロードしてもらってた、ゲゲゲの鬼太郎は捨てたのかよ。』 柴田『だって鬼太郎はタクシーの中で鳴る度に、 運転手さんが降りてほしそうな顔をするのよ。いいから、かけてよ。』 小澤『ブランキー聴きたきゃCDで聴けッ! 他にも表記間違いだらけだから、とっとと書き直せよ〜!!』 ガチャン。 コレ読んだ知り合い連中、かけてくんない?聴いてるから9秒間は出ないけどさ。 -------------------------- 2001年12月25日 21時13分6秒 凍えてます。 3連休、わが街南青山はカップル達の祭典でどえらい事になってましたわい。 アタシも大酒呑んで、どえらい事になってたらしい・・。(記憶ナシ!) と、いうワケでメリークリスマスざんすね。 今日は午後一番に、マリスミゼルのManaさまの事務所へ個人的な用で行ってきました。 久しぶりに会うManaさまは、お元気そーで何より。 来年からの御活躍も、楽しみにしておりますわ。 それにしても、Manaさまの事務所で出された紅茶は非常に美味しく、 やはりManaさまざんすね〜と、妙に納得してしまった。 ところで、ここ数日かかって来た電話でわかったのですが、 この日記仕事関係者以外にも見てる知人多かったのね〜! 美大の時の友人や、地元の友達連中とか、実家のご近所さんとか。 みんな、アタシは昔と変わらず元気じゃッ! それから、父の仕事関係の方も読んでらして、 日記をプリントしたものを実家に送られたそうですがー・・ いや、もぉホントどうか勘弁してください。 私は漫画家柴田亜美として、業界からどんな圧力がかかろうとゲラゲラ笑ってられますが、 柴田家から圧力がかかったら、この日記全部削除してシッポ巻いて逃げます。 多分、親に見せた方はご厚意でさしさわりのない日のヤツを渡されたと思うのですが、 大酒呑んで記憶なくした日だの、言葉遣いが荒い文章を見られたら、 即このカゲロウ日記はやめざるをえません。 どうか父の関係の方々はくれぐれもご内密に頼みます。 (まぁ、白い巨塔の方々にとって、漫画家やってる娘さんなんてモノ珍しいこと、 とお思いでしょうが。そっとしといてください。) 電話口で多美さん(母)から、 『亜美さん、パパの名前に傷をつける事だけは許しませんよ。』と穏やかに言われた時は、 思わずパスポートをにぎりしめましたわ。 --------------------------- 2001年12月26日 22時50分41秒 エンドレス質問。 昼下がり、打ち合わせ。 先日、来年発行予定の単行本は8册とお伝えしたけど、あと3册増えるかなぁ。 春から年末(すでに、来年の年末の話かい!)にかけて、一挙にいろいろ出るんで、 お年玉残しておいとくり。ンが、宣伝トーク。 つーワケで、最近いろんな人に会っておりますわぁ。 で、初対面の方達も多いんですけど、その方達に決まって尋ねられるのが、 『どーやったら、あんなキャラ思いつくの?』 その方達がおっしゃってるのは、アタシの子供向け漫画に出てくる、 網タイツはいた鯛だのガニ股で鼻筋が通ったウサギだの ピンクの丸いごつい顔した自爆するナマモノ連中を指してるんだと思いますがー・・、 なんも考えずに描いてますわ。ほんと、ナマモノに関してはあえてキャラデザとかした事ないわぁ。 アイツら、いきなり原稿用紙に現れてますたい。 インタビューでも、その質問ばっ〜かされるんで、 『水道の蛇口ひねったら、水が出るのと同じです。』と答えたら、 雑誌になった時その質問はカットされとったわ。 それ以来、『小さい頃アメリカに住んでいたので、セサミストリートの影響です。』 と無難に答えるよーにしたら、ある時、朝日新聞社さんの雑誌で 『柴田亜美作品におけるセサミストリートの影響』を長文解説されてしまい、 アタシはクッキーモンスターに踊らされてるんかいッと、切なくなった。 あいつクッキーしか食べてないのに。 とにかく、『なんで?』と言われても逆に、『なんで?』としか答えようがないですわ。 アタシにとってはナマモノ描くより、カタカナの『ヲ』を思い出す方が難しいよ。 そこで、自分なりにもどー説明すればいいか考えてみましたわ。 左の写真は、アタシが大好きな画家のひとりボロフスキーの絵です。 コレを見て、『コレ何?』と思ったり、 なんとか『ウサギ男』だの『耳がデカい人』だの定義付ける方が、 アタシに上記のよーな質問をなさるんだと思います。 コレはこいつだよ。 --------------------------- 2001年12月27日 17時48分39秒 友達。 イヤもぉ、今日は不敵に笑いっぱなしよ。 ここ数日ウガウガしてた事が一蹴りで解決したせいもありますが、 明日ひさびさに高校時代からの友達と会うのよん。 この日記にも時々登場しよる音楽番組の製作やらうさん臭い事やっとる女なんですが、 実際会うのはどんぐらいぶりかね〜。 今日も昼間、まるっきり同じタイミングで『明日やね〜。』とメール出し合ってんのが笑えましたわ。 待ち合わせなんかも、『新宿のHMVで、どーせお互い似たよーなコーナーに立っとるやろ。』だの、 『どっかノリで居酒屋入ろうや。』とかそんな感じですわ。 この女は高校時代バンドでドラムやってたんですが、 当時ハードコア全盛で天高く髪立てたマリリンマンソンみたいな奴らの中で、 ショートカットのさらさら頭に子リスみたいなちっこい体で ズドドド力強い太鼓叩いてたのが素敵やねぇ〜アンタ、って感じでしたわ。 その頃、うちの学校は体育祭の時に美術部が宗教画の凛々しい騎士だの馬の絵だのを 大きな布に描いて旗にするワケわからん慣習があったんですが、 油絵の教室に行ってたアタシも白組の旗描かにゃいけんごとなって、しゃ〜しかのぉと思いながら、 頭に鶏の生首のっけた遠藤ミチロウという 臓物臭いパンクロックのおっさんデカデカと描きましたわよ。 後で先生達に呼ばれて『柴田ぁ、こい誰や?』と聞かれた時に、 『殉教した聖職者ですわ。』と答えて一番ゲラゲラうけてくれたんも、太鼓叩きの友ざんす。 白組、祟りで惨敗やったね。 つー感じで、仕事関係で知り合ってこれからの友情を築きあう連中との呑みも楽しいし、 会った瞬間『よぉ、元気。』で済む奴等との呑みも楽しいね。 さ〜ッ、明日は呑むぞぉ!ー・・って、今日もこれから呑み行くんだけどね。 *この友が、 『元ブルーハーツのドラムと、メスカリンドライブのギターと、 どこかのボーカルの3人でやっとるバンドが柴田好みの音やで〜。』と言っちょるんですが、 バンド名ご存知の方、すんませんがご意見箱にメールくだされ。 人に紹介しとって名前わからんとぬかしよるわ、この女・・。 --------------------------- 2001年12月29日 14時22分40秒 3PEACE。 犬から鼻水ひっかけられて目が覚めた。こんな人生でいいのだろーか。 つーワケで、昨日は高校時代の友人と呑んでましたわ。前回の日記に書いた、えー加減な 太鼓叩きの女がすすめてくれたCDは 頑固な太鼓叩きのお人が『THE 3PEACE』やと教えてくださったんで、 待ち合わせのHMVで購入する事にした。 何枚か目当てのCD持って、3PEACEを手に取ったら、後ろから聞き慣れた長崎弁の声が。 友人『ソレ、(音)重いから柴田好きよ。』 柴田『・・今度から人にすすめる時は、バンド名おぼえときぃや。』 友人『そっちのCD、うちの会社にあるで。』 柴田『アンタから送られてくんの待ってたら、 YKZもdrug store cowboyも解散すっから、今買わせてや。』 友人『お腹空いたわぁ〜。』 柴田『あたし、ホッケ食べるよ。』 友人・柴田 『長崎におらん魚やからな!』 案の定、『キャ〜、久しぶりぃ』だの『元気してた〜』などの挨拶は抜きで居酒屋へ。 呑みながらいろいろと話す。 地元の遊び友達で、”69”とバンド名をのうのうと付けてたギター弾きが、 今では素敵な奥さんになって素敵なファミリーHPを作ったらしいから、 昔付き合ってた男の写真をBBSに張り付けてあげるのが真の友情じゃないかとか、 地元で福山雅治が1こ下のバンドで同じライブハウスに出入りしとったのに、 あんなイイ男をチェックしてなかったのは狂っとるんやないかとお互い責任をなすりつけたり、 悲しゅうないけど辛いわなぁとしか言い様のない、もうおらん仲間連中の話をしたり。 とにかく普段つかわない(よーにしてる)感情も全部つかって話しましたわ。 んで、帰りはやはり案の定『元気でね〜』とも『又会おうね〜』とも挨拶せず ゆらーりと別れた気がする。かなり酔ってましたからなぁ。 起きてから3PEACE聴いてるけど、アタシの好みほんとよぉ知っとるね。 --------------------------- 2001年12月31日 0時40分41秒 ナイナイの魔女。 クロムハーツの指輪2個と、作ったばかりのアランミクリのサングラスが無い。 アタシの物はしょっちゅう無くなるが、これはきっと小学校3年生の時に本で読んだ、 人の物を隠す『ナイナイの魔女』のせいに違いないから、小遣いくれと事務のお姉さんに言ったら、 本気で頸動脈を絞められそうになりました。 その後行った呑み屋全部に電話して、サングラスは発見しました。 んでもって、今日は17年来の友と夕御飯。電話ではよく喋るけど、実際に会うのは1年半ぶり。 女道トーク炸裂、めちゃめちゃ楽しいわ〜! 今年の年末は親しい女友達と呑めて、本当に嬉しかった。 でも、アナタ達がいるとアタシ男がいなくても平気になりそうなんで、とっとと嫁に行け。 君らがナイナイの魔女や。 帰りに現像に出していた、一昨日に高校の同級生と呑んだ時の写真を受け取る。 あ〜、酔っ払いが写ってるねぇ。 最後の店、呑んだの1杯ぐらいかなぁと思ってたら空のボトルが転がってるねぇ。 ムートンのコートの下に半袖のTシャツ(左の写真参照)着てたんだけど、 そのまんま歌舞伎町暴走してるね〜・・って、撮る前に止めろや!凍死するわッ。 つーワケで、明日茶壺と一緒に長崎に帰ります。2日には東京帰って来て仕事ですわい。 いや〜、しっかし今年は溢れる程よく呑みましたわ。 結局、ナイナイの魔女が一番持ってったのはアタシの記憶ですわね。 みなさん、良いお年を!